わたらせ渓谷鉄道はおすすめの観光列車！魅力をお届けします！

”わ鐵”の愛称で親しまれている「わたらせ渓谷鉄道」は、かつて足尾鉄道として開業し、足尾銅山の貨物輸送を担っていました。現在は鉱山の閉山によって、地元の方の移動手段と観光列車がメインとなっています。ここではわたらせ渓谷鉄道の魅力と観光情報についてまとめました！渓谷美を楽しむ観光列車として今注目されてる観光列車で旅してみましょう。

わたらせ渓谷鉄道について

わたらせ渓谷鉄道はその名の通り、渡良瀬川の渓谷を走る列車です。群馬県桐生市の桐生駅から渡良瀬川の渓谷に沿って、栃木県日光市の足尾・間藤、旧足尾鉱山へと続きます。

観光列車として人気を呼んでいるのが、窓ガラスのないオープンタイプのトロッコ列車です。他の電車では味わえない開放感が楽しめますよ。トロッコ列車は『トロッコわたらせ渓谷号』と『トロッコわっしー号』があります。

トロッコ列車は紅葉の景色を楽しめるシーズンや山桜の美しい春先、ゴールデンウイーク・夏休みなどの長期休暇、土日祝を中心に運行しています。冬は窓ガラスを取り付けることのできる『トロッコわっしー号』のみの運行となっているため、注意してくださいね。

チケット購入方法

トロッコ列車に乗るには、乗車券の他に整理券という2つのチケットが必要です。また、わたらせ渓谷鉄道ではSuicaやPASMOなどのICカードは使えないため注意してくださいね。整理券の購入方法は3パターンあります。

◆ 駅で直接購入する

相老・大間々・通洞・足尾の各駅で、すべての区間の乗車券を購入することが可能です。桐生駅では桐生駅発となる乗車券のみを発売しているので、直接購入することができます。

◆ 旅行会社やコンビニで購入する

「直接買いに行くのは難しい！」という旅行者の方は、JTBの各支店・東武トップツアーズなどの旅行代理店や、ローソン・ミニストップといったコンビニエンスストアでも取り扱っていますが、手数料が発生する場合があります。

◆ 電話予約する

近くに購入窓口がない方は、電話でチケット予約をすることができます。連絡先は大間々駅（0277-72-1117 / 7時30分～17時10分）で可能です。ただし、発売日は乗車日の2週間前から前日までと限られてしまうため、確実に乗車するには駅で直接購入するか、旅行会社やコンビニで購入することをおすすめします。

四季折々で楽しめる窓からの風景

鉄道の旅は車窓からの風景も醍醐味です。春先の花々や新緑、紅葉など四季折々の風景が列車の旅を盛り上げてくれます。全般的に綺麗な景色が続くわたらせ渓谷鉄道ですが、中でも沢入（そうり）駅～原向（はらむこう）駅区間の渓谷は、白い花崗岩と山の新緑や紅葉の対比が美しいと言われています。

それに続いて本宿駅～水沼駅間の「古路瀬（こじせ）渓谷」と呼ばれている区間も好評です。また、桐生駅と間藤駅では標高差が550ｍもあるため、桜の季節には半月ほど、紅葉の季節には1ヶ月ほど見ごろが移動し続けるので、美しい景色を長期間楽しむことができますよ。

人気の駅弁

わたらせ渓谷鉄道では駅弁当の車内販売も行っています。車内販売を行っているのは、足尾行きのトロッコ列車と大間々～神戸間です。数に限りがあるため、確実に購入したい方は早めに電話で予約しましょう。

弁当はトロッコ弁当とやまと豚弁当の2種類。トロッコ弁当は舞茸のてんぷら、舞茸のまぜご飯を中心とした幕の内弁当です。やまと豚弁当は群馬県産の「やまと豚」を自慢のタレで仕上げています。やまと豚弁当の掛け紙の裏側は沿線ガイドになっていて、わたらせ渓谷鉄道のオリジナルの手ぬぐいまでセットになっていてお得です。

列車のレストラン「清流」

わたらせ渓谷鉄道の停車駅・神戸駅のホームには、鉄道ファン必見のレストランがあります。それが列車のレストラン「清流」。かつて東武鉄道で活躍していた1720型デラックス・ロマンス・カー「けごん」の4両目と5両目が移設され、レストランとして生まれ変わりました。

ほぼ当時のままだという店内では、現役で活躍していたを思わせるボックスシートに温かみのある木のテーブルと、ノスタルジーを感じさせてくれるでしょう。メニューは舞茸ごはん定食やきのこカレー、うどんや蕎麦、定食系などが揃っていますよ。また、先ほど紹介した駅弁の店頭販売も行っています。

水沼駅温泉センター

わたらせ渓谷鉄道の停車駅・水沼駅には、全国でも珍しい駅ナカの温泉があります。列車の本数は1時間に1本の頻度ですが、1日1往復のトロッコ列車でも行くことができますよ。わたらせ渓谷鉄道に乗って、行きに日帰り温泉を楽しむもいいでしょう。

また、国道122号線からもわかりやすい広大な駐車場があるので、ドライブの休憩に立ち寄るもアリです。さらに、上り線のホームにある露天風呂からは豊かな自然を眺めることができます。旅の疲れを癒すのに最適の施設です。

最後に：足尾鉱山の観光ができる

わたらせ渓谷鉄道の奥部には足尾銅山があり、歴史に興味がある方にはおすすめのスポットです。足尾銅山は”東洋一の銅山”と謳われ、国の繁栄を支える資源となっていた坑内の一部が開放されています。全長は700mほどで、トロッコに乗って実際に坑道へ行くことが可能です。

トロッコを降りたら、歩きながら坑内を見学します。当時の様子がリアルな人形で再現されていたり、幸せを願う小さな神社があったりと、どれも興味深いものばかりです。かつて大きく栄えた足尾銅山の栄光と閉山までの光と影を訪ねてみてはいかがでしょうか。

わたらせ渓谷鉄道はおすすめの観光列車！魅力をお届けします！