■名称:三溪園
■住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
■公式・関連サイトURL:https://www.sankeien.or.jp/
国の名勝にも指定されている散策型庭園、三渓園。横浜に行ったらぜひ訪れたい観光スポットのひとつです。日本の伝統文化が反映された貴重で素晴らしい建物や季節ごとの花木は一見の価値あり。三渓園へのアクセス方法から見どころまで、たっぷりご紹介します。
目次
三渓園とは?アクセスから見どころまでご紹介
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1. 三渓園とは?
三渓園とは、横浜にある散策型の庭園です。横浜にいながら、古き良き日本の伝統文化に触れることができる国内屈指の名園となります。
足を踏み入れると、100年前にタイムスリップしたような気分を味わえます。
四季折々の花木を眺めながら、伝統ある建物と歴史を身近に感じることができ、国の名勝にも指定されています。とくに歴史的建物を背景に鑑賞できる桜や紅葉は圧巻の美しさで、毎年多くの観光客で賑わっています。
また5月から6月にかけては、蛍の鑑賞も可能。国の重要文化財の建造物が12棟もあるため、歴史ある建物がお好きな方や自然を感じたいときにぴったりの観光地です。
◆原 三溪とは?
原 三溪とは、明治時代の大隈内閣で財政諮問委員などを務めた実業家である原富太郎のことです。
茶人でもあった原富太郎は、号を「三溪」としていました。三渓園は、この原富太郎が創設した庭園のため、「三溪園」と呼ばれるようになったのです。国宝級の絵画・古建築を数多く収集し、三渓園ではその一部が公開されています。
また関東大震災後は、私財をなげうって復興に尽くしたことでも知られていて、画家や彫刻家に対する援助も行っていました。原三溪は実業家だけではなく、日本を代表する文化人として重要な存在なのです。
◆三渓園へのアクセス方法
■電車
・JR京浜東北・根岸線「根岸駅」より
横浜市営バス58・99・101系統で約10分、「本牧」で下車し、徒歩10分
・JR京浜東北・根岸線「横浜駅」東口より
横浜市営バス8・148系統で約35分、「三溪園入口」で下車し、徒歩5分
ぶらり三溪園BUSで約45分、「三溪園」で下車
(土・日曜日・祝日限定運行)
・JR京浜東北・根岸線「桜木町駅」より
横浜市営バス8・148系統で約25分、「三溪園入口」で下車し、徒歩5分
ぶらり三溪園BUSで約35分、「三溪園」で下車
(土・日曜日・祝日限定運行)
■車
・本牧ふ頭IC利用
ICを降りたら道なり→「本牧元町入口」を右折
・新山下IC利用
ICを降りたら道なり→「B突堤入口」を右折→「北方消防出張所前」(T字路)左折→突き当りの信号(T字路)を右折→「本牧元町入口」を右折
・三溪園IC利用
ICを降りたら道なり「本牧元町入口」を左折
◆三渓園の駐車場情報
場所:正門入口に隣接
台数:80台
料金:最初の2時間まで500円、以降は30分100円、当日最大1,000円
利用時間:9~17時
2. 三渓園の施設について
三渓園の広大な敷地には、数多くの歴史的建造物を見学することができます。
室町時代の建築・三重塔がランドマークを中心とし、梅や桜、蓮などの花々も楽しめる「外苑施設」、古建築で作られた美しい庭や重要文化財に指定されている建築物が並ぶ「内苑施設」、美術品や資料などの展示やお抹茶などを楽しめる「三溪記念館」などがあります。
◆外苑施設
三渓園のなかでも最も大きな規模を誇るのが、「鶴翔閣」です。
横浜市指定有形文化財にも指定されているこの建造物は、原三溪の住まいでもありました。
それ以外にも、茶室「林洞庵」、草庵風の「横笛庵、1457年に建てられた園内で最も古い建物「旧燈明寺三重塔」、中世密教寺院の様式の「旧燈明寺本堂」、東慶寺にあった禅宗様の建物「旧東慶寺仏殿」、飛騨地方の民具などが展示されている「旧矢箆原家住宅」などがあり、日本の歴史を感じることができます。
◆内苑施設
「臨春閣」は重要文化財に指定されていて、雁行形に3棟が連なる外観が特徴です。美しく繊細な数寄屋風書院造りの意匠を、間近で見ることができます。
