モネとマティスの名品90点が箱根に集結!ポーラ美術館で4月23日から

モネとマティスの名品90点が箱根に集結!ポーラ美術館で4月23日から

対照的な2人の巨匠の作品が一堂に集結。クロード・モネとアンリ・マティス。この2人の名前を聞いたことがある、という人が大半ではないでしょうか。ともに19世紀から20世紀にかけて活躍した画家です。

この時代は戦争、経済発展、急速な世の中の変化や写真の登場で美術界は大きな転換期を迎えました。時代に翻弄(ほんろう)された2人の画家は「ここではない何か」を探し求めて異なる世界を作り出しました。

2020年はモネの生誕180周年。また、マティスは10年ぶりに日本で大きな展覧会が開かれます。箱根のポーラ美術館で開催される「モネとマティス―もうひとつの楽園」展は、国内外のコレクション90点を一堂に鑑賞できる貴重な機会です。

目次

モネとマティスの名品90点が箱根に集結!ポーラ美術館で4月23日から

自ら作った庭園を「楽園」にしたモネ

「睡蓮の池」

クロード・モネは印象派の画家として有名です。そもそも印象派というのも彼の作品『印象・日の出』からきています。印象派はそれまでのアトリエで描けなかった光の動きや変化の質感を表現しようとしました。今回は、モネのコレクションを多数所蔵するマルモッタン・モネ美術館からも作品を借りることに成功し、モネの世界観を存分に味わえる企画展になっています。

モネと日本のかかわり

モネは日本の浮世絵を多数保有しており、ところどころ、彼の絵の構図に浮世絵ならではの大胆さを参考にしたと考えられる箇所が垣間見られます。彼は睡蓮の池に日本風の橋を架け、「睡蓮」シリーズに登場しています(今回の展示では世界に4点のみの丸いカンヴァスに描かれた睡蓮の絵も展示される予定です)。

しかし、日本に傾倒していたのを露骨に表す作品は少なく、浮世絵の技術を取り入れつつもあくまでも彼は彼なりのスタンスで風景を描いていきました。

フォービスムの世界、アンリ・マティスの作品も集結!

マティスの写真

アンリ・マティスは「色彩の魔術師」といわれており、彼はゴッホに多大な影響を与えたとされています。その自由な色彩を用いた素描が特徴的な「野獣派(フォービスム)」の発案者で、モネと対照的な作風ですが、彼もまた自然を愛した画家でした。

ちなみにピカソは彼の親友でもありましたが、最大のライバルでした。

今回は油彩画30点をはじめとして、挿絵やタペストリーなども展示されます。

ポーラ美術館とは

ポーラ美術館は、化粧品メーカー「ポーラ」の2代目である鈴木常司氏が収集したコレクションを一般に向けて公開する目的で「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに2002年に開業。

箱根の自然に囲まれ、自然と一体になって美術作品を鑑賞できます。

「モネとマティス―もうひとつの楽園」は11月3日まで

「モネとマティス―もうひとつの楽園」展は11月3日まで開かれますが、期間中に展示入れ替えを行うので、展示内容もその時その時で微妙に異なります。彼らのファンだという方はぜひ1度といわず2度3度と訪れて彼らが表現したかった「楽園」の世界を味わってみてくださいね。

提供:PR TIMES
本サイトの無断複写(コピー)・複製・転載を禁じます。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

箱根湯本でおすすめの記事

箱根湯本のアクセスランキング