緑あふれる磁器の里!波佐見町のみどころ18選

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緑あふれる磁器の里!波佐見町のみどころ18選

波佐見町といえば波佐見焼!400年という長い歴史を持ちながら、近年モダンでスタイリッシュなデザインを伝統の磁器にセンス良く取り入れ人気を集めています。江戸時代に画期的な大量生産磁器「くらわんか椀」を発表し、それまで高価だった磁器製品を庶民の手の届く物にした事でも知られています。美しい田園風景とやきものの登窯などが調和した、「日本の原風景」のような景観が魅力的で観光にピッタリ。そんな波佐見町のみどころ17選をご紹介します!観光のお役に立ててくださいね。

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緑あふれる磁器の里!波佐見町のみどころ18選

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1.波佐見町陶芸の館

長い歴史を持つ波佐見の伝統工芸「波佐見焼」。「波佐見町陶芸の館」では、伝統を受け継ぐ匠の職人技から現代の製品まで、展示・販売を行っています。1階ではろくろ体験や絵付けといったことを体験することができ、製品を購入することができますよ。2階では波佐見焼の貴重な歴史的史料や製造の工程を紹介、伝統工芸士などによる素晴らしい作品を鑑賞することができるんです。

また、館内に設置されている「絵付師ロボット」の生きているようなリアルな表情と語りには驚かされますよ!「やきもの公園」と隣接した建物なので、公園とセットで観光を楽しむのがおすすめです!

2.鬼木棚田

波佐見町鬼木郷にある棚田は、「日本の棚田百選」の1つにもなっている観光スポット。四季折々の変化を見せる棚田と美しい自然は、一見の価値ありですよ!周辺には、波佐見の農耕の歴史を知ることのできる「鬼木農民具史料館」や「農産物加工センター」などもあり、観光にピッタリ。

毎年9月末ごろには「鬼木棚田まつり」が開かれ、ユニークな「カカシ」を楽しみながら歩く「棚田ウォークラリー」や、農作物への感謝を込めた収穫祭、無料でふるまわれる田舎汁など盛りだくさんの楽しいイベントがありオススメです。波佐見が誇る絶景の田園風景を、ぜひ体感してみてください!

3.やきもの公園「世界の窯広場」

「やきもの」の町波佐見らしい、窯がテーマの公園です。園内には野外博物館「世界の窯広場」があり、古代から近世にかけての、世界で使われていた様々なタイプの窯が12基リアルに再現されていますよ。解説もそれぞれの説明看板で知ることができ興味深いです。各種イベントにも利用される公園内は、広々としているので散策にもピッタリ。

波佐見焼の体験・格安販売などしている「陶芸の館」も隣接していて、オシャレスポット「西の原」も近いので、観光のルートに挟んで気軽に訪問してみるのもいいですね。やきもの公園でぜひやきもののすばらしさを感じてください!

4.中尾上登窯跡

波佐見が日本の磁器生産の中心だったことを裏付ける遺跡「中尾上登窯跡(なかのうわのぼりかまあと)」。ぱっと見ちょっと地味な雰囲気ですが、近年の調査の結果、江戸末期ごろには33室の窯室があり、全長は約160メートルという、世界で第2位の大きさを誇った巨大登窯だったことがわかったんです!

ここから全国各地に向け、庶民のための磁器「くらわんか碗」や、海外向けにつくられたのしょう油や酒を入れる瓶「コンプラ瓶」などが焼かれ、発送されていったのかと思うと感慨深いですね。波佐見観光をするなら、波佐見が最も活気に溢れていた時代を忍ばせる「中尾上登窯跡」を訪れてみてくださいね。

5.田ノ頭郷のしだれ桜

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その樹齢は100年を超えるといわれる「田ノ頭郷のしだれ桜」。波佐見町のなかでも最初期に咲き始めることでも知られ、春の訪れを告げる風物詩としても波佐見の人々から親しまれています。満開になるとまるで桜色の滝のような景色に目を奪われます。

数ある波佐見の桜観賞ポイントの中でも出色の美しさ!桜のシーズンに波佐見を観光するのなら、ぜひ訪れてほしい絶景スポットです。なお、こちらは一般の方が所有し、好意で公開してくれているものなので、周囲の柵の中に入ったりしないようご注意くださいね。

6.はさみ温泉「湯治楼(ゆうじろう)」

とろみがあって美肌効果抜群だと、観光客からも評判の波佐見に湧く温泉。はさみ温泉「湯治楼」は、かつて惜しまれつつ閉鎖してしまった施設「波佐見温泉センター」跡地に、行政や企業でなく地元波佐見の町民の出資によってオープンしたという温泉施設です。

元々の源泉と、炭酸を加えた人工炭酸泉、そして新たに掘り出した新源泉の3種類の湯質を楽しむことができますよ。湯上りにくつろげる広々とした休憩所や、波佐見の旬の素材を使った料理が楽しめる食事処「清旬の郷」も隣接した、充実の観光施設です。貴重な波佐見の湯を楽しめる温泉施設、ぜひ堪能しに訪れてくださいね!

