相生市の観光地10選!歴史遺産と穴場の眺望スポット発見!

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相生市の観光地10選!歴史遺産と穴場の眺望スポット発見!

相生(あいおい)市は、姫路市から西へ約21kmに位置する兵庫県南西部の市で、JRなら約20分ほど。JR相生駅には新幹線も停車します。相生市の南側は瀬戸内海に面し、IHIなど造船業で発展しました。また、相生湾はカキの養殖が盛んで、カキ筏が浮かぶ趣ある光景を見ることができます。

東はたつの市、西は赤穂市に隣接し、歴史的な観光スポットがたくさんある相生市。特に古墳や城跡などの歴史的な遺跡が目立つのが特徴です。瀬戸内海を見渡せる眺めのよい場所も多いため、穴場の観光地としてもおすすめ。相生で観光するなら行っておきたいスポットを10選、ご紹介しましょう。

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相生市の観光地10選!歴史遺産と穴場の眺望スポット発見!

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1.万葉の岬

淡路島や家島諸島など相生湾を一望できる、眺望抜群のスポットが「万葉の岬」。山部赤人や浦山部赤人がこの岬で詠った和歌が『万葉集』に記載されていることから、頂上へと続く道には「万葉の歌碑」が建てられています。岬に至る海岸線には断崖の岩場が続き、人を寄せ付けないような独特の雰囲気も。しかし、展望台に立つと、大パノラマで見渡せる海が心を晴れやかにしてくれます。

初春には見ごとなツバキの群生を楽しめる相生つばき園に寄ってみましょう。3月には「万葉の岬 つばきまつり」を開催。4月になると岬では桜が満開になり、多くの観光客がお花見に訪れます。

展望台から見下ろした瀬戸内海には、カキ筏がポツリポツリと浮かんでいます。カキの旬の時期には、焼き牡蠣を味わうのがイチオシ。港で牡蠣を購入してBBQもいいですよ。

2.羅漢の里

相生市北部、羅漢渓谷にあるキャンプ場「羅漢の里」は、自然と触れ合い、体験することをコンセプトにした施設。アスレチックや石窯パン工房、炭焼き窯などが併設されていて、石窯パン工房ではパン焼き体験ができるほか、壁掛けやミニ椅子を作る木工体験、陶芸体験、鍛刀場での小刀教室なども実施。川遊びやキャンプファイヤーを満喫したり、秋には1000体ものかかしが勢揃いするもみじ祭りも開催しています。

周辺の観光スポットとしては、戦国時代に造られたとされる16羅漢が並ぶ瓜生羅漢石仏や、国の史跡である感状山城跡などがあります。羅漢の里なら、キャンプと川遊び、自然遊び、体験に加えて、歴史観光や山歩きまでできて大満足間違いなし。キャンプをしたことがない人なら、快適な木造のコテージに泊まってみましょう。バス・トイレ、台所、冷暖房完備で、気軽にアウトドアを楽しめます。

3.遠見山公園

「遠見山」は、標高約189mの小高い丘のような山。駐車場から展望台までは歩きやすい遊歩道が整備されており、桜並木が植えられています。春には、お花見をしに周辺の人が訪れる花見スポットでもありますが、頂上の展望台から眺める景色もまた格別。広々とした展望台にはベンチや東屋があり、一休みするのに格好の場所なんです。相生湾が一望できるのはもちろん、相生市街地も見下ろせます。

昭和初期に遠見山を梅林と遊園地にするという計画が持ち上がりましたが、火災により梅林が焼失。2001年に展望公園として整備されました。かつて漁が盛んだった相生湾の様子が、遊歩道に設置された案内板から想像できます。

4.道の駅・海の駅「あいおい白龍城」

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「あいおい白龍城(ぺーろんじょう)」は、異国情緒を漂わせる独特な建物の道の駅であり、海の駅。相生湾北端の国道250号線沿いにあり、反対側は海に面して建っている白龍城は、5月最終日曜に開催される「相生ペーロン祭」の会場のひとつ。前夜祭で打ち上げられる海上花火を見る絶好の場所であるとともに、ペーロン祭当日と前日に子供が体験搭乗できるスーパーキッズボートの会場にもなっています。祭り期間中、国道250号線は歩行者天国になるので、電車で早めに行くのがよいでしょう。

白龍城は、相生湾から湧き出る温泉を利用した「ペーロン温泉」があることもおすすめしたいポイント。駐車場は50台分のスペースが確保されているので、ペーロン祭の時期を外せば、天然温泉にゆっくり浸かって、レストランで食事し、物販コーナーでショッピングを楽しめます。

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海側にはマリーナを併設。海からもアクセスできる海の駅として、マリンレジャーの休憩などに利用できます。カキの産地である相生だけに、旬の時期には牡蠣祭りを開催。観光時期が合えば、カキを食べたり、買いに寄ってみてくださいね。

5.三濃山

標高約509mの三濃山(みのうさん)は、登山愛好家に親しまれている登山初心者にも登りやすい山。相生市・たつの市・赤穂群上郡町の境に位置し、山麓にはキャンプ場「羅漢の里」があるので、泊りがけで訪れる人も少なくありません。山頂まで風景を楽しみながらのんびりとハイキングするのにピッタリです。

