【水曜どうでしょう】激闘!西表島の聖地はどこ?|あのロケ地は今

【水曜どうでしょう】激闘!西表島の聖地はどこ?|あのロケ地は今

『水曜どうでしょう』の企画、激闘!西表島に登場した聖地についてご紹介します。

『水曜どうでしょう』とは北海道テレビ(HTB)より1996年から2002年までレギュラー放送され、その後不定期に新作が発表されるテレビ番組です。北海道ローカルから出発していますが、全国的に人気な番組となりました。後に俳優として大活躍する、大泉 洋さんの出世作です。

西表島は北海道はおろか、本州からも遠く離れた沖縄の離島。『水曜どうでしょう』では、この西表島で数日間に渡り「むし追い祭り」を開催。(実態は虫ではなく大半が釣り)島内各所でロケに挑みます。

映像だけではわかりにくい西表島の聖地。どうでしょう軍団が実際に島のどこへと向かったのか、本記事でチェックしてみてください!


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好きな料理はもつ鍋。生まれも育ちも九州ではなく、加藤清正と熊本城を愛し、ホークスの試合を楽しみに日々生きてるライターです。


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【水曜どうでしょう】激闘!西表島の聖地はどこ?|あのロケ地は今

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水曜どうでしょうとは?

水曜どうでしょう 西表島

『水曜どうでしょう』とは、1996年から2002年の間、北海道テレビ(HTB)で放送されていたテレビ番組です。放送終了後も不定期で最新作が発表され、再放送などを通じローカルの壁を越えて全国的に視聴者を獲得している人気番組になります。

水曜どうでしょうの基本スタイルは、出演者である大泉 洋さんと鈴井貴之さん(通称ミスター)の2名と、ディレクター2名の計4名を「レギュラー陣(どうでしょう班)」とし、国内外でさまざまな企画に挑戦するというもの。そのため、企画ごとに内容が変化していく特徴があります。

料理を作るのに畑の開墾から始める、東京で買ったオートバイを札幌まで乗って帰る、アラスカまでオーロラを見に行くなど、企画内容は一定ではなく多岐に渡ります。

激闘!西表島とは?

水曜どうでしょう 西表島

激闘!西表島は『水曜どうでしょう』のレギュラー放送後、3番目の企画として2005年に放送されました。レギュラー放送時にあった「釣りバカ対決シリーズ」の延長で、西表島内で沢山の虫を捕まえて「ムシオイキング」の称号を目指すというものです。

元々はスペインの「牛追い祭り」へ参加を検討していた一行でしたが、ディレクター陣が視察した結果、規模が大きすぎてカメラが足りないという問題点が発覚。またディレクター陣が一通り祭りを見たところ興味をなくしたことで、「うし追い祭り」ならぬ「むし追い祭り」へと企画そのものを変えました。

企画発表時には牛追いっぽいパネルが登場。本当に牛追い祭りに参加しそうな雰囲気だった大泉さんでしたが、すっかり別の意味で騙されることになりました。(大泉さんはレギュラー放送時、度々ディレクター陣に騙され企画へと連行されていたため)

スペシャルゲスト・安田さんも登場

今回の激闘!西表島は対決企画ということで、レギュラー放送時の「釣りバカ対決シリーズ」すべてに出演していた安田 顕さんも出演しました。安田 顕さんは元々、HTBのマスコットキャラクターだった「onちゃん」のスーツアクターとして出演。その後も「あくまでonちゃん役」として度々番組に登場しましたが、今回はonちゃんの着ぐるみはナシで出演しています。

安田さんは大泉さんも所属する演劇ユニット「TEAM NACS」の一員で、『水曜どうでしょう』では大泉さん除く「NACS」の面々で最も多く出演し「準レギュラー」とも呼ばれていました。2024年現在、この「激闘!西表島」が安田さん最後の出演企画です。

名コーディネーター「ロビンソン」

西表島では「現地コーディネーター」として、ロビンソン(仮名)さんがロケに参加しています。西表島には多種多様な「虫」がいますが、その虫を追うには現地ガイドが必要。そこで島内の上原港近くで「ロビンソン小屋」を運営している、「ロビンソンさん」に協力をしてもらうことになりました。

しかしロビンソンさんは「虫なんてそんなに居ないから違うものを追おう」と言いだし、「むし追い対決」の開始前から企画が破綻することになります。その後も出演陣が生き物を捕まえた時に入るポイントを勝手に採点(ディレクター陣もそれに従った)したり、深夜遅くまでどうでしょう班を連れまわすなど、ロケを当初の想定よりも面白いものに。

