真っ赤な千本鳥居がシンボル!「太皷谷稲成神社」の観光ガイド

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真っ赤な千本鳥居がシンボル!「太皷谷稲成神社」の観光ガイド

太皷谷稲成神社(津和野町)は、日本五大稲荷のひとつとして数えられ、二神の女神が祀られている由緒ある神社です。太皷谷稲成神社では、「いなり」の漢字は“稲荷”ではなく“稲成”と書き表されます。読みは同じ「いなり」です。稲成の「成」の字には津和野藩主、亀井矩貞公の「願望成就、大願成就」の思いが込められているのです。それでは、太皷谷稲成神社(津和野町)のご利益や四ヶ所参りなどについて紹介します。

目次

真っ赤な千本鳥居がシンボル!「太皷谷稲成神社」の観光ガイド

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太皷谷稲成神社とは?

太皷谷稲成神社 新殿 拝殿 島根県鹿足郡津和野町

出典: papa88 / PIXTA(ピクスタ)

太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社は、1773年(安永2年)に津和野藩主、亀井矩貞(かめいのりさだ)公が、津和野藩と民の、安寧と安穏を祈願するため、伏見稲荷大社から斎き祀ったのが始まりとされています。

太皷谷稲成神社は、島根県鹿足郡津和野町にある神社で、旧社格は郷社です。
藩主以外の参拝は不可能でしたが、廃藩置県後には一般庶民も参拝するようになり、参拝者の増加によって昭和44年、12月に新社殿が建立されました。
地元民の間では通称「津和野のおいなりさん」として親しまれています。

太皷谷稲成神社には、二神の女神からのご利益があります。
宇迦之御魂命(うがのみたまのかみ)には、五穀豊穣、開運厄除、商売繁盛、福徳円満などにご利益があるとされており、伊弉冉尊(いざなみのみこと)には、良縁成就、夫婦円満、開運、病魔退散、鬼門除け、方災除け、延命長寿、創造開拓にご利益があるとされています。

ちょっと珍しいご利益

島根(山陰の小京都)の津和野 太鼓谷稲成神社千本鳥居入口の鳥居を参道側から見る

出典: Q2Photo / PIXTA(ピクスタ)

二神の女神のうちの、宇迦之御魂命(稲成大神)には、失せ物(紛失物)の発見にご利益があり、大切なものをなくして参拝する人も多くいます。

太皷谷稲成神社の「稲荷」が「稲成」へと変更されたことについて、このような話が語り継がれています。

稲荷神社の総本社、伏見稲荷大社から「お稲荷さま」が勧請(分霊)された直後のこと、
城の蔵番をしていた男が、その蔵の鍵をなくしてしまったのです。
お殿様はたいそう怒り「七日間待ってやる」と、蔵番に言いつけたのでした。
蔵番は必死に探しますが見つかりません。
そうして思いあまり、お殿様以外お参りしてはならない「お稲成さま」に七日間願をかけ、お参りを続けました。
すると、あれほど探しても見つからなかった蔵の鍵が見つかったのです。
蔵番は急いで鍵を持ってお殿様に報告に行きました。
お殿様は、つつみかくさず事情を報告する蔵番の話を聞いて感心すると、お参りしたことを許し、「願望成就の御神威が高いお稲荷さまだ」と、言ったそうです。
その言葉より「稲成神社」とあらためて称するようになったのでした。

「四ヶ所参り」とお供え物について

太皷谷稲成神社 お揚げお供え 島根県鹿足郡津和野町

出典: papa88 / PIXTA(ピクスタ)

太皷谷稲成神社には、境内にある4か所の参拝所をお参りする独特の習わしがあり、称して「四ヶ所参り」といわれています。
お参りの順序は、元宮(もとみや)、命婦社(みょうぶしゃ)、本殿、新殿裏奉拝所の順です。

太皷谷稲成神社では、神様のお遣いである「きつね」の好きなものが油揚げであることに由来し、古くから「油揚げとローソク」をお供えする習慣があります。
お供え物は、境内駐車場の手水舎前、または売店にて1包み150円で購入できます。(※記載の価格は2020年2月5日現在のものです)

4か所の参拝所には、それぞれにローソク台とお供え物をするための献供台が備えられており、元宮、命婦社、本殿、新殿裏奉拝所の全てを参拝すると、大きなご利益があると言われています。

お参り方法は、マッチに火をつけローソクを灯し、ローソク台に置きます。その次に、油揚げを献供台にお供えし「二礼二拍手一礼」で参拝するのが順序となっています。
表面に稲成神社が描かれたマッチは、持ち帰る事が出来ます。

ここでしか手に入らないお札を手に入れて

太皷谷稲成神社 命婦社 島根県鹿足郡津和野町

出典: papa88 / PIXTA(ピクスタ)

ここには全国で唯一、命婦札(みょうぶふだ)があります。
太皷谷稲成神社の命婦札は、稲成大明神のお遣いである夫婦の白狐神、命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)のお札です。
命婦札には、夫婦の白狐神に起因した良縁成就や夫婦円満のご利益を頂けるのです。
「命婦」とは、五位以上の女官と、五位以上の官人の妻を意味し、現代では稲荷大神のお遣い、「おきつね様」として親しまれています。

津和野の景色を一望できる

太皷谷稲成神社より

出典: そら / PIXTA(ピクスタ)

真っ赤な千本鳥居を通り抜け263段の石段をあがりきると、山陰の小京都と呼ばれている津和野の風景が広がり、津和野の特徴である赤茶色の石州瓦(せきしゅうがわら)の家が連なっています。
「石州瓦」は、三州瓦、淡路瓦と並ぶ三大瓦のひとつで、島根県の石見地方で生産される粘土瓦のことです。

太皷谷稲成神社には車でも登ることが出来るのですが、徒歩で登るのがおすすめです。
真っ赤な鳥居がトンネルのように連なった階段や坂道では、鳥居の赤、山の緑、空の青という色彩も楽しむことが出来ます。

アクセス

JR津和野駅駅舎

出典: Rise / PIXTA(ピクスタ)

道路も整備され無料の駐車場には100台駐車できますので、車でも参拝出来ます。
駐車場側の「車祓所(くるまはらえしょ)」では、交通安全のお祓いができます。

中国高速自動車道、小郡インターチェンジ下車、
国道9号線を津和野方面へ1時間10分。

中国高速自動車道、六日市インターチェンジ下車、
国道187号線を津和野方面へ1時間。

津和野駅から徒歩30分。

鳥居の参道から本殿まで徒歩15分。

お問い合わせ
0856-72-0219

◎年間参拝数

太皷谷稲成神社

出典: 10432 / PIXTA(ピクスタ)

太皷谷稲成神社は御朱印やお守り、命婦社が手に入る神社として有名ですが、パワースポットとしても知られていて、年間の参拝者は100万人を超える程たくさんの人が訪れています。
2月の初午祭、春秋の例祭には、遠近の参詣者で町は賑わうそうです。
県内神社での参拝者数、出雲大社に次いで第2位の太皷谷稲成神社を訪れてみてはいかがでしょう。

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