【2020年夏版】格安旅行の強い味方！青春18きっぷの基本ルール、値段と買い方、使い方は？
青春18きっぷというきっぷをご存じでしょうか？5回分がセットになっていて、JR全線の快速と普通列車が乗り放題のお得なきっぷになっていますよ。
「18きっぷ」とあるので、18歳以下しか使えないような誤解がありますが、18歳以上の人も利用でき、ご高齢の方など誰でも使うことが可能。「旅行をする人はみな青春！」という意味もあるのでしょうね。
今回は2020年8月現在の青春18きっぷの買い方、使い方について解説します。なお、今後の状況によっては価格や使用条件が変更になる場合がありますのでご注意ください。
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【2020年夏版】格安旅行の強い味方！青春18きっぷの基本ルール、値段と買い方、使い方は？
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青春18きっぷの購入方法は？
JRのみどりの窓口（JR東海はJR全線きっぷうりば）で購入することができます。また、一部の旅行代理店やJR東日本の指定席券売機、JR西日本のみどりの券売機でも購入可能です。
価格は12,050円（5回または5人分。1回あたり2,410円、子ども料金なし。2020年8月現在。）です。
青春18きっぷの有効期間は？
青春18きっぷの有効期間は決まっています。毎年春、夏、冬に発売されるのが通例になっており、2020年夏は発売期間が7月1日から8月31日まで、使用期間が7月20日から9月10日までとなっています。発売期間と使用期間が違うので気を付けてくださいね。
冬シーズンは2020年12月1日から12月31日までの発売で、12月10日から2021年1月10日まで有効の予定です。
注意点としては、きっぷの有効期間は1シーズン限り。例えば、夏シーズンのきっぷは夏シーズンの間に使い切らなくてはいけないことです。夏シーズンの青春18きっぷが余っても冬シーズンには持ち越せません。
ちなみに秋には例年と同じならば、3日間有効の「秋の乗り放題パス」が発売される予定です。
青春18きっぷは、新幹線を含む特急、急行には原則乗れない！私鉄、第3セクターも原則不可！
青春18きっぷでは、新幹線を含む特急、急行列車にはごく一部の例外を除き原則、乗れません。特別快速や新快速、ライナーといった快速列車はOK。また、快速や普通列車でも指定席に乗車の場合は指定席券が必要です。（快速・普通でもグリーン車指定席は不可。グリーン車自由席に限り追加料金を支払えばOK）
第3セクターを含む私鉄も乗ることができません。ただし、青い森鉄道の八戸～青森、八戸～野辺地、野辺地～青森、あいの風とやま鉄道の富山～高岡、IRいしかわ鉄道の金沢～津幡間は使えますが、いずれも第３セクター内で八戸、野辺地、高岡、津幡を除いて途中下車できず、JRへ通過利用するときのみ使えます。
いずれも、それぞれ大湊線、城端線、氷見線、七尾線がほかのJRの在来路線と孤立してしまったための救済措置です。
そういった意味では、北陸地方などではかなり使い勝手の悪いきっぷになってしまいました。
青春18きっぷは駅ではこうやって使う！
0時から翌日の24時（大都市では0時を超えて終電まで）まで有効のものが5セットで1枚のきっぷになっています。駅で利用する際は最初に利用する際に駅員に日付のスタンプをもらって有人改札を通ります。同じ日なら駅員や車掌などの乗務員に日付を提示すればOKです。
青春18きっぷは1枚につき5回利用できますが、5回を5人まで1度に同時利用が可能。その場合は同日のスタンプが5個押され、改札を通過するときは、5人同時に行動しなくてはなりません。
なお、2人利用の場合は2つ、3人利用の場合は3つ、4人利用の時は4つのスタンプが押されます。2人グループの旅行で1日、後日3人グループの旅行で1日利用する場合も1枚の青春18きっぷでOK。押されなかった部分は連続した日でなくても後日利用可能なのです。
青春18きっぷで北海道に渡るには？
青春18きっぷ単体では、青森駅まではたどり着けても北海道へは渡れません。そこで活躍するのが「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」です。
この券を追加料金2,490円で購入することにより、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅と木古内駅の間の空席と、道南いさりび鉄道の木古内駅～五稜郭駅間が利用できるのです。
奥津軽いまべつ駅までは、JR津軽線の津軽二股駅が隣接しているのでそちらを利用することになります。なお、津軽二股駅や奥津軽いまべつ駅は停車本数が少なく、相互の連絡も考慮されていないのでご注意ください。
ちなみに東京から北海道までならば、同じような商品の北海道＆東日本パスの利用のほうが便利な場合があります。こちらの場合は、新青森駅～新函館北斗駅に特急料金を支払えば北海道新幹線の空席が利用可能です。
青春18きっぷで乗れる特急列車がある
先ほど、JRの特急には乗れないと説明しましたが、青春18きっぷでも特急に乗れる区間がいくつか存在します。それは、普通列車が走っておらず、特急しか走っていないJR石勝線の新夕張駅～新得駅。途中の占冠駅やトマム駅は追加料金なしで行けますよ。
そして普通列車は運転されているものの本数が少ないJR奥羽本線の新青森駅～青森駅や、JR佐世保線の早岐駅～佐世保駅、宮崎空港線と日南線、日豊本線の宮崎駅～宮崎空港駅がそうです。いずれの特急列車も追加料金なしで、自由席の利用になります。
なお、いずれの場合も決められた区間以外にまたがると全区間の運賃と特急料金が必要になります。
青春18きっぷで乗れる船やバスもある！
宮島航路（宮島口駅～宮島駅）は日本で最後まで残った鉄道連絡船で、今は子会社のJR西日本フェリーが運航しています。青春18きっぷだけで乗れる唯一の船になっています。なお、同じJRの船でもJR九州高速船（福岡・博多港～比田勝～韓国・釜山）は利用できません。
また、JR日高本線の大部分やJR只見線の一部区間のように不通になっている区間の代行バスでも利用可能なほか、JR気仙沼線のようにBRTになった路線でも利用できます。
そして、SL列車や一部のトロッコ列車、普段は特急として使われる列車を使用した普通・快速列車にも乗れますよ。
遅れても補償はない
乗っていた列車が時刻表通り動かず、予定した列車に乗り継げなかった場合でも通常の切符とは違い、補償はありません。
また、列車で急にトイレに行きたくなったり、予想外の忘れ物を取りに行かなくてはならない場合もあるでしょう。ですから、ギリギリの旅程を組んでいると、予定した場所までたどりつけない場合もあります。
したがって、突然のハプニングにも対応できるように、スマホの乗換案内だけではなく、紙の時刻表の見方を知っておきましょう。
ちなみに払い戻しは1回でも使うとできません。5回分も使用しない場合は金券ショップやオークションサイトで使用途中の半端な利用回数の青春18きっぷが売っていることがありますので、そちらも要検討です。
青春18きっぷは奥が深い
ここまで、青春18きっぷの基本的な基礎的なルールを説明しました。複雑なルールはまだあるのですが、基本的な情報ということでこの辺でとどめておきます。
東京などから北海道への場合はLCCの方が安くて速い場合もあるので、そちらと比較するのがいいでしょう。もちろん発駅から空港第2ビルや成田空港、関西空港までのJRの普通・快速列車、新千歳空港からのJR「快速エアポート」も青春18きっぷが使えますよ。
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