ひめゆりの塔の観光情報をご紹介します。
ひめゆりの塔とは、沖縄本島の南部、糸満市に位置する慰霊碑です。米軍と戦った第二次世界大戦(太平洋戦争)の末期、戦場となった沖縄にて軍の手伝いのため従軍した学徒隊、「ひめゆり学徒隊」からこの名前がついています。
本記事ではひめゆりの塔の観光情報やアクセス、スポットの概要について解説しているので、沖縄へ訪れる際の参考にぜひチェックしてみてください。
目次
【糸満市】ひめゆりの塔の観光情報
ひめゆりの塔の観光情報
ひめゆりの塔とは、前述にもある通り太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲になった、「ひめゆり学徒隊」を悼むために建てられた慰霊碑です。塔はもっとも犠牲が多かった「伊原第三外科壕跡」に位置しており、学徒隊を祀り、平和を願うために多くの観光客が訪れています。
ひめゆりの塔には、ひめゆり学徒隊の犠牲者136人の他、沖縄戦以前に戦争関連で犠牲になった女学生なども祀られています。家族との避難中に犠牲になった方、軍関係の事故で亡くなった方も含まれます。
ひめゆりの塔には慰霊碑だけでなく、当時の状況やひめゆり学徒隊の資料を展示した「ひめゆり平和祈念資料館」が併設されています。
ひめゆり学徒隊の悲劇とは?
沖縄での戦闘は太平洋戦争でも最大規模の激しい戦闘となり、軍人と民間人合わせて20万人を超える人々が犠牲になりました。「ひめゆり学徒隊」は激戦のために導入された女性の学徒隊であり、陸軍病院などで看護を担当。戦闘に巻き込まれていきます。
ひめゆり学徒隊は女子生徒・教師あわせて240名。陸軍の病院に看護員として動員され、負傷兵の看護に従事。しかし敗戦が濃厚になると解散命令が発令され、任務を解かれて攻撃を受けている本島南部を逃げ惑うことになります。
その結果米軍の銃弾に倒れたり、追いつめられて崖から飛び降りたり、集団自決を選択する方もいました。結果的に学徒隊240名のうち、半数以上である136人が亡くなりました。
遺された生存者の方々も「あの日」のことを鮮明に覚えており、夢の中でうなされるなど、苦しい思いをされたそうです。
ひめゆりの塔へのアクセス
ひめゆりの塔は糸満市を通る国道331号線沿いに位置しています。この国道は那覇空港から本島の東部を結ぶ国道であり、公共バスやレンタカーなどを利用することで空港から簡単にアクセス可能です。
バスで訪れる場合、那覇空港の国内線旅客ターミナル前から糸満市場入口へ向かい、バスを乗り継ぎ。空港からひめゆりの塔前へは合計1時間ほどかかります。
レンタカーで行く場合は40分ほどでアクセス可能。駐車場は無料です。なお本島南部には国道沿いにテダ御川、斎場御嶽、知名崎海岸などの人気観光スポットも複数。こちらを合わせて観光する場合、レンタカー利用も検討してみてください。
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