それ以外に、原夫婦の隠居所「白雲邸」、豊臣秀吉が病気から快復した母の長寿を祈って建てた「旧天瑞寺寿塔覆堂」、徳川家康が京都伏見城内に建てた諸大名の控えの間であったとされる「月華殿」、月華殿と連結された小さな茶室「金毛窟」、心平寺の地蔵堂の建物「天授院」、徳川家光の上洛に際して建てられた「聴秋閣」、織田信長の弟・織田有楽の作とされる茶室「春草廬」、原三溪の構想で建てられた「蓮華院」、西方寺にあった「御門」などがあります。
日本の歴史を知ったうえで鑑賞するとより理解も深まり、愉しめることでしょう。
◆三溪記念館
三溪記念館では三溪自筆の書画、三溪に関する資料、臨春閣の障壁画、ゆかりの作家の作品や美術工芸品などが展示されています。
多くの美しく精巧な芸術作品からは、三溪の審美眼の高さをうかがい知ることができます。
期間限定の展示などもあるため、何度訪れても新しい作品に出会えるでしょう。
3. 三渓園のイベント
三渓園では、四季にちなんださまざまなイベントが開催されています。
1月は筝曲演奏を鑑賞できるお正月行事、2月は見事な梅を鑑賞できる「観梅会」、3月は日本風景のなかの桜を鑑賞できる「観桜の夕べ」、5〜6月は蛍の鑑賞会、7月は蓮や朝顔の鑑賞会、9月は名月を鑑賞する「観月会」、11月は紅葉を鑑賞する会などがあります。
四季の花や木々の観光名所は横浜にも数多くありますが、これほど多くの日本の歴史的家屋などと一緒に鑑賞できる場所は、他ではなかなかありません。
日本風情を感じながら、四季を感じてみてはいかがでしょうか。
4. 三渓園で桜が見られる時期・見どころ
三渓園でとくに素晴らしいとされているのが、300本もの桜です。
見ごろの時期は3月下旬から4月上旬。
日中の桜ももちろん美しいのですが、幻想的な夜桜も多くの方に親しまれています。
この時期は開園時間が延長され、夜桜と三重塔のライトアップも鑑賞できますよ。
池と日本家屋、桜の共演という、日本の春の真骨頂を味わえます。
5. 三渓園で紅葉が見られる時期・見どころ
桜に負けずに人気なのが、紅葉です。見ごろの時期は11月下旬から12月中旬頃で、月夜の美しさとあいまって、古都のような風情ある紅葉景色を愛でることができます。
なお紅葉の季節には、期間限定で紅葉の遊歩道が公開されるため必見。内苑の聴秋閣の裏側にあり、まるで絵画のような美しい紅葉が目の前に広がります。鮮やかなモミジやイチョウを眺めながら、ゆっくりお茶をいただくのもおすすめです。
6. 三渓園での食事について
三渓園では本格的な抹茶や和菓子から、気軽にいただけるうどんやおそばの麺類などの食事処も豊富です。
美しい庭園の光景を眺めながらのお茶やお食事は、おいしさが倍増するでしょう。
またオリジナルグッズも販売されているので、お土産としてもおすすめです。
◆待春軒
「待春軒」は、原三溪が考案したお蕎麦をいただけるお店です。
汁がないのが特徴で、人気のメニューです。
またおでんやしゅうまいなどがつめられたお弁当、おしるこ、お茶うけつきの抹茶なども用意されています。
◆雁ヶ音茶屋
「雁ヶ音茶屋」では、さっぱりした醤油ラーメン「三溪園ラーメン」や天ぷらそば、おでん、おにぎりなどがいただけます。
おでんは秘伝の合わせみそを使って作られているので、寒い季節には特におすすめです。
また北海道の小豆を使用した、おしるこも人気です。
◆三溪園茶寮
「三溪園茶寮」は、おだんごをメインにしたお店です。
自家製のたれを使った「手焼きだんご」、三色だんごと本格的なお抹茶のセットの「ちょっといっぷく」、一口サイズのデザートをいろいろと楽しめる「おままごと」などがあります。
ちょっと小腹が空いたときにおすすめです。甘味以外にも、おそばはうどんなどもあります。あたたかいものも冷たいものも用意されているので、暑い時期にも◎
まとめ
三渓園は、貴重な建築物を一度に見られる庭園です。
季節ごとにさまざまなイベントが開催されているため、何度訪れても違った楽しみ方ができます。
日本風情を眺めれば、日常の喧騒から離れ、落ち着いた気持ちになれますよ。
ゆっくりした時間を感じたいときに、ぜひ訪れてみてください。
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