「天・木・川のくに」奈良県天川村の自然が活きる8つの観光地

画像出典:H・東洋 / PIXTA(ピクスタ)

「天・木・川のくに」奈良県天川村の自然が活きる8つの観光地

奈良県天川村(てんかわむら)は県内でも大きい面積を誇る村。天川村にはなんと年間60万人ものの観光客が訪れます。観光客がこれほどまでに訪れる理由は、村を囲む近畿最高峰となる八経ヶ岳や近畿の屋根と言われる大峯山系の山々の絶景、そして大自然を活かした観光スポットが満載だからです。古くから秘境地として知られていた天川村も交通網の発達で知られ始めてきています。知る人ぞ知る天川村の行って欲しい観光スポットを8ヶ所紹介します。

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「天・木・川のくに」奈良県天川村の自然が活きる8つの観光地

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1. 天河大辨財天社

もちろん天川村の有名なパワースポットとして、多くの観光客が訪れる天河大辨財天社(てんかわだいべんざいじんじゃ)です。大海人皇子が皇位継承で窮地に立たされた際に、祈願のために天川村にある天河大辨財天社で祈願したと伝えられている観光地となっています。

天河大辯財神社は御祭神には中央には弁財天、右側に熊野権現、左に吉野権現が祀られており、神仏習合の形態を今でも残す貴重な神社です。辯財天女は音楽や芸能の神様としても有名であるため、神前では能の奉納が毎年行われています。また年間行事も年中を通して豊富に行われるので、行事に合せて訪れてみてください。

2. ごろごろ水

天川村洞川地域は大峰山の登山口でもあることから、昔から綺麗な水に恵まれています。その中でも名水百選にも選ばれた「ごろごろ水」「泉の森」「神泉洞」の3つの湧き水からなる洞川湧水郡にはぜひ、美味しい水を求めて訪れてほしい観光スポットです。

特にごろごろ水は天川村の地元の人たちが水を汲みに訪れるほどに名所。観光客の場合は登山のための水をペットボトルに汲みに来る人も多くいます。

ちなみに、ごろごろの由来は付近にある洞穴に反響することで起こる音が「ごろごろ」と鳴ることから。昔から地元の人たちから「ごろごろ水」と呼ばれています。

3.みたらい渓谷

天川村の自然にもっと触れたいなら、みたらい渓谷を推します。みたらい渓谷を歩むハイキングコースが設けられているため、自然を感じながら自分のペースで天川村の自然を満喫できるはずです。

みたらい渓谷には、みたらいの滝、長い吊橋、大岩、光の滝などみどころがたくさん。特にみたらい渓谷で見るべきスポットである「みたらいの滝」はつり橋も一緒にかかっており、神秘的な絶景を見れます。エメラルドグリーンに輝く淵の絶景美はぜひ訪れて、貴方の目で確かめてほしいです。また四季によって全く違った渓谷の景色も楽しめるので、ぜひ何度も訪れてみてください。

4.面不動鍾乳洞

意外ですが近畿地方には鍾乳洞はほとんどありません。しかし天川村には面不動鍾乳洞という洞窟があります。自然が造りだした貴重な観光地として人気の観光スポットです。

面不動鍾乳洞は昭和8年に橋本広吉翁によって発見され、橋本氏を含む3名の力を結集させて5年の歳月をかけて作られました。周辺一帯は石灰岩を含む水成岩の地形であることから、石灰岩は水に弱いため徐々に水によって削られて岩の割れ目を溶かし、次第に大きな穴へと広がっていったのです。鍾乳洞には有料のトロッコで行くのが可能です。また木曜日は休みとなっているので気を付けてください。

5.大峰山寺

奈良県内には多数の世界遺産があり、天川村にも世界遺産が存在します。その1つが天川村にある大峰山寺。西暦672年に建設されました。

紀伊山地の霊場と参詣道の一部として世界遺産登録がされたことで、一目見ようと多くの観光客が訪れています。また大峰山寺は高山に立てられた稀有の遺構であり、修験道の遺構でもあるので国指定の重要文化財となっています。大峰山寺では5月3日から9月23日までは本堂の扉が開いているので、多くの観光客や参詣者が訪れます。

徒歩で訪れる観光客もいるのですが、天川村は奥地にあるため車が便利です。

6.母公堂

母公堂は天川村を通る国道21号線沿いにあり朱色の建物で目立ちます。役行者の修験者が谷を渡ろうとしたときに、大蛇が邪魔をして渡れませんでした。このままだと役行者の母が心配して追いかけてくると考え、天川村の人たちに母が住める庵を建ててもらったことが由来となっています。

母公堂は母が追いかけてこないようにと門を建てたことから、女人禁制発祥の地とも言われています。現代では女性も多く訪れるので心配いりません。駐車場が設けられているので車で訪れることも可能です。周辺には天川村を流れる渓流が美しい場所もあるので合わせてみておくと良いですよ。

7. 龍泉寺

修験者が山麓の洞川で湧き出る泉を発見し、その泉を龍の口と名付けたことから龍泉寺と呼ばれています。

龍の口から出る清水は役行者が発見して以来、今でも絶えることなく流れつづけているのです。それを境内にたたえながら、修験者の清めの水として大峰山で一番の水行場となっています。

泉を持つ龍泉寺には真言宗醍醐派の総本山として多くの修験者が訪れますが、もちろん龍の口を見たいと一般の観光客も訪れます。天川村の中心部にあり、近くにはホテルや旅館が点在しているので、宿泊予定の旅行の計画に入れてみてくださいね。

8. 天川村立資料館

天川村の観光地には自然や歴史的建造物以外にも資料館や博物館があります。観光客におすすめしたいのが天川村立資料館です。資料館では天川村の歴史や伝統文化が展示されています。展示物ではアメリカ軍のB29のエンジンも。

また入口には「ギャラリーほのぼの」を無料開放しています。ギャラリーでは写真展なども行われていますよ。龍泉寺からすぐの場所にあるため、セットで観光地を訪れると良いでしょう。

◎まとめ

奈良県内でも観光業に力を入れている天川村。普通の村だと思ったらいけませんよ。積極的に天川村の特徴である自然を活かした観光地を広めています。自然に囲まれているからこそ目にできる美しい絶景、登山を含めたアウトドアなスポットも満載、また綺麗で美味しい水も流れています。3つの特長を生かした観光地から天川村を堪能してみてください。

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