とりあえず世界遺産…だけじゃない！熊本県荒尾市の観光スポット10選

熊本県の荒尾市は豊かな生態系が残る有明海に面するエリアです。そして、東には小岱山などの山があり、緑の豊かな観光スポットや著名なゴルフコースもあります。さらに、荒尾市が世界に誇る観光スポットも！世界遺産の万田坑は貴重な産業遺産として、多くの観光客が訪れます。そんな隠れた魅力がいよいよ隠れきれなくなった荒尾市の観光スポットを一挙紹介します。

1.万田坑

日本の近代産業を支えた三池炭鉱。その三池炭鉱の中心的な竪坑が万田坑です。19世紀の終わりから20世紀の中ごろまで採掘が行われました。しかし、1951年に採掘が終了し、1991年には閉山となりました。後に万田坑の価値が認められ、2015年に「明治日本の産業革命遺産」として、世界遺産に登録。今人気急上昇中の観光スポットです。

万田坑は重要な文化財なので、現在もレンガ造りの建物など大切に保存されています。レトロな雰囲気を楽しみたい方にも、廃墟を訪れたい方にもオススメの見どころです。

現在も坑口や機械室が残っており、見どころはたくさんあります。また、ヘルメットも乱雑に置かれたまま。働いていた人々の息遣いが聞こえてきそうなほど、当時とあまり変わりません。付近の「万田坑ステーション」には、多くの資料が展示され、炭鉱で働く人の生き様を伝えています。荒尾が誇る世界遺産を見学して、彼らの功績を称えませんか？

2.小岱山

小岱山（しょうだいさん）は、荒尾市の東にあり、玉名市、南関町にまたがる山。小岱山県立自然公園として整備され、ハイキングをする多くの観光客から人気の山です。登山道では四季折々の植物を観察しながら歩くと、より小岱山を楽しめますよ。特に紅葉の季節は赤や黄色に色づいた木々を眺めながら登山できるのでオススメ。山頂からは有明海や阿蘇山など九州・熊本の景色を眺めることができます。また小岱山自然公園内にある赤田池も有名な観光名所。春にはサクラやツツジなどの花が水辺の風景に彩りを添えます。

周辺には、九州ゴルフ倶楽部小岱山コースも。しっかり整備されたコースは評判がいいです。九州でゴルフをする時は、荒尾の小岱山も見逃せませんね。

3.荒尾干潟

九州の4県に接する有明海。その一部で荒尾に広がる干潟は、荒尾干潟と呼ばれ、海苔やアサリの漁が行われます。また、荒尾干潟はシギなど渡り鳥が飛来することで有名。干潟に沈む夕陽と飛び交う鳥たちの光景は、荒尾干潟ならでは！干潟の美しい景色を眺めれば、心が落ち着きますよ。

そして、荒尾干潟では夏にマジャク釣り大会が開催。多くの観光客が参加します。マジャクとはアナジャコのこと。巣穴に筆を入れて、マジャクを吊り上げるのは、小さいお子さんでも簡単に楽しめますよ。さらに、漁協のサービスで、マジャクの素揚げが振る舞われます。季節の美味といわれる、荒尾名物のマジャク。一度ご賞味あれ。

4.グリーンランド

グリーンランドは荒尾市の中央部にある遊園地。されど、ただの遊園地と侮るなかれ！このグリーンランドがはアトラクションの数が日本一を誇る遊園地です。大人も子どもも一日中遊びつくすことができるのが、最大の魅力。また、雨の日も遊べるアトラクションが50ヵ所以上あるのも嬉しいところですよね。さらに人気キャラクターのショーやイルミネーションのイベントも要チェックですよ。他にも、ヤギや犬など可愛い動物たちと触れ合ったり、ドクターフィッシュに古い角質を食べてもらったり…。一度はしてみたい体験ができる観光スポットです。

実はこのグリーンランドは、グリーンランドリゾートの一部。グリーンランドリゾートは、ホテルや温泉、そしてゴルフコースまである充実したリゾート施設。誰と行っても100％楽しめる荒尾の観光地、グリーンランドは必見です。

5.岩本橋

岩本橋は石橋の多い熊本の中で、大きさや美しさ、保存状態でも随一を誇る石橋。約150年前に、福岡と熊本の境である関川に架けられました。橋の側面に生えたツタが、その歴史の長さを感じさせます。また、真ん中の橋脚にある「水切り」という水の抵抗を抑えるための工夫など、当時の知恵や技術が見てとれます。

