※2021年3月30日現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため自由見学は休止、蒸溜所ガイドツアーを完全予約制で実施しています。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所は、NHK連続テレビ小説『マッサン』の舞台です。自然豊かな北海道余市町でウイスキー造りの夢を叶えた「マッサン」こと竹鶴政孝と、夫人のリタ。余市蒸溜所の工場見学を通して、2人が歩んできた歴史とウイスキー造りへの情熱やこだわりを深く学べます。
ウイスキーの試飲も楽しみの1つ!売店では酒店や通販では買えないというプレミアムな余市蒸溜所限定ウイスキーがお土産に人気です。今回は、そんな余市蒸溜所の見学ポイントをご紹介します。
目次
余市蒸溜所|今も現役!マッサンの工場で見ておくべき観光ポイント
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1. 余市蒸溜所の歴史
ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝がウイスキー造りの理想郷として選んだ場所が北海道の余市です。理想のウイスキー造りには、スコットランドのような気候と風土が適していると考え、いくつかの候補地の中から寒冷な気候、豊かな清流、蒸溜に必要な石炭などの条件が整っていた北の原野、余市を選びました。
そして、1934年にニッカウヰスキーの前身、大日本果汁株式会社を設立。2年後には、余市蒸溜所でウイスキー造りの第一歩が刻まれました。
2. 余市蒸溜所の特徴
余市蒸溜所の特徴は、その象徴ともいうべき「石炭直火蒸溜」です。これは、火力を一定に保つために石炭を数分おきにくべるという方式。創設者の竹鶴政孝が本場の蒸溜所で学んだ熟練技が必要な蒸溜法です。
石炭直火蒸留は温度調整が非常に難しくコストもかかりますが、余市モルトのコクのある重厚な味わいと芳ばしい香りを生み出すために、あえて効率的とはいえない伝統の技を守り続けています。
施設が稼動している時期には、熱気の中、石炭をくべる職人の技を見ることができますよ。ただひたすら味へこだわる姿勢は今もなお続いています。
3. 見学は無料!
見学方法は「ガイド付き見学」と自由にまわる「フリー見学」があります。どちらも無料ですが、ガイド付きの方がウイスキーの製造工程や歴史などを深く理解できるのでおすすめです。
10人以下での見学であれば予約なしでも回れますが、予定が決まっている場合はガイドツアーを予約しておくとよいでしょう。
余市蒸溜所ガイドツアーの後半は、お待ちかねの試飲タイム!
ニッカ会館では1種類のお酒(1人1杯)と、ノンアルコールのソフトドリンクが用意されています。
ガイドツアーの所要時間は、試飲する時間を含めて約60分。自由見学ができれば丸1日楽しめるほど、余市蒸溜所は広くて見どころがたくさんあります。コロナが落ち着いた折にはゆっくり時間を取って訪れてみてくださいね。
※入場するには予約が必須!
2021年3月31日現在、先3日間の予約のみ、電話で受付中です。
名称:ガイド付き蒸溜所見学
予約電話:0135-23-3131
電話受付:9:00〜16:00
営業日:毎日(12月25日〜1月7日は休業)
※悪天候や雪の状態等で見学できない場合があります
4. ポットスチルのしめ縄に注目!「蒸溜棟」
ポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器が並んでいる蒸溜棟は、見学で最も注目すべき見どころ!ここで石炭直火蒸留が行われています。石炭による直火焚きで火力を一定に保ちながら、アルコールを取り出すという昔ながらの伝統的な蒸溜方式です。
見学の際は、ぜひポットスチルのしめ縄にも注目してください!日本酒の造り酒屋の息子であった竹鶴政孝の実家の風習に習い、「美味しいお酒ができるように」と、代々祈りを込めてしめ縄を張っています。
5. 貯蔵庫を改装した「ウイスキー博物館」
「ウイスキー博物館」は、「ウイスキー館」と「ニッカ館」の2つの博物館で構成されています。
「ウイスキー館」では、ウイスキーの蒸溜には欠かせないポットスチルや樽などのウイスキー造りの道具を展示しており、奥のバーカウンターでは世界のウイスキーをハーフショットから味わえます。比較的安く楽しめますので、ウイスキー好きの方は要チェックです。
※2021年4月頃まで改修工事中。有料試飲カウンターは、ニッカ館側に臨時移設されています。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所のニッカ館で勉強をしました! https://t.co/cRBCpqEder pic.twitter.com/hRWdQju7nj
— 岩下雄一郎 (@IwashitaYou16) April 10, 2016
「ニッカ館」には竹鶴政孝の生涯、ウイスキーづくりへの情熱などを資料やパネルで展示しています。
竹鶴政孝と夫人リタの写真や遺品、2人の物語が綴られた映像も見ることができますよ。2人が微笑みあって浪漫溢れるラストシーンは必見です。
6. 竹鶴政孝・リタ夫妻が暮らした「旧竹鶴邸」
竹鶴政孝・リタ夫妻が暮らしていた「旧竹鶴邸」が敷地内に移築されています。出窓のある淡いブルーの主屋は、煉瓦造りの煙突が立つレトロな雰囲気の建物。夫人がホームシックにならないようにと、スコットランドにある夫人の生家に似せて造らせるなど、政孝の配慮が伺えます。
基本的に見学はホールのみですが、内部には和室や障子、庭の灯篭など和の要素も取り入れた和洋折衷の造り。政孝と夫人の歩んだ物語が感じられる場所です。
◎余市蒸溜所の営業時間・アクセス
竹鶴夫妻が「本物のウイスキーをつくりたい」と願い、夢に向かって歩んできた舞台、余市蒸溜所へ出かけてみませんか。
■営業時間
各施設の営業時間は下記のとおりです。
【博物館】9:15~16:15(有料試飲オーダーストップ16:00)
【売店】9:15~16:15
【レストラン】10:30~15:50(オーダーストップ15:20)
■アクセス
【列車利用の場合】
最寄駅:JR「余市」駅から徒歩数分
・新千歳空港駅から余市駅まで、約1時間半
・札幌駅から余市駅まで、約1時間
・小樽駅から余市駅まで、約30分
※小樽から余市までの列車本数は少ないので注意してください。
【 バス利用の場合】
小樽駅前バスターミナルから約35分、余市駅前で下車
【車の場合】
駐車場があるので車やレンタカーで行けますが、アルコールの試飲をする場合は公共交通機関を利用してください。
小樽市内からの所要時間は30分ほどが目安です。
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名称:ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所
住所:北海道余市郡余市町黒川町7-6
公式サイトURL:https://www.nikka.com/distilleries/yoichi/
※記載は2021年3月30日現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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