7.中尾山伝習館

「中尾山伝習館」は、波佐見伝統の「波佐見焼」の「手びねり」や「絵付け」といった製作過程を体験できる施設です。しかもこちらはただの陶芸教室ではなく、宿泊施設も併設されているので、泊まり込みでじっくりと本格的な陶芸に打ち込むことができるんですよ。

自然に囲まれた静かな環境はリフレッシュにも最適!せっかく波佐見に観光にきたのなら、「波佐見焼」の技を実際に体験しないで帰るのはもったいないですね。プロによる指導で楽しくオリジナル作品が作れて、観光のお土産にもピッタリですね。なお教室は、火曜日・お盆・年末年始には定休日となりますのでご注意くださいね。

8.野々川キリシタン墓碑群

波佐見町のはずれ、佐賀県境の山間に息を潜めるようにしてある「野々川キリシタン墓碑群」。野々川郷という集落に点々と残るキリシタンの墓は、どれもキリスト教徒の墓のイメージとは程遠い、自然の岩を地面に突き刺しただけの粗雑なもの。

唯一の証がこっそりと付けられた十字のしるしで、厳しい取り締まりがあった時代も奇跡的に破壊されませんでした。この墓石かどうかですら定かでないような姿と、奥まった地形が要因ではないかといわれています。野々川郷は自然豊かで観光にもピッタリな場所なので、観光の合間に受難の時代を生きたキリシタンたちに思いをはせてみるのも良いですね。

9.金屋神社

742年に建立されたという、波佐見で有数の歴史ある神社「金屋神社(かなやじんじゃ)」。うっそうと茂る周囲の森には樹齢数百年という古木も多く、まさにパワースポットという雰囲気で観光にピッタリ。さらに少し山の上に登ると「奥御殿」が隠れるように佇んでいます。その神聖なムードは、ぜひ体験してほしいですね。

春夏秋冬の自然と相まって、それぞれ美しい姿を見せてくれる場所になっています。初詣の時期に合わせて限定で販売される、小さな波佐見焼でできた「お守り」と「おみくじ」は、その可愛さから大変な人気に!配布終了になる前に、ぜひゲットしに訪れてみてくださいね。

10.皿山人形浄瑠璃

「皿山人形浄瑠璃 」が広まったのは江戸時代といわれています。当時、いまの波佐見町皿山郷はやきもの生産で生計を立てていました。しかし1732年に起こった「享保の大飢饉」によって、やきものが全く売れなくなってしまったそうです。困った人々は人形浄瑠璃を各地で興行することを思いつきました。その素晴らしい芸能は好評を博し、飢えを免れることができた、ということです。

3人で1体の人形を操り、目・眉・口・手・足を繊細に動かす様はまるで生きているよう!毎年8月21日には皿山大神宮で奉納公演が行われるので、ぜひタイミングを合わせて波佐見の伝統芸能をご覧ください!

11.今里酒造株式会社

波佐見で唯一の酒蔵「今里酒造株式会社」。1772年創業の歴史あるその蔵は、一番古い部分で築200年を超え、日本の有形文化財として登録されている貴重な建物なんです。その蔵の姿を見るだけでも、観光に行く価値はありますよ!

「六十餘洲(ろくじゅうよしゅう)」という銘柄を醸造していて、すっきりとしていながらもしっかりとした味わいをもち、定評があります。毎年4月には「蔵開き」が行なわれ、各種試飲や様々なイベントが行われるので要チェック!波佐見を観光するのなら波佐見で造られる唯一の地酒を楽しんでみてはどうでしょうか。

12.稗ノ尾の眼鏡橋

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波佐見町で唯一残っている眼鏡橋「稗ノ尾の眼鏡橋」。もともとは1888年に造られた、やきもの産地の永尾郷と三股郷を結んでいた木造の橋でしたが、1908年に陶石や大量のやきものを馬車で運搬するために石橋に架け替えられました。1990年に起きた波佐見大水害で被害を受け、安全上の理由から稗ノ尾河川公園へ移設し、復元されました。現在は園内を散策しながら美しい石造りのアーチを楽しむことができますよ。

