水清く緑深き森林セラピーの街。豊前市で訪ねてみたい観光スポット7選!

画像出典:www.photolibrary.jp

水清く緑深き森林セラピーの街。豊前市で訪ねてみたい観光スポット7選!

福岡県の東端、大分県中津市に隣接する豊前市は、緑と水に恵まれた観光都市!森林浴による高いリラックス効果が望める街として、「森林セラピー」をキャッチコピーに観光のアピールを重ねています。

豊前市はもともと、古代から修験道で栄えた地。豊前市のシンボル求菩提山は、英彦山と並ぶ九州の修験道の中心地でした。今も修行に明け暮れた山伏たちの暮らしが、豊前市の観光資源として息づいています。

そんな豊前市周辺のオススメ観光名所を選り抜いて、7か所お届けします!

目次

水清く緑深き森林セラピーの街。豊前市で訪ねてみたい観光スポット7選!

目次を閉じる

1.求菩提山

豊前市の南東に聳える求菩提山(くぼてさん)は、豊前市民のシンボル!782mとけっして高い山ではありませんが、円錐型にとがった特徴的なフォルムで、古くから修験道の山として崇敬を集めていました。現在も数々の修行の跡が山内に残り、観光登山やハイキングの場として親しまれています。

修験道の史跡や観光名所は山頂周辺にとどまらず、豊前市およびお隣の築上町に広く点在!そのうちのいくつかをピックアップしてご紹介しましょう。

◆国玉神社上宮

山頂に鎮座する国玉神社の上宮は、豊前市が誇る修験の聖地求菩提山のなかでも最も神聖な場所!境内周辺の巨石群は、神々の降り立つところとして1つ1つが崇拝の対象となっています。

また、「辰の口」と呼ばれる岩穴からは、今も蒸気が立ち昇っています。これは、かつて求菩提山が火山であったことを示すものとして、豊前市の貴重な観光スポットとなっているんですよ。

◆鬼の石段

険しい求菩提山の山頂までもうひと踏ん張り!というところで目の前に現れるのが、なんと850段あるとされる「鬼の石段」です。豊前市に伝わる民話では、求菩提権現が山に住む鬼たちにひと晩で山頂まで1000段の階段を作れなかったら山を去るように命じたところ、あと一息で完成というところまでこぎつけてしまったので、慌てて朝一番のニワトリの泣き真似をしたとされています。

その累々たる石段は、見上げるだけでため息が出そう!せっかく豊前市を訪れたなら、せめて下から眺めるだけでもぜひ見てもらいたい観光スポットです。

◆求菩提資料館

信仰の山として有名な豊前市の求菩提山ですが、そもそも修験道って何?という観光客の方も多いハズ。そんなときにオススメの観光地が、豊前市の求菩提資料館です。

5世紀にはすでに山岳信仰が始まっていたとされる求菩提山の歴史について、発掘された考古学資料や山伏たちの修行用品、神仏像に文献など豊富な資料が展示されています。

求菩提山の山麓にあるので、登山前や豊前市観光の途中などに立ち寄るのにも便利ですね。

◆求菩提五窟

豊前市のシンボル求菩提山には、修験道の修行の場となる岩窟がいくつも残されています。なかでも重要とされる5つをして「求菩提五窟」と呼んでいます。

これらの岩窟からは、銅板に経文を刻んだ国宝「銅板法華経 銅筥」をはじめとする貴重な山岳信仰の遺物が見つかっているのです。

また五窟の1つ普賢窟は、岩の割れ目に耳を澄ますと、中から「ボーン、ボーン」という音が聞こえてきます。昔の人はこれを「梵音」と呼んで拝聴していたとか。そんな厳かな気持ちにさせてくれる、豊前市の観光名所です。

◆犬ヶ岳

豊前市と大分県中津市の境に聳える犬ヶ岳は、標高1130mの豊前市の最高峰。こちらも、かつては求菩提山や英彦山と並ぶ修験の聖地でした。求菩提山と犬ヶ岳は峰続きで、現在ではちょっと本格的な登山を楽しむハイキング客に人気の観光コースとなっています。

春に花開くツツジシャクナゲの自生地として知られているほか、ドウダンツツジやツバキ、ブナ林に紅葉が美しい観光地!一年中自然を満喫できる豊前市でも指折りの森林セラピーの場所なんですよ。

2.城井谷

豊前市側から求菩提山の峠を越えると、築上町の城井川沿いに細く伸びる城井谷(きいだに)に入ります。ここは、豊前国に永きにわたって勢力を張っていた城井宇都宮氏(きいうつのみやし)の本拠地。豊前半国の領主となった大河ドラマ『軍師官兵衛』の主人公黒田孝高に抵抗し、一度は勝利するものの謀略によって滅ぼされました。

そんな城井谷でぜひ訪ねてほしい穴場の観光スポットが、宇都宮氏最後の砦とされていた「城井ノ上城(きいのこじょう)」!城井川の源流近く、牧の原橋からさらに沢を歩いて遡った先にある、絶谷の要害です。

建物は何も残っていませんが、弓兵が3人いれば守りきれたといわれる巨大な「弓三丁の岩」や、巨岩の隙間をくぐる「表門」、岩壁をくり抜いて造られた「裏門」など、一般的なイメージのお城とはかけ離れた地形・遺物が目を引きます。まるで、自然を利用した一大アトラクションのようです!

