長期休暇を取得し、家族や友人と温泉やリゾート地へ旅行。
その休暇の一部を勤務日として設定し、旅先でテレワークを活用して働く。
ワーケーションとは、休暇中に旅先で行うテレワークのこと。
〔ワーク/労働〕と〔バケーション/休暇〕を両立させる新しい働き方・旅行スタイルの造語で、休暇の取り方、働き方の価値観に旋風を巻き起こしています。
「休暇と労働、そんな正反対なことを両立なんてできるはずがない。」
「温泉やリゾート地へ行って、仕事なんてしたくない。」
このように否定的な意見も聞こえてきますが、働き方に対する固定観念を捨ててみると、テレワークのデメリットを解消できる光が見えてきます。
コロナ禍の今、日本の働き方を見直すひとつとして注目されているワーケーション。テレワークとの違い、テレワークにワーケーションも取り入れることで期待できるメリットなどをみていきましょう。
目次
ワーケーション ”休暇を有効活用する働き方” を取り入れてわかった意外なメリット
テレワーク、リモートワーク、ワーケーション、何が違うの?
よく耳にするけど、何が違うのかよくわからない言葉ってありますよね。
まずは、テレワーク、リモートワーク、ワーケーションを比較してみましょう。
■テレワーク、リモートワーク
「テレワーク」とは、ICT ( Information and Communication Technology/情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用する柔軟な働き方のこと。
「リモートワーク」とは、オフィスから離れて仕事をすること。
これらは共にオフィス以外で仕事をする働き方を指すため、「テレワーク=リモートワーク」として扱われることが多くなっています。
また、仕事をする場所によって
・在宅勤務(自宅)
・モバイルワーク(移動中や顧客先)
・サテライトオフィス勤務(勤務先以外のオフィススペース)
のように呼ばれることもあります。
■ワーケーション
ワーケーション最大の特徴は、テレワークをする場所が ”休暇で訪れている旅行先" だということ。これがテレワークと決定的に異なるポイントです。
このように、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を両立する新しい働き方の形が「ワーケーション」です。相反することを一緒にしてしまおうというのですから、今までの常識では矛盾する働き方だと感じる人も多いでしょう。
しかし実験で検証してみると、「気分転換ができて仕事の効率が高まった」など、テレワークで浮き彫りになったデメリットが軽減され、プラスの結果が出ています。
さらに、公共交通機関や観光振興で、経済対策も可能に!
日本人にとっては馴染みのないワークスタイルですが、一度じっくり検討してみる価値があると思いませんか?
「ワーケーション」は、いつから注目?
2019年11月、全国65自治体が「ワーケーション自治体協議会」を設立。
・テレワークを活用
・普段の職場や居住地から離れ、リゾート地や温泉地、さらには全国の地域で、仕事を継続しつつ、その地域ならではの活動を行う
移住未満・観光以上ともいえるワーケーションが普及すれば、地域活性化や人口増も期待できることから少しずつ推進されてきました。
【新たな形の観光を推進していく考え示す】
— 日テレNEWS NNN (@news24ntv) July 27, 2020
菅官房長官は政府の観光戦略に関する会議で、「ワーケーション」など新たな形の観光を推進していく考えを示しました。 pic.twitter.com/A0xb6UOBdh
そのワーケーションに注目が集まったのは、まさにこの会見!
菅総理が官房長官だった2020年7月27日、コロナ禍中に表明され、話題を呼びましたよね。
新型コロナの感染状況が今だおさまらないなか、テレワークの推進、観光需要の喚起と地方創生、感染リスクの低減を図るためにも、働き方改革は避けて通れません。
感染対策を徹底しながら「Go Toキャンペーン」を活用し、観光や休暇とテレワークでの仕事を両立する、という新たな働き方への変革がスタートしています。
テレワークのメリット・デメリット
新型コロナウイルスによる非常事態宣言発令の前後から、感染リスクを回避するため、急速にテレワークへとシフトする企業が増えました。
テレワークのメリットは、
・通勤時間を節約することができる
・通勤による心身の負担が少ない
・隙間時間などを有効活用することができる
・急な仕事の依頼や余計な会話が減って、担当している業務に集中できる
・外出を控えることができる
などが挙げられています。
しかし逆に、デメリットがあることも否めません。
代表的なものとして、
・強力なセキュリティ対策が必要
・パソコンや重要資料などの盗難や紛失のリスクがある
・労働時間の管理、勤務態度を把握しづらい
・仕事の評価が難しい
・メンタルやモチベーションのケアが必要
などがあります。
ワーケーションで、テレワークのデメリットが軽減!
ここで気づくのは、テレワークをワーケーションにすることでデメリットは増えない、ということです。セキュリティ対策や労働時間の管理が難しいのはテレワークと同じですが、メンタル面の心配は不要になります。
むしろ、
・休暇の途中に勤務日を入れられると、長期休暇が取得しやすい
・家族との時間やプライベートな時間の確保がしやすくなる
・リフレッシュ効果で生産性向上が期待できる
のように、メリットが増加します!
会社側からみても、
・長期休暇を取っている人と、その間にも打ち合わせをしたり、仕事をしてもらえる
・仕事の効率が上がる
・有給の取得率UP
・企業のイメージ、雇用条件の評価を高められる
などのメリットが考えられるのです。
■出勤・テレワーク・ワーケーションを組み合わせる意味
コロナ禍で必要に迫られたテレワーク。きっかけは今までに経験しなかった非常事態でしたが、これからの働き方を見直す大きなきっかけとなりました。
ワーケーションとは、仕事をしながら楽しく生きる、という理想の一助にもなる働き方改革の波。プロ野球のキャンプをリゾート地で行っていることを例に挙げても、緊張と緩和、集中とリラックスを使い分けることは、モチベーションや仕事効率を上げる重要なファクターです。
出勤、テレワーク、ワーケーション。これらをうまく組み合わせて活用するのは会社の使命であり、会社にも社員にとってもメリットが大きい重要なこと。
少し見方を変えれば、ワーケーションとは ”休暇を有効活用する働き方” だと考えられるのではないでしょうか。
多くの自治体が補助金や助成で応援施策を展開するとともに、全国的に仕事環境を整備したワーケーション施設もどんどん増えています。
自治体補助やワーケーション事例などをご紹介していく予定ですので、試験運用や積極利用の参考にしてくださいね。
国内のエリア一覧
海外のエリア一覧
カテゴリー一覧
skyticketで最安値を確認!
-
航空券
-
レンタカー
-
ホテル