歴史と自然と文化のまち、群馬県太田市の人気観光スポット6選

画像出典:tenjou / PIXTA(ピクスタ)

歴史と自然と文化のまち、群馬県太田市の人気観光スポット6選

太田市は、群馬県南東部に位置する人口およそ22万人の市です。北関東随一の工業都市として知られています。太田の歴史は深く、その文化と共に発展してきました。現在でも、太田市内のあらゆるところに歴史を感じさせる史跡や観光スポットが街と共存しています。

古典文学で知られる「太平記」に登場する名将で、鎌倉時代後期から南北朝時代を生き抜いた御家人である「新田義貞」のゆかりの地としても有名な太田市。また、太田には「金山自然公園」や「ぐんまこどもの国」をはじめ、緑に囲まれた公園や観光スポットなどが太田市内のあちらこちらに存在しているので、身近に自然を感じることができます。

そんな歴史と自然と文化が根付いた素晴らしいまち、群馬県太田市の人気観光スポットを紹介していきます!

目次

歴史と自然と文化のまち、群馬県太田市の人気観光スポット6選

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1.新田義貞の隠し湯「藪塚温泉郷」

太田の温泉と言えば、ここ「藪塚温泉郷」。太田の地元民や温泉ファンの間で「新田義貞の隠し湯」という愛称で親しまれています。その名前の由来は、新田義貞が鎌倉を攻めた際、傷を追った兵士たちをこの地で療養させたという言い伝えから。

実はこの藪塚温泉はその昔、天智天皇の時代に行基上人によって発見されたという実に古い歴史があるのです。温泉郷自体は、それほど大きな規模ではありませんが、こじんまりと佇む宿が多く趣のある雰囲気をつくりだし、訪れる観光客を癒してくれています。

「藪塚温泉郷」の周辺は、今でも豊かな自然が広がっていて都会の騒々しさを忘れて安らぎの時間をもたらしてくれることでしょう。

1000年以上にわたって絶えずに湧き出しており豊富な湯量を誇ります。温泉の特徴は、無色透明でサラっとした重曹泉。男性にも女性にも嬉しい効能なんだとか。お肌をツルツルスベスベにしてくれるのに加え、肝機能のはたらきを活発化してくれるので「肝臓の湯」として太田市で昔から重宝されてきました。

藪塚温泉街の周辺の太田市内には、木枯紋次郎で有名な三日月村や、スネークセンターなど観光名所が点在しています。

ぜひ「藪塚温泉」で観光の疲れを癒してください。

2.ぐんまこどもの国

出典: ググっとぐんま写真館

太田市にある「ぐんまこどもの国」は、ファミリー層はもちろん、カップルや女子グループからも人気の高い太田市の観光スポットです。

太田の豊かな自然の中でアクティビティを楽しみたいという方にはうってつけ。およそ18.7ヘクタールという広大な敷地にはアトラクションがたくさん。1日の観光では遊びきれないほどのボリュームで、大人も童心に返ってワイワイ楽しめちゃいます!

中でも大人気なのが「サマーボブスレー」。「パノラマチェア」と言われるゴンドラに乗り込んで山の頂上を目指します。頂上からは専用のソリを操縦して勢い良く山の麓まで下って行きます。観光客に人気の迫力満点の人気アトラクションです!

他にも、サイクル広場では、空中散歩している気分を味わえるサイクルモノレールや、おもしろ自転車といった遊具で遊ぶこともできます。アウトドアエリアには本格的なアスレチックや噴水池、野鳥の観察小屋やアジサイ園などがあり、何度でも訪れたくなる魅力が満載です。

また、木工教室や陶芸教室などのイベントも多数開催。人と自然との関わりを学ぶことができるふれあいクラブへも参加するお子様も多いです。キャタピラーウォッチングやバードウォッチングなど、いつ観光に来ても楽しめる、季節に応じたコンテンツが盛りだくさんです。

園内には売店やレストランも完備していますが、晴れた日には芝生の上でピクニックをして、太田市の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

3.ジャパンスネークセンター

出典: ググっとぐんま写真館

「ジャパンスネークセンター」は、太田市の藪塚温泉郷にあるヘビ類を飼育・展示・研究をしている動物園です。本来は、観光施設ではなく研究施設として、財団法人日本蛇族学術研究所が所有し運営を行っています。太田の地元民からは「ヘビセンター」の愛称で親しまれていて、太田市を代表する人気の観光スポットのひとつとして知られています。

現在は、全盛期に比べてヘビの飼育数は減って来ているそうですが、毒蛇温室や大蛇温室、屋外飼育場ではたくさんの種類のヘビを観察することができます。

こちらでは平日週末ともに開催されているイベントが大好評で、特に「ハブの採毒実演」や「ヘビのお食事タイム」を目当てに日本各地から訪れる観光客やスネークファンも多いのだとか。ヘビの恐さや、万が一噛まれた時の対処方法などもレクチャーしてくれます。「ヘビとのふれあいタイム」では、ヘビたちと戯れることができるので、とっても貴重な観光体験になりそうです。

屋外には、白く美しい「白蛇観音」がスネークセンターを見守っています。この「白蛇観音」は、研究のため命を落としたヘビのための供養塔として建てられたそうです。

また、敷地内にはヘビ料理がお腹いっぱい食べられる全国的にも非常に珍しい食堂もあります。ここでは、蛇の唐揚げやシマヘビのネギ塩炒めや蒲焼き、マムシの踊り食いなどを楽しむことができます。勇気のある方は観光の思い出にぜひチャレンジしてみて下さい!