3.天地山公園

豊前市街と豊前湾を一望する高台にある「天地山公園(てんちざんこうえん)」。展望広場からの眺めは、豊前市でも一、二を争う雄大さですよ。

「日本の都市公園百選」にも選ばれた広大な公園の敷地内には、冒険広場や 子ども広場、芝生広場などいくつかのエリアが。ゆったり充実した時間を過ごしたいご家族連れにはピッタリの観光地です。また、天地山公園は豊前市きっての桜の名所!毎年春には豊前市内外から、多くの観光客がお花見を楽しんでいます。

4.畑冷泉

豊前市は、水資源が豊富なエリアとしても有名。なかでも、豊前市大字畑にある「畑冷泉(はたのれいせん)」は、「九州三名水」にも数えられているウォーター観光スポットです。

かつては求菩提山の修験者がみそぎに使用していたもので、水神社の境内に今も豊かに湧き続けています。もちろん飲んだり汲んで帰ったりしても良いですが、せっかく豊前市へ観光に来たなら、オススメは隣接する豊前市営浴場の「畑冷泉館」!年間を通じて水温が15~16度に保たれている畑冷泉の水で、温泉浴ならぬ冷泉浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。

もちろん冬場はさすがに寒いので、豊前市営「畑冷泉館」の営業は、基本的に7~8月の夏期のみとなります。

5.旧藏内氏庭園

豊前市のお隣、築上町にある「旧藏内氏庭園」も、豊前観光に来たならぜひ足を伸ばしてもらいたい観光スポット!かつて豊前地方を潤した筑豊炭田の炭鉱長者藏内家(くらうちけ)の屋敷およびそのお庭です。

藏内家は、一時は全国6位の産出規模を誇った炭鉱主!その財に裏打ちされた素晴らしい和風庭園は、国の名勝にも指定されています。また、また、旧藏内邸自体も規模壮大で見応えあり!豊前随一の資産家のお屋敷とあれば、観光してみたくなりますよね。

6.蔵春園

豊前市のほぼ中央にある蔵春園は、文政七年(1824)に恒遠醒窓(つねとおせいそう)が開いた漢学の私塾です。豊前出身の醒窓は、日田の私塾咸宜園に入門し、儒学者広瀬淡窓に学び塾頭をも務めました。

明治二十八年(1895)までの七十年間にわたり、醒窓とその子精斎によって蔵春園は豊前の重要な教育機関として多くの逸材を輩出してきました。現在は醒窓・精斎父子の書斎であった「求渓舎」が残り、1600点余におよぶ資料が収蔵されています。周囲に広がる庭園とあいまって、豊前市でも落ち着いた趣をみせる観光名所ですよ。

7.潮干狩り

出典: www.photolibrary.jp

豊前市の眼前に広がる豊前海は、九州でも指折りの海産物の宝庫!とくに日本三大干潟の1つに数えられる遠浅の浜が続いていることから、アサリやハマグリ、珍味のユムシといった海の幸に恵まれた漁場なんです。

そんな豊前市でお手軽に楽しめる観光レジャーが、潮干狩りです。宇島(うのしま)・八屋・松江浦の3つの地区で、3~5月の期間に愉しむことができます。豊前で潮干狩りをするならぜひチャレンジしてみてもらいたいのが、「マテ貝」獲り!マテ貝は筆筒のように細長いちょっと変わった形の貝ですが、九州の特産物で味はひじょうに美味!塩を使ったちょっと面白い漁法で、1本1本引き抜いて獲ります。豊前の漁師さんにコツを教わって、挑戦してみてください。

ちなみに、海産物には漁業権があります。かならず地元の漁協に入漁料を支払ってから、浜に入るようにしましょう。

◎まとめ

大分県との境に位置する福岡県豊前市には、あまり観光というイメージはもちにくいかも知れません。ですが、森林セラピーを謳うだけあって、緑や水の豊かな観光名所が点在しています。もともと、修験道で古代から栄えていた地。豊前市は九州観光に欠かせない街ともいえますね。

すぐお隣は耶馬渓で有名な大分県中津市。そして北には門司港レトロとして名の知れた観光地門司もあります。西に向かえば穴場観光スポットの多い筑豊地域と、豊前市は九州観光に便利な都市でもあるんですよ。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

豊前市でおすすめの記事

豊前市のアクセスランキング