【韓国】順天(スンチョン)を観光しよう!映画ロケ地と野鳥の楽園がある町

【韓国】順天(スンチョン)を観光しよう!映画ロケ地と野鳥の楽園がある町

韓国の順天(スンチョン)の観光スポットについてご紹介いたします!韓国南西部にある「順天」を一言で表せば、「『大自然』と『映画ロケ地』の都」です。

そして「映画ロケ地」では、『宮廷女官チャングムの誓い』のロケが行われた古き良き韓国文化が残る「楽安邑城民俗村」に加え、『エデンの東』などの撮影が行われた「順天ドラマ撮影場」があります。順天は韓国ドラマ・映画ファンにはおすすめの観光地といえるでしょう。

順天のもう1つのキーワード「大自然」でいえば、ラムサール条約指定の観光スポット「順天湾湿地」があり、名物のムツゴロウ鍋といったグルメも見逃せません。

この記事では、そんな順天の観光スポットの案内に加えて、ソウル・釜山・麗水などから順天までのアクセスも解説いたします。

目次

【韓国】順天(スンチョン)を観光しよう!映画ロケ地と野鳥の楽園がある町

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順天の場所はどこ?観光スポットはどこにある!?

順天市があるのは、韓国南西部に位置する全羅南道(チョルラナムド)です。

上記の順天の地図の赤色のピンがある場所が「楽安邑城民俗村」、青色のピンが「順天ドラマ撮影場」、緑が「順天湾湿地」、紫が「順天倭城」です。順天駅からそれぞれの観光スポットまでのアクセスは後ほど解説いたします。

順天郊外「楽安邑城民俗村」!『チャングムの誓い』や『トンイ』のロケ地はイチオシ観光スポット

楽安邑城民俗村

韓国の400年以上前の朝鮮王朝時代にあった農村の雰囲気を色濃く残す「楽安邑城民俗村」では、あの人気歴史ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』や『トンイ』などのロケが行われたことでも有名な観光スポットです。

周りを石の壁で囲まれた村の中に入れば、まるで朝鮮王朝時代の村の住人になった気分にさせてくれること間違いありません。

こちらには日本の白川郷のように、現在も100世帯以上の人々がチョガチッ(伝統的なかやぶき屋根の家)に住んでいるので、くれぐれも失礼のない範囲で観光を愉しみましょう。

入村料金は20歳以上の大人4,000ウォン、中高生(14~19歳)2,500ウォン、6歳以上の子どもは1,500ウォン、それ以下の子どもは無料です。なお、後述する観光地(ドラマ撮影場、順天湾国家庭園、順天湾湿地)との共通入場券は12,000ウォンです。

◆楽安邑城民俗村へのアクセス

順天駅から路線バスで訪れる場合は16番、61番、63番、68番のバスで「楽安邑城民俗村」最寄りである「楽安邑城」バス停まで行けます。

『エデンの東』のロケ地「順天ドラマ撮影場」を観光しよう

順天ドラマ撮影場

順天といえば、韓国エンタメ好きなら必見の観光スポットがもう1つあります。

ソン・スンホンさん主演で話題を呼んだドラマ『エデンの東』等の撮影ロケ地「順天ドラマ撮影場」は、1950年~80年の韓国を再現した映画撮影セット兼テーマパークです。

この撮影場は2006年にオープンした新しい観光施設ですが、レトロな演出がされた園内は、第二次世界大戦後・朝鮮戦争停戦時の韓国にタイムスリップしたかのような雰囲気であふれています。

漢字が書いてある看板
日本語が書いてある新聞

園内にはところどころにハングルに加えて1945年までの日本占領時代の名残を演出する、日本語で書かれた新聞の複製もあります。

◆順天ドラマ撮影場へのアクセス

順天駅からバスの場合、71番、71-1番、777番バスが発着。ドラマ撮影場(deulamachwal-yeongjang,드라마촬영장)バス停下車すぐです。順天の長距離バスターミナルを経由します。

順天の歴史観光におすすめ!「順天倭城」と「松広寺」

順天倭城

順天倭城は、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に小西行長らによって1597年(慶長2年)に築城された城です。秀吉の死後は放棄され、今では石垣をのこすだけですが、石の積み方からして日本式の城だと分かることでしょう。

順天駅からは21番バスで約1時間の倭城(Waeseong、왜성)バス停下車、徒歩約6分です。

◆韓国仏教「曹渓宗」発祥の地!松広寺(ソングァンサ)

順天の松広寺

韓国の名刹に数えられる歴史観光スポット「松広寺」(ソングァンサ)は、新羅時代末期に創建されたといわれています。

韓国仏教の最大宗派「曹渓宗」発祥の地で、仏教の重要な概念である三宝(さんぼう)「仏・法・僧」の「僧」(僧=僧伽:そうぎゃ)の役割を担っています。

松広寺は、韓国の三宝寺の1つとされ、高麗時代の180年間に18名もの仏教の最高指導者(国師)を生み出すなど韓国仏教でも大きな力を持っているお寺といえるでしょう。

順天国家庭園で世界中の庭園を観光!?