4.子育て呑竜「大光院」

出典: ググっとぐんま写真館

「大光院」は太田市金山町に位置する浄土宗のお寺です。正式名称は「義重山新田寺大光院」。徳川氏の祖先と言われる新田義重を奉っており、群馬七福神の弁財天としてその役割も担っています。

太田の地元の人々からは「子育て呑竜」「呑竜さま」といった愛称で親しまれています。「呑龍」とは、大光院を開山した呑龍上人のこと。初代の住職となった呑龍上人は、貧しい子供たちを自分の弟子としてこの寺に迎え入れ、養育に励んだと言い伝えられています。このことから、「子育て呑竜」として、現在でもたくさんの親子連れや観光客が参拝に訪れます。

本道の後ろにまわると、新田義重公と呑竜上人のお墓が建っています。「臥龍松」と名付けられている本堂前の立派な黒松や、山門で見ることができる精緻でみごとな彫りものは「大光院」の見どころと言えるでしょう。

毎年10月下旬〜11月下旬に開催される「関東菊花大会」の開催地としても有名で、見事な菊の花々を無料で鑑賞することができます。毎年、晩秋のこの時期には遠方からも多くの観光客が訪れます。

5.史跡金山城跡

出典: ググっとぐんま写真館

「金山城」は、太田市のほぼ中央に位置し、標高235.8メートルの独立峰である「金山」に戦国時代に築かれたお城です。山全体の地形を有効活用した「山城」という種類に分類されるお城。山頂を中心に、金山全域に縄張りが及んでいます。

この金山城跡は、中世の貴重な城郭として昭和9年に群馬県で初めて国の史跡に指定されています。平成18年には「日本100名城」に選定されました。

現在は、本丸跡とされているところに新田神社があります。その周辺には、当時石垣だった一部が遺存しています。とても見晴らしが良く、関東平野を一望できるので、観光客にも人気な太田市随一の夜景スポットとしても知られています。

山の西側には「日ノ池」や「月ノ池」があります。西南側には「二の丸」の跡や「三の丸」の跡と伝えられている曲輪が残っています。そこには、現在のスバル自動車の前身となった会社「中島飛行機」の創設者である中島知久平の胸像も建てられています。

現在の「金山」は、観光客も多く、整備も行き届いているので安心して見学が可能。四季折々の金山の変化を楽しみながら、太田に観光に訪れた際にはぜひ立ち寄ってみて下さいね!

6.三日月村

出典: ググっとぐんま写真館

江戸時代にタイムスリップしたかのような不思議な世界へ誘ってくれるのが、太田市にある「三日月村」。子供から大人まで楽しめる人気の観光名所です。作家である笹沢左保氏の作品「木枯し紋次郎」の舞台を再現したテーマパークとなっています。

1972年当時、菅原文太が主演をつとめた「木枯し紋次郎」がテレビ放映されて一躍有名な作品になりました。その舞台というのが、名前の由来となった上州新田郡三日月村です。

パーク内の観光の見どころを紹介しましょう。トンネルを抜けると「火の見やぐら」や「水車小屋」、「屋台絵馬堂」が出現。江戸時代の情緒ただよう景色がみごとに再現されています。パーク内のメインストリートとして、昔ながらの懐かしい玩具屋、道中かっぱを商いにしている荒物屋、つゆ自慢のそば処などの商店が軒を連ねます。

足を進めていくと「からくり屋敷」や「不可思議土蔵」などが現れ、江戸情緒あふれる雰囲気を醸し出しています。

三日月村に観光に来たらぜひ立ち寄っていただきたいのが、「怪異現洞(かいいげんどう)」。そこは、暗黒の地底探検ができるちょっとした観光アトラクション。謎の洞窟を進んで行く探検施設です。水の流れる音や不気味な熱風の演出もあり、大人も子どもも夢中になって楽しめるでしょう。

作品を知っている方もそうでない方も童心に返って楽しめちゃう太田市の観光スポットなのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

太田市の人気観光スポットを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

群馬と言えば温泉をイメージする方が多いのではないかと思います。草津や水上を観光したことがあっても、太田を訪れたことのある方は少ないかもしれません。ですが、太田には歴史と自然と文化を身近に感じられる観光名所が市内に多数点在しているのを知っていただけたと思います。

ぜひ当記事を参考にしていただき、ちょっと渋い太田観光を楽しんでみてください!

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