春にはすぐ横の桜の花と苔むした石橋とののコントラストが素晴らしく、多くの観光客が訪れています。波佐見観光にきたなら歴史ある橋を公園でじっくり観賞するのもおススメです。

13.皿山の大神宮石造神殿

室町時代中期、1487年に五穀豊穣を願い祠を立てたのがはじまりとされる波佐見町「皿山の大神宮石造神殿」。名工・筒井関平の手によって明治初期につくられた現在の石造神殿は、非常に芸術性が高いものです。経年による劣化・破損が進んでいましたが、1991年に補修が行なわれ、当時の美しい姿が蘇りました。

同じく関平の手によるといわれる天満宮・宮地獄の祠・狛犬も必見ですよ。神聖な雰囲気タップリな波佐見のパワースポット「皿山の大神宮石造神殿」を訪れて、スピリチュアルにパワーチャージしてくださいね。

14.西の原

波佐見町の旧福幸製陶所の広大な跡地を活用した、オシャレで遊び心溢れるカフェやショップの集合体「西の原」。それぞれ製陶所時代の建物など当時の雰囲気を残しつつ、センス良くリノベーションが図られていて、ついついハシゴしたくなってしまいそう!波佐見を代表する近年注目の観光スポットです。

親しみやすく、ちょっとアートなアイテムを扱うショップ、波佐見の地産地消のこだわりの素材を使ったレストランなど、観光にピッタリな素敵な店しかないスポット。午前中から夕方までまるまる楽しめそうです。多くのショップは水曜定休なのでご注意くださいね!

15.浮立

「浮立(ふりゅう)」という舞は、日照りが続いたときに笛や太鼓を打ち鳴らして乙女が踊って雨乞いをしたのと、春と秋の豊作を感謝して氏神に奉納するために踊られていました。波佐見町内で現存するのは野々川郷、湯無田郷、鬼木郷、協和郷の4つの地域で、それぞれ町指定無形民俗文化財となっています。

夏祭りなどで奉納演技を見ることができるので、事前に確認してタイミングを合わせるのがオススメですね。波佐見を観光するのなら、数百年前から受け継がれてきた波佐見伝統の舞をぜひ生で堪能してくださいね。

16.波佐見陶器まつり

やきものの町、波佐見を代表するイベント「波佐見陶器祭り」。人気の窯元から個人作家の造る一点ものまで、さまざまな作品を展示・販売しています。しかもなかには通常の3~4割引きで販売されているものもあり要チェックですよ!

そしてロクロや絵付けの体験、フォトコンテストなど楽しいイベント盛りだくさん。期間中は駅と会場間を無料送迎バスが運行するので観光にもピッタリですね。ちなみに有名ブランドの「マルヒロ」と「白山陶器」は「波佐見陶器祭り」に出店せず、独自のセールを展開しているので、気になる方はそちらもチェックしてみてくださいね!

17.はさみ炎まつり

波佐見町やきもの公園で行われる「はさみ炎まつり」は「健康づくり食育祭」と「食とうつわの祭典」をテーマにした秋祭り。波佐見焼の器を購入すると、おいしい波佐見の郷土料理をお皿いっぱい食べることができるという、ユニークで豪快なイベントも行っています。

絵付けやロクロの体験コーナー、新鮮な農畜産物販売、各種バザー、食育講座に筋力測定など、観光で訪れるのにぴったりな楽しい企画盛りだくさん。波佐見の秋を満喫できる間違いなしの観光イベント、ぜひスケジュールを合わせて参加してくださいね!

18.波佐見夏まつり

波佐見の夏を彩る恒例イベント「波佐見夏まつり」。会場を柔らかな光で照らす「コンプラ灯籠」、波佐見町婦人会による道踊りやよさこいチームのダンス、生演奏を楽しみながらのビヤガーデンなど、波佐見の夏の夜を盛り上げる観光に最適なイベントですよ。

夜にはクライマックスで打ちあがる1000発もの花火が、美しき町・波佐見を照らします。開催場所はアクセスしやすい、はさみ温泉「湯治楼」の近くです。温泉を堪能したあと、湯上りににぎやかな夏まつりに参加するのも楽しいですね。夏の波佐見を観光するのなら、ぜひともスケジュールを合わせて参加してほしいイベントです!

◎まとめ

波佐見焼のふるさと、波佐見町の魅力をご紹介していきましたが気に入った場所はありましたか?豊かな自然と歴史が育んだ美しい町・波佐見を訪れれば、きっとさまざまな発見と楽しみを見つけることができますよ。都会の喧騒を忘れて心をリセットしたい方、大自然を満喫したい方、そしてもちろん陶芸好きにもおすすめしたい波佐見町です!

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