「壁の外には、巨人がいる…」
世界中で大人気の漫画『進撃の巨人』。その物語の象徴である「壁に囲まれた街」のモデルとなったのが、ドイツ・バイエルン州にあるネルトリンゲンです。直径約1kmの城壁に囲まれた街は、まさに作品の世界観そのもの。中世の面影を色濃く残し、アニメの舞台や映画のロケ地としても注目を集めています。
今回は、そんなネルトリンゲンの魅力と見どころ、アクセスをご紹介します。
目次
『進撃の巨人』の聖地、ドイツ・ネルトリンゲン!円形の城壁に囲まれた街
ネルトリンゲンはなぜ円形?
ネルトリンゲンの最大の謎であり、魅力でもある「円形の城壁」。実は、約1500万年前の巨大な隕石衝突によってできたクレーター(リースクレーター)の中に形成された珍しい街です。
クレーターの縁に沿って発展した結果、美しい円形の街になりました。アポロ14号の宇宙飛行士がこの地で訓練を行ったというエピソードも、この街が持つ壮大な歴史を物語っています。
ネルトリンゲンの見どころと楽しみ方
1. 迫力満点の城壁ウォーク
街をぐるりと囲む城壁は、実際に登って歩くことができます。
ネルトリンゲンでは、全長約2.6kmの城壁の上を散歩するという、まるで作品の登場人物になった気分を味わう体験が可能です。一周およそ1時間。地上10mの高さから、オレンジ色の屋根が連なる美しい街並みや、のどかな景色を眺められます。
2. ダニエル塔からパノラマビューを堪能
街の中心部にある聖ゲオルグ教会の鐘楼「ダニエル塔」は、ネルトリンゲンで最も高い建物です。
約350段の階段を登ると、目の前に広がるのは、ジオラマのような円形の街。地上約89mの高さから、360度の大パノラマを眺望できます。
3. 中世の街並みで歴史を感じる
ネルトリンゲンには、11の塔と5つの門が当時のまま残されています。
美しいマルクト市場や、中世からルネサンス期にかけて建てられた豪華な建築物など、街全体が博物館のよう。19世紀から人気の観光地だったという歴史も、この街が持つ奥深い魅力の一つです。
日本からネルトリンゲンへのアクセス
ネルトリンゲンへ向かうには、まずミュンヘンにある「フランツヨーゼフシュトラウス空港」を目指しましょう。日本からは、羽田空港や関西国際空港からルフトハンザ航空の直行便が出ています。フランクフルトやシンガポールなどを経由する乗り換え便も利用できます。
ミュンヘン空港から市内のミュンヘン中央駅までは、Sバーン(近郊電車)で約40分。ミュンヘン駅からネルトリンゲン駅へは普通電車(DB)を使って約2時間ほどで到着します。ネルトリンゲン駅から旧市街地までは徒歩約5分と、アクセスも抜群です。
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◎「リースクレーター博物館」にも行ってみよう
『進撃の巨人』の壁は、なぜ円形なのか?
その答えは、ネルトリンゲンが隕石衝突でできたリースクレーターの中にあるからです。街の成り立ちに興味を持った方は、ぜひ「リースクレーター博物館」にも足を運んでみてください。アポロ宇宙飛行士も訓練に訪れたという、地球の歴史を間近に感じられる場所です。
もちろん、壮大な歴史だけでなく、中世の街並みや城壁からの絶景など、ネルトリンゲンの魅力は尽きません。次の旅は、物語の舞台であり、地球の奇跡が残るこの特別な街で、あなただけの「壁の中の世界」を体験してみませんか。
名称:リースクレーター博物館 / Rieskrater Museum
住所:Eugene-Shoemaker-Platz 1, 86720 Nördlingen, ドイツ
公式・関連サイトURL:https://www.rieskrater-museum.de/