北九州空港は観光拠点にピッタリ!その納得の理由とは?

北九州空港は観光拠点にピッタリ!その納得の理由とは?

本州と九州を隔てる関門海峡の景色が美しい北九州市に位置する北九州空港。この空港は、北九州市だけでなく福岡・大分をはじめとした九州北部や、下関など山口県西部の観光の拠点にピッタリです。そう言い切れるのはいくつかの理由があるのですが、今回は気になるその理由を探っていくとともに、北九州空港周辺でおすすめのホテル・観光スポットや観光コースをご紹介いたします。

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北九州空港は観光拠点にピッタリ!その納得の理由とは?

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北九州空港とは?

北九州空港は、福岡県北九州市小倉南区に位置する海上空港です。海上空港である地の利を生かして24時間離発着可能な空港となっており、年間2万2,000トン近く(2021年調べ)の貨物を取り扱う物流の拠点でもあります。宅急便でおなじみのクロネコヤマトも格安航空会社スプリング・ジャパンと提携して貨物機を2024年に就航させると発表されたので、北九州空港は物流拠点としてますます賑わいを見せることでしょう。

北九州空港が観光拠点に最適な理由!その秘密とは?

北九州空港ターミナルビル

▼羽田空港発北九州空港行き最終便は仕事終わりでも間に合う!

北九州空港は24時間運用という利点を生かして最終便の時間がとても遅く、最終便は22:00に羽田空港を出発します(一部日程は運休)。北九州空港到着は23:50なので、仕事終わりに羽田空港へ向かって翌日たっぷり九州観光できます。さらに福北リムジンバスを使えば、日付が変わって0:00に北九州空港を出発し、福岡天神バスターミナルに夜中の1:45に着くので、東京から福岡市内への事実上の最終便としても利用可能です。

▼5,000円以下で宿泊可能、夕食カレーが出てくる東横INNが空港島内にある!

東横イン北九州空港
東横イン北九州空港の夕食のカレー

北九州空港の島内には「東横INN北九州空港」があります。シングルが1泊5,000円以下(2022年12月現在)で宿泊できる、全国の東横INNの中でもお値打ちの価格設定です。それだけでなく、もう1つ注目すべきポイントは東横INNの無料朝食サービスはもちろんのこと、数量限定で夕食にカレーライスの無料サービスがあること。空港島内はお店があまりないので、これは嬉しいサービスといえるでしょう。
ぜひ「東横INN北九州空港」に宿泊して、北九州での観光やビジネスを充実させてくださいね。

北九州空港から始める観光①門司港レトロを巡ってみる

レトロなJR門司港駅

昔、中国の大連などへの貿易港として栄えた門司港には往時を偲ばせる建物が数多く残っています。明治から大正にかけて建築された「旧門司税関」、「旧大阪商船ビル」、そして九州の鉄道の起点となる0マイル標があるJR門司港駅は今も現役の駅舎として使われています。

▼九州鉄道記念館も見どころ

九州鉄道記念館

国鉄・JRの九州地区で活躍した鉄道車両を数多く保存する「九州鉄道記念館」は、鉄道ファンならぜひ訪れてほしい場所です。日本初の国産蒸気機関車である9600形蒸気機関車「59634号」をはじめ、寝台特急として活躍した581系、14系客車など九州の鉄道史を語る上で欠かせない車両の実物は圧巻の一言に尽きます。
また、運転シミュレーターやHOゲージ模型による「九州の鉄道大パノラマ」、九州の鉄道車両をモチーフとしたミニ列車の運転が体験できるコーナーもあり、親子ともに楽しめる博物館といえるでしょう。

▼門司港名物の「焼きカレー」を食べるべし

焼きカレー(スカイチケットスタッフ撮影)

門司港レトロでお腹が減ったら第一選択肢としてあげたいのが、画像にもある「焼きカレー」です。とろりと溶けたチーズ・半熟卵・スパイシーな香辛料の三重奏がたまらなくおいしい逸品に仕上がっています。
実際にスカイチケットのスタッフが焼きカレーを食べてみた記事もあるので、そちらもぜひご覧ください。

北九州空港から始める観光②旦過市場復興応援&小倉城・3つの博物館満喫コース

旦過市場

北九州市民の台所として知られている旦過市場は、昭和30年代に建築された建物が立ち並ぶ活気ある市場です。記憶に新しい方も多いと思いますが、旦過市場は2022年に2度の火災にあい、福岡県最古の映画館「小倉昭和館」を焼失するなど大きな被害を受けました。しかし、旦過市場全体が火災にあったわけではなく、難を逃れた店舗や被災した店舗についても一部が移転して商売を行っています。再び動き出した旦過市場でショッピングして、復興を応援してみるのも良いでしょう。

▼日本唯一の「唐造り」が特徴の小倉城

小倉城

旦過市場から歩いて行ける小倉のシンボルが小倉城です。1602年に建設された小倉城は、「唐造りの天守」という全国唯一の構造を持ったお城でした。よく見ると最上階の方がその下の階よりも広いことがポイントです。この城は1959年に再建築されたものですが、特徴をうまく再現しているといえるでしょう。

▼地理好きにはたまらない「ゼンリンミュージアム」

「ゼンリンミュージアム」は、地図でおなじみのゼンリンが運営する地図の博物館です。様々な地図が時系列順に展示されており、本当に地理が好きな人はこの博物館だけで1日を費やしてしまうことでしょう。高校で再び地理が必修になりましたが、ここは地理に興味のある小学生や中学生・高校生・大学生や夏休みの自由研究にもおすすめのスポットとなっています。ここには「Zキュレーター」という地図のスペシャリストが常駐しているので、わからないことは彼らに尋ねてみてください。きっと地図の魅力に取りつかれるはずです。

