阿蘇だけじゃない！水清き深山幽谷の観光スポット「菊池渓谷」のご紹介

季節問わず春夏秋冬、美しい景色が楽しめる「菊池渓谷」は阿蘇山だけでなく熊本を代表する人気観光スポットになっています。森と河、朝日が照らす光の絶景は見ているだけで癒されます。これから熊本に旅行される皆さん、是非菊池渓谷の美しい景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。車がなくても楽しめる交通手段もあるので是非旅の参考にしてください。

黎明の滝

黎明の滝（れいめいのたき）は、阿蘇山のふもとに流れる菊池川を中心とした「菊池渓谷」のコース内にある美しい三つの滝のうち、一つ目の滝です。朝日が滝を照らす姿や一体に霧が立ち込める様子がまさに夜明けを思わせる美しい景色から「黎明」という名前が付けられたとされています。近くには、水が少し留まる「淵」がありこちらも黎明の滝の見所の一つとなっています。

落差5mから流れる滝と苔むした岸壁は何とも言えない風情ある景色となっていて圧倒されます。長居年月をかけてできた苔と、朝日に輝く渓谷の光を思う存分お楽しみください。こちらは渓谷遊歩道入り口からまっすぐ進んで、吊り橋から遊歩道を5分ほど進んだ先にあります。ゆっくりと歩きながら、風情ある「黎明の滝」の何とも言えない神秘的な景色を楽しんでみてください。

紅葉ヶ瀬

紅葉ヶ瀬（もみじがせ）は、菊池渓谷の歩道をまっすぐ進んでいくとぱっと開けた場所にある美しい絶景スポットです。秋になると、河原には紅葉が浮かびまるでじゅうたんが敷き詰められているかのような色鮮やかな景色を楽しめます。紅葉ヶ瀬の向かい側では、なだらかな坂になっているのでレジャーシートを敷いてお弁当を食べてもいいですね。美しい川をゆったりと見学しながら綺麗な景色を楽しめる絶景スポットになっています。

菊池渓谷を歩きながら少し休憩したいな、という時は是非紅葉ヶ瀬でゆっくりしていきましょう。残念ながら遊泳は禁止となっているので泳げませんが、水がとても透き通っていて綺麗なのでじっくり眺めてみてください。

天狗滝

天狗滝は、菊池渓谷の入口から約500mほどのところに架かっているいる橋の上から見ることができます。河の水の色を見てみると分かるのですが、全体的に藍色によどんでいるのが分かります。他にはない美しい景色とも言えますが、寒い日や天気が悪い日に見るとどこか寂しさや不気味さを感じるかもしれません。実はこの河原にはかつて竜が住んでいたという伝説が残されており「竜ヶ淵」と呼ばれるようになりました。

また竜ヶ淵の隣には、「天狗滝」と呼ばれる山奥の山頂付近で修行をしていた修行者が時々降りてきて、この岩場で身を洗い清めていたとされる美しい滝があります。藍色のよどんだ水だけを見ると少しドキっとしてしまいますが、名前の由来を知るとまた違った風景に見えますね。天狗滝や竜ヶ淵の美しい景色を是非お楽しみください。

四十三万滝

四十三万滝は、日本の滝100選にも選ばれるほど美しく壮大な景色を楽しむことができる名スポットです。四十三万滝の落差は10mほどなのでそれほど高くはありませんが、水量の豊富さと光り輝く渓流と美しい森林がおりなす姿はまさに絶景です。春には新緑の美しい景色、夏には森林浴が楽しめ、秋には色とりどりの紅葉が楽しめます。冬は雪景色や霧氷の花が咲くなど、四季折々の景色を楽しむことができます。その美しさから環境省の「名水百選」や「日本森林の森100選」にも選ばれている美しい滝です。

また名前の由来は、昭和9年に九州日々新聞社が景勝地の募集を行った際に43万票を獲得し堂々の第一位に輝いたことや、日本で一日に使う平均水量が43万石（約7.8トン）だったことに由来しています。是非、日本を代表する美しい滝「四十三万滝」の美しい景色をお楽しみください。

広河原

広河原（ひろかわら）は、名前の通り広い河原が続く美しい河原です。歩きやすいように平らな岩が続いているので、広々とした印象です。禁止されていなければ、BBQを遊泳を楽しみたいなと思う方も多い平らな岩が並ぶ綺麗な河原です。また夏になると、木と木の間から見える木漏れ日や光芒を撮ろうと、カメラを片手にしたカメラマン達が訪れる絶景スポットにもなっています。光芒が出る広河原の景色は、言葉では表現できない感動があります。最高のシャッターチャンスを狙おうと毎回足を運ぶカメラマンも多いのだとか、菊池渓谷には見所満載の美しい絶景スポットを是非お楽しみください。

入谷の際は清掃協力金を！

菊池渓谷の美しい景観は、森林整備員や清掃員によって綺麗にされ、安全性や景観保護といった様々なスタッフの手によって保たれています。年間30万人が訪れる人気観光スポットとして有名な菊池渓谷でしたが、2019年7月に起きた九州北部豪雨の影響によって韓国客が激減してしまい、減少に伴いスタッフが遊歩道の整備や手摺などの安全対策を行うことで以前の美しさを取り戻しました。

このように菊池渓谷の美しい景観を保つためには見えないところで、様々な方の手が加わって保たれています。入谷の際は清掃協力金として高校生以上の方一人あたり100円の協力金を集めているそうなので、協力金の募金も忘れずに行いましょう。

車がなくても安心の「きくちあいのりタクシー」

菊池渓谷に行って観光したいけど車がなくて行けない、なんてお悩みの方には事前予約制の乗合タクシー「きくちあいのりタクシー」がおすすめです。バスや電車が通っていない公共交通空白地域と市街地や街中を結ぶ地域住民にとっても必要不可欠な交通手段の一つとして使われています。市街地から菊池渓谷まで、菊池渓谷から市街地といったように行き・帰りの交通手段として普通のタクシーを使うよりも格安で利用できる点が魅力です。

例えば菊池渓谷の絶景を楽しんだ後は、温泉や物産館でゆっくりするといった使い方もできます。是非時間に余裕を持って予約してみてはいかがでしょうか。

◎観光は渓谷歩きの装備で

砂利道や岩場のある菊池渓谷は、遊歩道など歩きやすいように道も整備されていますが、急な雨風など濡れてもすぐに乾くような登山装備や歩きやすい靴を準備しておくと安心です。岩場を歩いたり橋の上を歩いても怪我をしないように、歩き慣れた靴や登山用の靴を準備するなど渓谷歩きの格好でお出掛けしましょう。また万が一の場合に備えて、傘やカッパなど雨具の準備もしておくといいですね。安全第一で楽しめるように服装の準備は万全にしてお出掛けしましょう。

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