ファンの間で「名ガイド・名コーディネーター」として認知され、現在もファン感謝祭などのイベントに登場するなど名物キャラクターとなっています。

どうでしょうファンの間では有名人ですが、実は他のテレビ番組にも度々出演しています。たまたま見掛けたら「あっ」となりそうです。

西表島への行き方

西表島島内には空港がありません。本州から訪れる場合、石垣島を経由して船でアクセスする必要があります。

本州から石垣島の主要空港である「新石垣空港」へは、複数の航空便が就航しています。JAL、ANAはもちろん、ピーチやスカイマークなどLCC(格安航空会社)の便でもアクセス可能です。

新石垣空港から石垣離島ターミナルへは、路線バスを利用して35分~40分。石垣離島ターミナルに到着後、高速船で上原港に向かいます。上原港へのフェリー予約についてはこちらからご確認ください。

激闘!西表島の聖地はどこにある?

水曜どうでしょう 西表島

激闘!西表島では滞在中、生き物を捕まえるためにあちこちに移動してロケが行われました。当初の虫探しは忘れられ、ロビンソンさんの「島を精一杯楽しんでもらう」「島の良いところを見せたい」という方針に全面的に従うことになったのが理由です。

西表島は島の沿岸を主要道が伸びています。映像で主な舞台となったのは玄関口・上原港のある北側です。聖地となっているのは、この主要道である「県道215号線沿い」に固まっています。

激闘!西表島の聖地①まるまビーチ

水曜どうでしょう 西表島

最初にご紹介するのは、一行が西表島の初日にのっけから激闘を繰り広げた「まるまビーチ」です。開始前のトークシーンから、このビーチで撮影がスタートしています。

最初に「海を見せたい!」と言われたことで「クマノミを探そう」とします。安田さんは「競技はいつから?」と聞きますが、藤村ディレクターは「夜から? ウナギを捕まえるらしい」と適当な返事。「むし追い祭り」が開始前から消滅した瞬間です。

このビーチはカクレクマノミなどの熱帯魚が住んでおり、タレント陣はそれぞれ網で捕まえて得点にしようと大騒ぎしていました。ディレクター陣は空の水槽にカメラを入れて疑似水中カメラを作り、クマノミを撮影。最低限の装備で水辺のロケを成功させています。

なお大量の熱帯魚が姿を現していたものの、捕獲難易度は高めなのか、なかなか捕まえられません。さらに出演陣がそれぞれ水面に顔をつけている絵しかなく、水中の様子も見辛いという地味な映像が続いていました。水中映像を見てもカメラ担当の嬉野ディレクター曰く、「やっぱりなんだかわかんねぇよ!」とのこと。

まるまビーチへのアクセス方法

まるまビーチの特徴は、沖縄の海らしく透明感抜群で美しいという点に尽きます。熱帯魚たちの鑑賞も容易です。

季節にもよりますが、ロケ日は7月で水温はかなり高め。気持ちよく海水浴ができるシーズンでのロケとなりました。西表島の海を楽しみたい場合、このシーズンを狙ってみるのも良いですね。

まるまビーチへは、島北側の玄関口となっている上原港から徒歩2分圏内です。

激闘!西表島の聖地②ロビンソン小屋

続いてご紹介する「民芸と喫茶 ロビンソン小屋」は、本企画で「名ガイド」として紹介された「ロビンソンさん」の経営する西表島のガイドサービスです。西表島でする遊びのことならなんでもコーディネート!貝細工などの民芸、おみやげに限らず、ルアーフィッシングやリーフ釣りも担当します。

ロビンソン小屋のスタッフは沖縄県の「安全管理ガイド術」を修了した認定ガイドです。西表島を知り尽くしており、「どうでしょう」番組内でも見せてくれたように、西表島観光を全力で楽しませてくれます。

なおメインでガイドをするのは西側であり、どうでしょう班が訪れた東側は慣れてない方とのこと。ガイド内容を利用者側が提示することもできるので、例えば「どうでしょうルートを辿りたい!」という場合は事前に伝えておくと良さそうですね。

激闘!西表島の聖地③住吉周辺

住吉は西表島の北側、前述した215号線をずっと北に向けて進んだ先に位置しています。あたり一面が畑・水路・茂みという緑豊かなエリアですが、西表島初日の夜に行われたヤシガニの捕獲場所、2日目の最初に巨大ウナギを捕まえ、その後「日本最大級のハゼ」ことホシマダラハゼを釣り上げたポイントがあります。また西表島滞在時、どうでしょう班が止まった宿もこのエリアです。

2日目に巨大ウナギの捕獲は成功しましたが、仕掛けのエサとなるカエルなどを初日の夜に島中探し続け、日付が変わってもしばらく探索が続きました。大泉さんから「ロビンソン、もう帰ろうよ」という弱弱しい言葉が飛び出し、やっと初日が終わりました。この辺りは現在景観が変わっており、ロケ当時の面影はありません。