順天国家庭園

順天国家庭園(順天湾国家庭園とも)は、もともと2013年の「順天湾国際庭園博覧会」が開催されたときに造成された庭園です。34万坪以上ある広大な敷地には、600万本以上の草花・樹木が植えられています。

ドイツ・イギリス・オランダ・日本などの世界各地の庭園を模した癒しの空間が広がっているので、じっくり観光すると1日要してしまいそうです。

2023年にも庭園博覧会が開催され、多くの観光客でにぎわいました。

2024年前半はリニューアルのため休園していますが、装いも新たに2024年中の再オープンを予定しています。

◆順天国家庭園から順天湾スカイキューブで順天湾湿地へ向かおう

順天の自然観光のもう1か所の目玉である、ラムサール条約登録の野鳥の楽園「順天湾湿地帯」には、個人用高速輸送システム(PRT)というの新交通システムで向かうことができます(※2024年2月現在は改修工事中、年内再開予定)。

順天市のPRT

先ほどの「順天国家庭園」のそばにある庭園駅から順天湾駅までは乗車時間約15分!韓国唯一の新感覚の乗り物で湿地観光へ向かってみましょう。

ムツゴロウなどの生物が棲息している順天湾湿地帯を観光

ムツゴロウのオブジェ

PRTの終着駅である「順天湾湿地帯」には、様々な生物が生息しています。ここにはムツゴロウや、カニなどの湿地を好む海の生き物たちがたくさんいます。

葦の原が延々と続く湿地は、それらのエサを狙うカササギやアオサギ、ナベヅルといった野鳥たちも多数飛来する貴重な場所といえるでしょう。そのため、2006年にラムサール条約に登録されました。

そして2021年にはユネスコ世界自然遺産にも登録されたので、バードウォッチングをする観光客の姿も多く見られます。

◆名物のムツゴロウ鍋「チャントゥンオタン」を食べよう

チャントゥンオタン

順天といえばこの順天湾の湿地にいるムツゴロウの鍋「チャントゥンオタン」(짱뚱어탕)が名物!ムツゴロウをすり身にした鍋です。順天観光に来たならぜひ食べてほしい逸品です。

ムツゴロウは九州以外では食材としてのイメージがあまりないかもしれませんが、旨辛な味は折り紙付きといえるでしょう。

晩春から初夏の旬の時期になれば、「チャントゥンオジョンゴル」(チャントゥンオチョンゴルとも。짱뚱어전골)がおすすめです。

ムツゴロウは新鮮でないと味が落ちやすいので、この味は順天でしか味わえないといえるでしょう。この時期には、柔らかくて脂肪分が多い順天産のムツゴロウを求めて韓国中から観光客がやってきます。

ソウル・釜山から順天までのアクセス

KTX

こんな魅力たっぷりの順天へはどのように行けばよいのでしょうか?ソウル・釜山からのアクセスをご紹介します。

ソウル(龍山駅)からKTX(韓国版新幹線)・SRT(高速列車)で約2時間半ほどの乗車で順天駅に到着します。高速バスの場合は東ソウルバスターミナルから4時間半で順天の高速バスターミナルまでアクセス可能です。

コスパを求めるなら高速バスや特急セマウル号、急行列車ムグンファ号がベストでしょう。

また、最寄りの麗水(ヨス)空港まではソウル/金浦空港から約50分で到着します。麗水空港から順天駅までは960番バスで約50分です。

◆釜山からのアクセス

釜田~木浦の列車行先表示(サボ)

韓国第二の都市、釜山からは高速バスが便利です。釜山西部バスターミナルから約3時間で順天の長距離バスターミナルに到着します。お急ぎで順天を観光する場合は高速バスが有利といえるでしょう。

列車の場合、観光列車を除いて釜山駅ではなく郊外の釜田駅から発着します。慶全(キョンジョン)線利用で順天駅までの所要時間は約3時間20分ですが、1日4~5往復と本数が少なめなのでご注意ください。なお、釜山駅から乗る場合は亀浦(クポ)駅で乗り換えです。

慶全線はところどころ線路が改良されていますが、急行列車ムグンファ号が走るローカル線です。通過駅はほとんどありませんが、各駅の風景を見ながら観光旅行も乙なものですよ。

◎魅力あふれる順天を観光♪付近の麗水(ヨス)もおすすめ!

順天の公園

映画ロケ地に歴史的観光スポット、湿地の大自然を満喫できる順天市は韓国の穴場観光都市といえるでしょう。この町を見るならぜひ、海上ロープウェイからの景色が美しい麗水(ヨス)も観光していくのがおすすめです。

ソウルや釜山に何度も行ったことがある方でも順天や全羅南道の都市を観光で訪れれば、きっと新たな発見があるに違いありません。ぜひ皆に自慢できる「絵になる町」順天の観光をお楽しみください。

▼麗水と韓国全土のskyticket観光ガイド

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