かつて、岩本橋は交通の要衝でしたが、現在は公園として整備されています。穏やかな川で聞こえるのは、川の流れる音と子どもたちが水遊びをして楽しむ声。近くには休憩所から見渡せば、のどかな田園が広がります。日本の原風景ともいえる景色を楽しんでみませんか？

6.荒尾大師

荒尾市にある慈照院という寺院にある、荒尾大師。このお寺を開山した児玉修明大和尚が、自らの手で建立した弘法大師の像です。完成までかかった歳月はなんと11年！並々ならぬ努力には、誰もが舌を巻きます。

台座を含めると高さは20ｍもあり、思わず圧倒されてしまいます。また、慈悲深さがにじむ独特の表情も忘れられません。右手に持っているのは五鈷杵（ごこしょ）。大日如来の5つの知恵を表しています。荒尾の街を見守る弘法大師を見に訪れてみてはいかが？

7.四山神社

四山神社（よつやまじんじゃ）は1070年ごろに建てられた神社です。その後は1605年に加藤清正によって再建。虚空蔵菩薩が降臨した場所と伝わり、霊験あらたかな地とされました。そのため荒尾だけではなく、熊本や福岡など広い地域で信仰されました。

この四山神社の名物が「こんくぞさん祭り」！毎年2月12日と9月13日に行われ、多くの参拝客で賑わいを見せます。このこんくぞさん祭りで恒例の行事が福銭。神社からご利益があるとされる5円玉が配れられ、お礼参りに参拝客は倍額以上で返します。境内には5円玉の大きな像があり、観光客からも人気の見どころです。あなたも福銭を受け取りに、荒尾の四山神社に行ってみませんか？きっと金運がアップしますよ。

8.宮崎兄弟の生家

あなたは宮崎兄弟をご存知ですか？宮崎兄弟は明治時代に荒尾の地に生まれ、アジアの近代化に尽力した兄弟。中でも、宮崎滔天は辛亥革命を成功させた孫文と親交が深い人物として知られています。

そんな彼らの生家は現在も荒尾に残り、観光地となっています。庭園も当時のままで、かつての雰囲気を実感できます。理想を追い求める熱い志を、彼らの生家で感じることでしょう。また、併設されている「宮崎兄弟資料館」では、彼らに関する資料を展示。宮崎兄弟の生き方を知ると、こころが打たれますよ。荒尾で歴史観光をするなら、宮崎兄弟の生家は外せません！

9.野原八幡宮

野原八幡宮は荒尾の人々から、「のばらさん」と呼ばれる八幡宮です。普段は静寂に包まれ、のどかなひと時を過ごすことができます。

しかし、毎年10月15日に行われる祭りでは盛り上がりを見せます！特に盛り上がるのが「風流」と「節頭」という行事。「風流」は750年以上前から伝わる舞で、二人の少年が太鼓を叩きながら舞います。「節頭」は神馬を中心に、「ヘーロイ、ハーロイ」と掛け声を上げて、地域を練り歩きます。荒尾の街の人々の盛り上がりと、伝統的な祭事の両方を楽しめるこのお祭りですよ。

10.荒尾市物産館

荒尾市物産館は荒尾のお菓子やグッズ、特産品を販売するお店です。荒尾の特産品といえば、梨や有明海で採れる海苔などなど。食べ物以外にも、奔放な作りが特徴の小代（しょうだい）焼など工芸品も取り揃えています。

ギフトセットなどもあり、大切な人への贈り物にもピッタリです。楽しい荒尾観光の最後には、ステキなお土産をお忘れずに…。

まとめ

熊本県荒尾市の観光スポット10選、気になる場所はありましたか？荒尾には世界遺産の万田坑は人気上昇中の観光スポットの他にも、家族で訪れたいレジャー施設や、自然や歴史を実感できる観光スポットが点在しています。さらに荒尾は福岡からアクセスが良いのも魅力。久留米から電車で1時間足らずで行くことができます。九州の穴場観光スポットを楽しむなら、熊本の荒尾を押さえておくべきですよ！

とりあえず世界遺産…だけじゃない！熊本県荒尾市の観光スポット10選