【辺戸岬】海の向こうは鹿児島県!沖縄本島最北端の絶景を堪能

画像出典:Turner Nonoyama / PIXTA(ピクスタ)

【辺戸岬】海の向こうは鹿児島県!沖縄本島最北端の絶景を堪能

南端の喜屋武岬(きやんみさき)から始まった沖縄本島。その北の果てに当たるのがこの辺戸岬(へどみさき)です。海を隔てた向こうは鹿児島県。晴れている日には与論島が良く見えますよ。この地は1953年から1972年まで国境でした。そのため、多くの人が祖国である日本への復帰を願ってこの地を訪れました。1972年に沖縄が日本に返還されてからもこの断崖絶壁の岬に向かう人は少なくありません。数々のモニュメントもあり、「沖縄の果て」を実感できますよ。

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※時刻表・運賃・料金・情報は2021年3月現在。


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北海道から沖縄まで47都道府県制覇済み。趣味は離島へのフェリー旅というライターです。ぜひ、観光ガイドで「おっ、いいね!」と言えるような新たな発見をしてみてくださいね!


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【辺戸岬】海の向こうは鹿児島県!沖縄本島最北端の絶景を堪能

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辺戸岬はレンタカーでないと到達困難!

辺戸岬へはレンタカーで行くのが一般的。国道58号で名護から1時間15分ほど。ちなみに那覇から名護が1時間10分なので、那覇からいかに離れているかがお分かりいただけると思います。

路線バスもありますが、名護からは67番バスに乗り、終点1つ手前の辺士名で「奥」行きに乗り換えです(67番の終点の辺士名バスターミナルまで行かないように)。10:00と11:00発(15:00発と18:10発は予約不要。18:10発は冬季は17:30発。)は予約制なので、村役場に電話(電話:0980-41-2101)して予約する必要がありますよ。15:00のバスで向かったとしても、辺戸岬での滞在可能時間は約1時間です。波戸岬発16:34のバスが辺士名行きの最終なのであまりゆっくり観光することができません。もし可能ならば那覇や名護からレンタカーでの訪問をおすすめします。

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昔はここが国境だった!「日本祖国復帰闘争碑」

昔はここが国境だった

出典: tomocchi.m92f / PIXTA(ピクスタ)

辺戸岬の向こうの海に浮かぶ与論島はもう鹿児島県。今でこそ両島はマルエーフェリーやマリックスライン、飛行機で沖縄と与論島は行き来できます。しかし、ここは奄美群島が日本復帰を果たした1953年から、沖縄のアメリカ統治下からの日本復帰を果たした1972年までここに国境線が引かれていたのです。この「日本祖国復帰闘争碑」は、沖縄が日本に復帰した1972年に建立されました。

目の前にあるにもかかわらずパスポートがないといけなかった「日本」に思いをはせていた場所。それが辺戸岬なのです。

断崖絶壁に波が押し寄せる…転落に注意

転落しないように注意

出典: denkei / PIXTA(ピクスタ)

沖縄といえば砂浜のイメージが強いですが、ここは刑事ドラマにも出てきそうな、崖に波が打ち寄せる場所になっています。ところどころ柵は設けられていますが、絶対に柵を乗り越えたり、柵のない場所には近づかないでくださいね。

辺戸岬こうようパーラーで自慢のタコライスや沖縄そばも

辺戸岬周辺にある数少ない飲食店「辺戸岬こうようパーラー」は、沖縄そばやタコライス、そしてコーヒーなどを提供する喫茶店。沖縄の最果てでいただくお料理や飲み物は一味違ったものになるでしょう。

辺戸岬観光案内所も見ておきたい

辺戸岬観光案内所「HEADLINE Cape Hedo Tourist Information Center」の1階は観光案内スペース、2階がピザやスムージーなどが楽しめる「ふしくぶカフェ」(新型コロナのため休業中)、3階が展望台になっていますよ。

辺戸岬を含む、国頭村の歴史がよくわかる施設です。

周辺には「茅内バンタ」や「大石林山」など荒々しい地形が広がる

高い崖の上から茅を落とすとバラバラになったという

出典: TAKU / PIXTA(ピクスタ)

少し辺士名寄りに戻りますが、「茅打ちバンタ」は、落とした茅の束が空中でバラバラになってしまうほど高い崖が広がっているという意味でこの名がつけられました。また、琉球神話の伝説が残り、雄々しき山となっている「大石林山(だいせきりんざん)」も辺戸岬の少し南に位置していますよ。大石林山に関する詳しい解説は以下のskyticket観光ガイドも併せてご参照ください。

ヤンバルクイナ展望台も見ておきたい

妙にリアルなヤンバルクイナの展望台

出典: TAKU / PIXTA(ピクスタ)

ヤンバルクイナ展望台は、リアルな高さ11.5mのヤンバルクイナのオブジェがインパクト大。ヤンバルクイナのオブジェの内部を胸まで上ることができますよ。眺めの良い場所でSNS映えを狙ってはいかが。

「奥」集落は国道58号の起点!

奥集落の画像

出典: K.Ichinose / PIXTA(ピクスタ)

辺戸岬から南東へ向かってみましょう。バスの終点である「奥」という集落は、国道58号の起点です。本当の起点は鹿児島県鹿児島市の西郷隆盛銅像前交差点から。途中、種子島や奄美大島を経由しますが海上区間が多くあり、海上区間を合わせれば総延長は日本で2番目に長い国道です。沖縄の背骨ともいえる国道58号の沖縄県内の起点をご覧になってはいかがでしょうか。

「奥」集落自体も古い瓦屋根の民家が立ち並び、沖縄の昔の暮らしを見て回れるエリアとなっています。そして、ゴールデンウィークには多数のこいのぼりが舞う「奥やんばる鯉のぼり祭り」も開かれています(※ただし2020年は中止)。

※画像は奥の集落(上)と国道58号沖縄県起点(下)

辺戸岬は行くのは大変だけど行く価値アリ

沖縄と聞いて青い海に白い砂浜を想像している方も多いですが、それとは違って辺戸岬は荒々しい表情を見せるスポット。しかし、手つかずの自然が残る山原(やんばる)の森が残るなど、自然のパワーがもらえる場所でもありますよ。また、一時期国境の地となるなど、沖縄の歴史を考えさせてくれるスポットの顔も。ここまで来るのは大変かもしれませんが、辺戸岬とその周辺で沖縄の原風景に触れてみてくださいね。

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