地震からの復興はもうすぐ!熊本の人気観光名所「通潤橋」の最新ガイド

画像出典: kattyan / PIXTA(ピクスタ)

地震からの復興はもうすぐ!熊本の人気観光名所「通潤橋」の最新ガイド

通潤橋は、熊本県にある人気の観光名所です。江戸時代に建設された水路橋である通潤橋のある風景は、絶景として知られています。2016年の熊本地震で被害を受けてしまった通潤橋ですが、現在復旧工事が行われており、復興はもうすぐです!今回は、そんな通潤橋の歴史や見どころ、周辺の観光スポットについて詳しくご紹介します。

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地震からの復興はもうすぐ!熊本の人気観光名所「通潤橋」の最新ガイド

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通潤橋とは

「通潤橋」は、1854年に建設された石造りのアーチ型水路橋です。橋の長さは75.6メートル、幅は6.3メートル、高さは20.2メートルあります。
江戸時代、白糸台地は水利が悪く、住民たちは水不足に悩んでいました。そんな住民たちを助けるために、町の有力者であった布田保之助が「肥後の石工」の技術を用いて作ったのが通潤橋です。
当時の石工技術を伝える貴重な水路橋として、昭和35年には国の重要文化財に指定されました。橋の上には3本の通水管があり、今でも水路橋として周辺の田畑に水を運んでいます。
通潤橋は2016年の熊本地震で被害を受け、石垣がずれたり通水管にひびが入ってしまいました。しかし、現在懸命な復旧工事が行われており、2020年3月までに工事が終わる見通しです。

通潤橋へのアクセス

通潤橋は熊本県の上益城郡山都町にあります。山に囲まれた場所なので、車での訪問がオススメです。九州自動車道の御船インターチェンジから国道445号を進む方法か、松橋インターチェンジから国道218号を進む方法があります。どちらも、自動車道から約45分で到着します。近くには道の駅もあり、車はここに駐車すると便利です。

公共交通機関を利用する場合には、まずJR熊本駅から熊本交通センターまで路線バスや電車で移動します。熊本交通センターからは「通潤山荘行き」のバスに乗車し、「通潤橋前」という停留所で下車します。そこからは歩いて5分ほどで到着です。熊本交通センターから通潤橋までは、約1時間30分です。
見学は無料で、定休日なども特にありません。しかし、復旧工事の影響で一部立ち入りが禁止されている場所があるので、注意してください。

橋の展望ポイント

通潤橋を訪れたら絶対に見たいのが、名物の大放水です。大放水とは、通水管にたまった土砂やゴミなどの堆積物を取り除くためのものです。冬季と水田に水が必要な時期以外に、定期的に大放水が行われています。橋の両側から一気に水が放出される風景は、ここでしか見られない絶景です。橋の上から見ると、その迫力に圧倒されます。また、江戸時代に建設されたとは思えない橋の美しさや精巧さを近くで感じることができます。

さらに、通潤橋の周辺は広大な棚田地帯となっており、橋からは美しい花畑やのどかな段々畑を望むことができます。夏にはあざやかな緑色の水田、秋には稲穂が太陽の光で輝く風景、冬には雪の積もった棚田を楽しむことができ、どの季節に訪れても自然の美しさに圧倒されるでしょう。
なお、現在は橋の修復工事のため放水は休止されています。しかし工事が行われている間は、工事の様子を見学することが可能です。通常は見られないレアな内部の様子なども見ることができます。訪れる際は、随時情報をチェックしてみてください。工事が無事に終了し、大放水が再開されることを楽しみに待ちましょう!

通潤用水小笹円形分水

通潤橋の近くには、「通潤用水小笹円形分水」があります。円形分水とは、下から吹き上げた水を円の上に流すことによって用水を均等に分けるためのものです。この円形分水によって、水の7割は通潤橋へ、残りの3割は野尻・笹原地区へと運ばれています。
通潤用水小笹円形分水は、昭和31年に作られました。円形分水を用いると、水がどのように分けられているのかがひと目で分かります。そのため、当時の水争いの解消に役立ったといわれています。
通潤用水小笹円形分水の近くには駐車場があり、車でのアクセスが便利です。駐車場にはトイレもあるので安心です。大切な資源である水の流れを学習できるので、ぜひ通潤橋といっしょに訪れてみてください。

五老ヶ滝

通潤橋から10分ほど歩くと、「五老ヶ滝」という名前の滝があります。高さ50メートルの立派な滝です。かつて阿蘇氏が朝廷からの勅使に「御覧に入れた」滝であったため、「御覧の滝」が変化し「五老ヶ滝」と呼ばれるようになったといわれています。
水しぶきが飛んでくるほどの近距離で滝を見ることができ、迫力満点です。まわりには木が生い茂っており、初夏には新緑、秋には紅葉を楽しむことができます。また、晴れの日につり橋の上から滝を見ると、運が良ければきれいな虹が見えることもあります!四季折々の滝の風景をぜひ楽しんでみてください。

道の駅 通潤橋

通潤橋の近くには、道の駅通潤橋があります。通潤橋や五老ヶ滝まで徒歩で行くことができるため、休憩にもとてもオススメです。物産館には、山都町の特産品である矢部茶やゆず、酒などが販売されています。また、中には食事処や喫茶店もあり食事もできるので、地元のおいしいものを味わってみてはいかがでしょうか。
その他にも、通潤橋の歴史や通潤橋の建設に携わった石工たちの思いを知ることができる「通潤橋資料館」もあります。ぜひ事前に予習してみてください。
普通車が130台以上駐車できる駐車場も整備されているので、車はここに停めることをオススメします。

◎復興予定情報

現在通潤橋では、復興に向けた復旧工事が行われています。復旧工事は2020年3月に終了する予定です。また、2020年4月には名物の大放水も再開される予定です。
復旧工事が無事終了した春には、美しい花畑も楽しめます。地震から復興した後の大放水は、より迫力を感じられることでしょう。
ぜひ、通潤橋や周辺のスポットを訪れてみてください!

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