かつて山岳信仰が盛んだった三濃山には、多くの人家があったといわれています。現在でも山中に廃屋が残っており、山頂には弘法大師が建立したとされる三濃山求福教寺(ぐふくきょうじ)の寺跡があります。アカガシの古木が山頂の目印。見晴らしが良いことから、相生湾や家島諸島を一望できる展望スポットとしても人気があります。登山するなら、感状山までの縦走するコースがおすすめです。

6.感状山城跡

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国の史跡として指定されている感状山城跡は、標高約300mの山頂に築かれた赤松氏ゆかりの山城跡。築城は鎌倉時代や南北朝時代など諸説があり、落城した時期についても定かではありません。謎めいた城でありながら、石垣造りの曲輪が数多く残された興味深いスポットです。

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城跡までの道は羅漢の里から登れますが、途中には石がゴロゴロした場所があります。また、ヤマビルが発生することもあるため、素肌を露出した服装は避けたほうがよいでしょう。

自然のままに遺されている城跡は、荒廃が進んでいるものの、井戸跡からは未だ水が湧き出ており、山頂からの景色も圧巻の一言。自然と調和した山城だったことが窺えます。

7.相生港

瀬戸内海播磨灘(はりまなだ)にある「相生湾」は、入り組んだ構造が特徴。南部は瀬戸内海国立公園の一部になっています。西岸には県道568号、東岸には国道250号線が通っていて、かつて相生湾の北部には、国内有数の造船地帯だった北西岸と北東岸をつなぐ約200mの皆勤橋が架かっていました。現在の皆勤橋跡には、橋の歴史や詩が刻まれたモニュメントが設置されています。

相生湾では周辺地域の一大イベントとして、毎年5月の最終日曜にペーロン祭を開催。前夜祭として海上花火大会も実施され、当日は早くから場所取りする人が押し寄せるほど盛り上がっています。中国発祥のペーロンですが、日本には1655年、長崎に伝来。相生市には長崎出身の播磨造船所従業員によって伝えられ、相生湾でペーロン競漕を行うようになったといわれています。

8.天下台山

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「天下台山(てんがだいやま)」は、ふるさと兵庫100山の1つに数えられている標高約321mの死火山。相生市とたつの市の境に位置しており、山頂は相生市。低い山ですが、市内では三濃山に次いで2番目に高い山です。

標高約321mとはいえ、天下台山頂からの眺望はなかなかのもの。ハイキング感覚で登れることから気軽に登山できる山として人気があり、特に元日には初日の出を拝む多くの人達でにぎわっています。鳥になった気分で相生市街地を見渡せる烏帽子岩や馬場坂地蔵、とんび岩などの観光スポットは、ちょうどよい休憩場所。噴出したマグマが固まった花崗岩は、かつての様子を想像させます。岩屋谷公園や東部墓園口は、複数ある登山口の中でも家族連れにおすすめのコースですよ。

9.若狭野天満神社

別名「あじさい神社」としても知られる「若狭野天満神社」は、古来からアジサイが持つとされてきた魔除けのご利益から、魔除け天神として親しまれています。2大祭神として祀られているのは、菅原道真公と天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)。本殿脇の龍王神社には、海神である少童命(わたつみのみこと)が祀られています。

魔除け参り、婦人病、縁結び、金運などさまざまな祈願に多くの人が訪れ、魔除けの御神符や干支大麻(色紙)、お守りなどが授けられます。2月には、全国的にも珍しいドライフラワーで作った魔除けあじさい守りが授与されますよ。梅雨の頃に相生を観光するなら、参拝を兼ねて見事な花を咲かせるアジサイを鑑賞できる若狭野天満神社へ足を伸ばしてみませんか。

10.相生市立歴史民俗資料館

「相生市立歴史民俗資料館」は、古代から昭和にかけての相生市の歴史を学ぶことができる資料館。1階には、播磨造船所と共に歩んだ相生市の、明治から昭和期までの資料を展示。2階には、古代から近世まで当地にあったとされる荘園「矢野荘(やののしょう)」の歩みや、古文書などを展示。さらに、作家・佐田稲子氏や映画監督・浦山桐郎氏など、郷土の偉人コーナーもあります。

今でも市街地には佐田稲子氏が暮らした当時の街並みが残っていて、ノスタルジックな雰囲気に浸りながら散策を楽しめます。資料館内には感状山城跡から出土された生活用具なども展示されており、感状山城跡を観光するなら感慨もひとしお。

中央公園内の図書館横に併設されている歴史民俗資料館は、入館無料。こぢんまりした明治時代の小学校のような建物なので、すぐにわかりますよ。

◎まとめ

静かな港町でありながら、古代からの歴史遺産を遺す相生市。自然の中にある観光スポットが多いことから、相生市を観光する際には軽く登山できるような散策にふさわしい服装と靴がおすすめ。温暖な山陽地方の相生市で、瀬戸内海の海と山、自然、歴史をを満喫しましょう。

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