福島県いわき市石炭・化石館「ほるる」で地球の歴史を学ぼう

福島県いわき市石炭・化石館「ほるる」で地球の歴史を学ぼう

いわき市石炭・化石館「ほるる」は、常磐炭田の採炭の歴史や、市内で発掘された化石、地球の歴史を物語るさまざまな化石資料を展示する施設です。エントランスにはフタバサウルス・スズキイが大迫力で展示されています。地元のことをもっと知りたい、子どもの自由研究にも良い施設を探しているという場合は、いわき市石炭・化石館「ほるる」を訪ねてみると色々な発見ができます。今回はそんないわき市石炭・化石館「ほるる」について詳しくご紹介します。

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福島県いわき市石炭・化石館「ほるる」で地球の歴史を学ぼう

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常磐炭鉱の歴史

蒸気機関車D51(いわき市石炭・化石館ほるる)

施設内では、常磐炭鉱の歴史を知ることができます。現在では貴重となってしまった映像資料を定期的に上映してくれるので、いわきの炭鉱の歴史、更に日本の炭鉱について学べます。炭鉱で働いていた人の実情を映像作品から知れるため、とても勉強になりますよ。資料映像は1日数本の上映があり、その内容は期間によって変更されます。そのため、何度行っても新鮮な感じがするでしょう。

また、長い歴史の中でも人気の「D51」という車両の展示もあり、間近で見ることができます。「デゴイチ」の愛称で知られるこの車両は、なんと25年10月の間常磐線を走り続け、地球を31周も走った距離に相当すると言われています。

化石展示室

いわき市石炭・化石館

化石展示室は、世界的に貴重な化石があることが大きな特徴です。わざわざ海外まで行かなくても、いわき市で満足の行く経験ができます。また、音と光の演出があるため、よりダイナミックに感じられるところも魅力の一つです。生き物の進化や、私たちが生まれる以前の世界を垣間見ることができます。

化石に興味がない人でも楽しめる仕掛けが満載。化石の種類も豊富で、遠い昔にいわきに生息していた様々な生き物たちのことを学べます。約8,500万年前に生きていたクビナガリュウや、約400万年前に住んでいたイワキクジラなども展示されているので、化石好きにはたまらない空間ですよ。

模擬坑道

いわき市石炭・化石館「ほるる」には、模擬坑道もあります。化石を扱った施設はあっても、あまり坑道をピックアップした施設はないため、とても貴重な機会になるでしょう。本当の石炭坑道に入ったような感覚になれるので、昔どのように坑道で仕事が行われていたかを実感することができます。

実際と同じ枠が作られ地下600mの雰囲気を体感し、より理解しやすいよう各時代の採掘方法を再現しています。そのため、昔から今に至るまでの歴史をたどれますよ。同時に炭鉱ゆかりの資料もあわせて随所に展示してあるので、じっくり見てみましょう。

生活館

生活館では、昭和の時代を再現しています。子どもにとっては目新しいことですが、大人にとってはおじいちゃん、おばあちゃんの住んでいた時代なのだと、どこか懐かしい雰囲気を感じる方もいるでしょう。昭和10年頃の炭住や戦後の世話所、共同炊事場を復元しており、当時の生活を垣間見れますよ。

また、いわき湯本温泉の歴史に関する展示もあるため、その周辺の地域のことがよくわかる設定になっています。昭和の初期についての展示のため、家族連れにもおすすめの観光スポットです。

学習標本展示室

学習標本展示室(いわき市石炭・化石館ほるる)

いわきは様々な岩石でできた大地であることを、学習標本展示室で学習できます。普段、大地のことを意識しない子どもにも興味を持ってもらえるよう、標本とパネルと展示し、スライド上映がされます。

昔の教室を再現しているので、まるで過去へタイムスリップして、その時代の生徒の一人として学んでいるような感覚になれますよ。コンセプトにも工夫が凝らしてあるので、大人も楽しめるでしょう。石炭や岩石などさまざまな標本があるため、教材とは違い実際に目で見て学ぶ場になります。

六抗園

六抗園は昭和の杜です。昭和22年8月5日、戦後の日本経済復興の原動力となった炭礦の従業員を慰問するため、昭和天皇が行幸されました。いわき市石炭・化石館は、その時に入坑された常磐炭礦湯本坑第六坑人車坑の坑口を保存してあります。御製碑と共に昭和天皇巡幸の写真などが展示してあります。

他にも、彼らの働きによってできたシングルドラムカッターやジーゼル機関車、バッテリー機関車と炭車など、施設の外に展示されているものがあるのでゆっくり見学してみましょう。

◎いわき市石炭・化石館「ほるる」の魅力まとめ

いわき市石炭・化石館ほるる

いわき市石炭・化石館は、常磐炭鉱で栄え、また数多くの化石が見つかっているいわき市ならではの博物館です。子供はもちろん、大人も十分たのしめますよ。特にファミリー層にはおすすめです。いわき市へ訪れる際は、ぜひ観光してみてはいかがでしょう。

※福島県沖地震の被害復旧のため、2024年春ごろまで臨時休館中です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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