【鹿児島】犬田布岬とは？｜戦艦大和慰霊塔が聳えるスポット

犬田布岬（いぬたぶみさき）の観光情報をお届けいたします！

鹿児島県奄美群島、徳之島にある犬田布岬は風光明媚な景色が広がる観光スポットです。それだけでなく、ここは長い間あの「戦艦大和」の沈没地点から最も近い陸地であると信じられてきたため、「戦艦大和慰霊碑」が立っています。

また、喫茶店「とくのしまコーヒーの店喫茶珈琲スマイル」もあるので、折角、徳之島に観光に来たなら名物「徳之島産コーヒー」を味わっておきたいところです。

この記事では、徳之島で必見の犬田布岬の観光見どころ、レンタカー・路線バスでのアクセスについて解説します。ぜひ覗いてみてください。

犬田布岬とは？

犬田布岬が位置するのは、鹿児島県鹿児島市から約460kmにある徳之島（とくのしま）です。徳之島は3つの町（徳之島町、天城町、伊仙町）からなりますが、ここは南の伊仙町（いせんちょう）にあります。

伊仙町はかつて「長寿世界一」が育った町として、ギネス世界記録®に認定されたことでも知られています。

ここは、1945年4月7日に沈没した、あの戦艦大和とのかかわりが深い場所です。TOP画像にあるような慰霊碑や「あゝ犬田布岬」という歌の歌碑があります。

沈没した4月7日には遺族や様々な関係者が慰霊のため犬田布岬を訪れ、犠牲者をしのびます。

ここは徳之島の玄関口である、徳之島空港、亀徳（かめとく）港、平土野（へとの）港からは若干距離がありますが、それでも犬田布岬は寄っていきたい観光スポットのひとつです。

犬田布岬と戦艦大和との関わり

なぜ、犬田布岬が戦艦大和とかかわりが深いかというと、戦艦大和の乗組員の生存者から「徳之島沖西方で戦艦大和が沈没した」という証言があったため、犬田布岬が戦艦大和の沈没地点から最も近い陸地であると考えられてきました。

のちの調査で戦艦大和は当初の想定より北側の北緯30度43分、東経128度04分の地点に沈んでいることが判明。正確な沈没地点は犬田布岬沖というより「枕崎沖」と言った方が適切になりました。

▼戦艦大和の詳細は以下の記事でもご紹介しています！

◆戦艦大和慰霊塔

「戦艦大和慰霊塔」は、1945年4月7日に戦艦大和乗組員のうち、艦長である有賀幸作を含め3056名が亡くなったことを風化させないために1968年（昭和43年）に建立された慰霊碑となっています。

この特徴的な形は「合掌」をモチーフにして、鹿児島を代表する彫刻家の巨匠、中村晋也氏によりデザインされたものです。

最近では老朽化が進んだので、伊仙町がクラウドファンディングによって資金を集め、2024年4月現在「戦艦大和慰霊塔」は修復工事中となっています。

観光は、「『光』を『観』る」と書きますがここはむしろ「光」ではなく「影」の部分を見る「ダークツーリズム」にふさわしい場と言えるでしょう。

◆犬田布岬から見る断崖絶壁！

もう1つの観光おすすめポイントは、北側斜面の断崖絶壁です！東シナ海の荒波が押し寄せる圧巻の絶景を追い求める観光客も多数います。

ぜひ2階建ての展望台にあがって、絶景観光を心行くまでお楽しみください。

犬田布岬観光後は…徳之島産コーヒーを味わう

犬田布岬を観光した後は、珍しい徳之島産コーヒーを味わってみませんか？犬田布岬「珈琲スマイル」では、徳之島産コーヒーがいただけます。このコーヒーは2023年に逝去された農園のオーナーが手塩にかけて改良を重ねた至高の逸品。

今は奥様がその遺志を引き継いで経営されています。一週間のうち月火水はコーヒー農園の作業のためお休みで、木金土日のみ営業。

こちらのコーヒーはもともと苦みが少ないですが、コーヒーのお供で出される黒糖をかじりつつ飲めばブラックコーヒーでもあっさりといただけることでしょう。

◆戦艦大和展示室も併設！

珈琲スマイルの隣には、戦艦大和の巨大模型や戦艦大和に関する資料が豊富にそろっています。ミリタリーファンならこれだけでも来たかいがあるというもの。ぜひ心行くまで堪能してくださいね！

犬田布岬へのアクセスは？最寄バス停からのガイドも

犬田布岬に行くにはレンタカーが便利です。
徳之島空港から20kmほど、亀徳港からも20kmほどです。
続いて、路線バスでのアクセスについて解説いたしましょう。

◆路線バスでのアクセス

路線バスの場合、亀徳港の最寄り「亀徳新港」か徳之島町の中心部「亀津」から犬田布まわり平土野行きに乗ってください。バスは1日5～6便ありますが、そのうち2便は犬田布で終点です。犬田布バス停が犬田布岬の最寄りかと勘違いされるかもしれませんが、実は2つ亀津よりの「岬入口」バス停が犬田布岬の最寄りバス停です。

空港から行く場合は、途中の平土野（へとの）バス停でバスを乗り換えて、岬入口バス停に向かってください。平土野からは1日3～4便しかないのでご注意を。

こちらは公式サイトの路線図・時刻表（外部サイト）にも載っていないバス停なので、不安ならば乗車時、運転士に「犬田布岬を観光しに行きたい」と伝えておきましょう。

◆バス停から犬田布岬までの道のり

岬入口バス停からは2.7kmほど歩きますが、牛も飼育されている風光明媚な一本道を通っていくので、途中の海や草原の風景も観光の楽しみの1つです。

途中にはサトウキビに対する重税が農民一揆につながった「犬田布騒動記念碑」があります。

休憩は「岩井商店」で。ドリンクやお菓子・おつまみが売っています。このほか、岬入口バス停から犬田布岬までの途中にはカフェが2軒あるので、疲れたときや、犬田布岬観光後の帰りのバスの時間待ちの際に休むのもよいでしょう。

徳之島へのアクセスは大阪/伊丹発の飛行機・フェリーも◎！

戦艦大和慰霊塔は、戦争の悲惨さを今日まで伝えるシンボルとして今日、そしてこれからもこの地から平和を祈り続けています。

そんな犬田布岬のような魅力的な観光地が盛りだくさんの徳之島へのアクセスは飛行機とフェリーがあります。

飛行機は、鹿児島、奄美大島からの便が主ですが、お盆の2日間だけ大阪/伊丹空港からの直行便が就航（2024年は8/10と8/18運航）します。（伊丹発徳之島行き航空券のお求めはこちら）

また、マリックスラインとマルエーフェリーの2社が鹿児島と那覇を結ぶ途中、2社交互に徳之島/亀徳港を経由します。平和な海をフェリーでゆったりとした旅行をすることもまた乙なものでしょう。

ぜひ今度の旅行では徳之島・犬田布岬に観光に来てはいかがでしょうか？

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