▼巧みなトリックはここから生まれた!「松本清張記念館」

地理好きの方ならこちらもきっと喜ぶであろう「北九州市立松本清張記念館」は小倉城の南西に建っています。「点と線」、「砂の器」といった数々のミステリー作品はのちの文学界に多大な影響を与えました。彼のデビューは42歳と遅咲きでしたが、推理小説だけでなく歴史小説なども手掛け、マルチな才能を1992年に82歳で亡くなるまで発揮しました。
この博物館では、松本清張の仕事場の再現や実際に取材で使用したカメラ等を展示しています。
2022年に没後30年を迎えましたが、今なお衰えない松本清張作品の原点に触れてみてください。

▼平和の尊さを伝える「北九州市平和のまちミュージアム」

松本清張記念館の向かいに2022年開館した「北九州市平和のまちミュージアム」は、第二次世界大戦下の人々の暮らしや市民を襲った焼夷弾の実物大模型などを展示している記念館です。そして1945年8月9日の出来事を体感できる360度体験シアターはこの記念館の大きな目玉といえるでしょう。
実はあの日、原子爆弾の投下目標は小倉でした。しかし、小倉上空の天気が悪かったため長崎に目標を変更し、長崎が第二の被爆地となってしまったのです。

歴史に「もし」は禁物ですが、あの時小倉上空が晴れていたら…想像するだけでもぞっとしますが、このような事情から北九州市民の中には長崎の人々に対してある種の負い目を感じながら暮らしている方もいます。

残念ながら21世紀になっても戦争はなくなっていませんが、私たち1人1人が平和の尊さを日本から発信する必要があることを実感できるでしょう。

北九州空港から始める観光③関門海峡と下関市満喫コース

角島大橋

北九州空港は福岡県だけでなく山口県下関地区のアクセスにも便利です。下関市は意外と広く、上記の画像にある角島も今では下関市の一部となっています。山口県には山口宇部空港や岩国空港、島根県西端には萩・石見空港もあるので、北九州空港ばかりにこだわらず他の空港から帰るのも検討する余地があるでしょう。

▼耳を澄ませて短めの船の旅!「関門連絡船」

関門連絡船

門司と下関との間はJR山陽本線や関門トンネルなどで渡れますが、できれば関門連絡船の利用がおすすめです。乗り場は門司港レトロ地区のすぐそばの桟橋で、所要時間は約5分と短めですが、行き交う船を避けながら航行する船旅を楽しめます。
この船に乗ったら聞こえてくる「関門海峡の潮騒と汽笛」は環境庁(当時)が制定した「残したい日本の音風景100選」に制定されています。船に乗ったら耳を澄ましてみてくださいね。

▼宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名な「巌流島」(船島)

巌流島

宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の場所として有名な「巌流島」は、正確には「船島」といい、関門連絡船の本州側の港である唐戸ターミナルから渡船が出ています。2人の決闘の時期については諸説ありますが、当時に思いをはせながら島の中を散策するのも面白いでしょう。
また、巌流島の憩いの広場ではバーベキューを楽しむこともできます。

▼下関市民の台所!「唐戸市場」

唐戸市場

下関といえばフグを思い浮かべる人も多いと思います。この唐戸市場は下関市民の台所で、フグ以外にもタイやハマチといった新鮮な魚介類が手ごろな値段で入手可能です。特に週末を中心として開催される「活きいき馬関街」では、新鮮なお寿司・海鮮丼をたらふく食べることができおすすめのイベントとなっています。

▼親子で楽しめる!「市立しものせき水族館 海響館」

海響館のイルカショー

「下関市立しものせき水族館 海響館」では、フグの街下関らしく世界中のフグの仲間や瀬戸内海や玄界灘に生息する生き物たちを展示しています。そして、イルカショーや事前予約制の様々な体験も目玉です!ぜひ親子で楽しんでみてください。

▼本州最西端!「毘沙ノ鼻」

毘沙ノ鼻

下関にある本州最西端の地をご存じですか?それがこの「毘沙ノ鼻」で、本州で最後に沈む夕日を眺められる絶景スポットです。普段あまり意識することはないと思いますが、本州は世界で7番目に大きな「島」なんです。青森県の大間や首都東京、大阪も同じ島にあるというのもよく考えてみたらすごいことですよね。
ぜひ本州の最果てを実感してみてください。

▼弥生人から日本人のルーツが分かる!「土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム」

「土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム」は、弥生人の墓地である「土井ヶ浜遺跡」にある博物館です。この土井ヶ浜遺跡からは、約300体もの人骨が発見され、発掘調査によってそれまで日本にいた縄文人とは異なる性質を持つ人々であることが詳細に明らかとなりました。特に服飾品である貝はこの地方では取れないものなので、弥生人は交易を広く行っていたことが分かります。この博物館では、その出土品や人骨を展示しています。古代の謎を解明する研究は今でも続いていて、研究の進展が待たれるところです。

▼絶景を拝もう!「角島大橋」

角島大橋

北九州空港から車で約1時間40分。ラストを飾るのはこの角島大橋です。2000年に開通したこの橋の長さは1,780mで、山口県が誇る絶景スポットとして知られています。角島の島内にも観光スポットがあるので、この機会に橋を渡ってみましょう。角島については以下の記事をご参照ください。

北九州空港周辺には観光スポットが目白押し!

関門海峡の夕焼け

北九州空港は、羽田からの最終便が遅かったり、空港島内にホテルが整備されていたりと福岡・山口の観光に最適な条件がそろっていることがお分かりいただけたかと思います。本当はまだまだ紹介しきれない観光スポットもたくさんありますが、スカイチケット観光ガイドも参照の上、あなただけの世界に一つだけの福岡・山口の旅をお楽しみください。

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