出演陣はそれぞれヤシガニ捕獲のためサバの中身をエサとして置き、道中でたまたま見つけたものも含めて複数のヤシガニを捕まえています。なお、この近辺の藪ではハブに噛まれる可能性が十分にあるので、藪の中に入る場合は十分な装備を整えておきましょう。

民宿パイン館

激闘!西表島ロケの際、どうでしょう班が宿泊したのが、この住吉にある「民宿パイン館」の2階です。

『水曜どうでしょう』といえば、企画とは関係のない宿でのトークですら名シーンに数えられるほど人気があります。初日の夜も宿内でカメラが回り、どうでしょう班全員が「ロビンソンに恐怖している図」が映されています。

ヤシガニを見に行く際は注意

すぐ隣にある石垣島ではヤシガニの捕獲には規制があり、季節によっては捕獲が禁止になっている場合があります。対して西表島ではヤシガニに関する規制が緩く、個体数もそれなりにいるようです。機会があればヤシガニと会ってみたいところですね。

なお映像内でも「挟まれたら指がなくなる」と言われるほど力が強く、また動きも早いヤシガニ。注意をしないと事故に繋がる場合があるので、一目会いたいという場合でも十分に注意しましょう。

激闘!西表島の聖地④西田川・サンガラの滝

水曜どうでしょう 西表島

西田川はこれまでに紹介したエリアから見て、少し南側に流れている川です。ここでは2日目、『水曜どうでしょう』では久しぶりのカヌーに乗って上流を目指していきました。放送時の4年前には「ユーコン川」をカヌーで移動した企画もあり、すっかりカヌー移動に慣れているどうでしょう班。ユーコンには参加していない安田さんも大活躍でした。

カヌー乗り場から上流へ。カヌーを降りて滝へと向かいますが、その行程は熱帯雨林のジャングル。この一つ前の企画がマレーシアでの「ジャングル・リベンジ」であり、大泉さんからは「やりたい企画が偏ってきてる」とも言われています。

着いた先でテナガエビを釣りと網で狙い、捕まえたエビはその場で揚げられて美味しく食べていました。その後も「オオグチユゴイ釣り」や「クロダイ釣り」にも挑戦しますが、こちらの戦果は殆どなくクロダイ1匹を釣り上げた程度でした。

▼カヌー乗り場

▼サンガラの滝

ウナギ用のエビを捕まえた川もこの周辺

カヌー乗り場より更に南側へと下ると、「大見謝川」が流れています。こちらは初日の夜、ウナギ用のテナガエビを探しに来たところです。

ウナギを捕まえるためのカエル探しには数時間を要しており、深夜0時を超えてもお構いなく島中を探していました。辺りも真っ暗、映像には既にクタクタになっている出演陣が映っていました。

激闘!西表島の聖地⑤上原港

上原港は西表島の玄関口で、石垣島などからフェリーが航行しています。石垣島離島ターミナルから上原港まで、約40分ほどの距離です。「入口」として訪れやすく、すぐ近くには「ロビンソン小屋」。聖地からのアクセスも抜群で、西表島で最も訪れやすい聖地と言えます。

どうでしょうファンにとっては、西表島における「伝説のシーン」の聖地です。2日目の夜、なんと最後の決戦として上原港で夜釣り(夜釣りよ今夜もありがとう)を敢行します。限界が来たロビンソンさんも様子を見に来ましたが、アドバイスだけ残して早々に帰宅しました。

出演陣は魚にバレないよう、竿を持ちながら「寝たふり」を決め込んで魚を騙す「寝釣り」のスタイル。ロビンソンさんのアドバイスで、魚が驚かぬよう照明も落としました。その結果、出演陣はおろか様子も何もわからない真っ暗な映像がしばらく流れ続けることに。魚がヒットした時はじめて照明が灯るシステムで、なんとかテレビ番組にはなりました。

出演陣は次々に「マジ寝」に変わっていき、ゆるやかに全滅。真っ暗なまま、寝落ち寸前の出演陣を撮り続けていたことになります。『水曜どうでしょう』でなければ、なかなかお目にかかれません。

ついに「アスファルト」で寝た

『水曜どうでしょう』は限られた予算の関係から、宿の予算を削るために結構な無茶をすることも。大泉さんは「せめてミスター(鈴井さん)の個室は取っておいてほしい」とボヤきますが、島内の宿では全員相部屋。そして極めつけが「上原港で一泊」です。アスファルトの上で寝ました。個室についてとか、それどころの話ではありませんでした。

上原港の「寝釣りポイント」は、約20年前に寝釣りをしたあの日のままです。こうしたエピソードのインパクトと訪れやすさから、西表島の定番聖地として多くのどうでしょうファンが訪れています。

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