名称:龍泉洞
住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1番地1
山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞とならび、日本三大鍾乳洞の1つにも数えられる龍泉洞は、なんと奥行きが5000m以上(少なくとも2020年現在で4088m地点までわかっています)もあるといわれており、最深部はまだ探検が進んでいません。すくなくとも8つの地底湖があるといわれています。
龍泉洞の名前の由来は竜が進んだように細く続いていることからという伝説から名づけられました。蝙蝠たちが棲む異世界に来たかのような洞窟はロールプレイングゲームのダンジョンに来たかのようですね。
美しい地底湖もあり、近年ではいわゆるパワースポットとしても有名です。
私たちが実際に入れるのはおよそ入口から700m地点まで。それでも充分神秘的な龍泉洞をダイジェストで見ることができますよ。
今回は、龍泉洞の行き方とその魅力を余すところなくご紹介いたします。
目次
日本三大鍾乳洞のひとつ!岩手県岩泉町にある龍泉洞は神秘的!
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龍泉洞への行き方
公共交通機関で訪問するには盛岡駅からのJRバスの高速バスが便利です。盛岡駅からは110分で龍泉洞がある岩泉町までアクセスが可能です。龍泉洞前というバス停で降りてくださいね。運賃は2660円(2020年1月現在)です。帰りのバスの時間を見てから行きましょう。このほか太平洋側の小本からもバスが出ています。
自動車でお越しの方は盛岡方面からなら国道455号線を小本方面へ進んでいくと国道340号線と合流しますが、再び国道455号線が分岐していきます。そのとき「龍泉洞」という案内表示が出てきますので、そこを左折し、岩泉町内に入ったらまた左折し、久慈岩泉線に入っていけば大丈夫です。
百間廊下
それでは実際に龍泉洞に入っていきましょう。入ったらまっすぐな百間廊下とよばれる若干クネクネしつつもまっすぐな道が続いています。竜が飛んでいくかのような道で500mくらい続いています。
龍泉洞が観光地になる前は探検家や若者が松明(たいまつ)とともにこの道を進んでいったそうです。
蝙蝠穴
龍泉洞にはコウモリがたくさん生息しています。ウサギコウモリが主ですが、わかっているだけで全部で5種類のコウモリがいて、これだけの種類のコウモリが1つの場所に共存している例はあまりないです。
ちょっと怖いかもしれませんが、こちらから何かしない限り危害を加えることはないです。ここはあくまでも彼らのすみかなので、そっとしておきましょう。
長命の泉/長命の淵
この泉の水を1口飲めば3年長生きできるといわれている水です。透明できれいな水は体を浄化してくれそうですね。
岩泉町は水がおいしいことで有名で、長い年月をかけてろ過された水がこんこんと湧き出ています。石灰岩を通るため、カルシウムが比較的豊富なアルカリ性の水です。
この水を使ったミネラルウォーターはもちろん、「龍泉洞珈琲(コーヒー)」も売られていて、豆もこの水に合わせて選んだものだそう。
月宮殿(げっきゅうでん)
まるで月に行ったかのような世界が広がることからこの名前が付きました。LED電球に照らされることにより地球が気が遠くなりそうな年月をかけながら創り出した美しいアートを見ることができます。
地球の歴史に比べたら私たちは小さな存在なのかもしれないということが感じられる場所です。
ちなみに行きと帰りで2回通りますが、帰りにハートマークの形に空間が見える場所があるのでよく探してみてくださいね。
3つの地底湖
先述したように龍泉洞には8つの地底湖があることが確認されていますが、私たちが見ることができるのはそのうち3つです。それぞれ第一地底湖、第二地底湖、第三地底湖と名前がついています。
どれも美しい青色をしており、とても幻想的な雰囲気を漂わせていますよ。
第一地底湖
水の深さは35m。1920年に探検が行われるまでは龍泉洞は存在は昔から知られていたものの、人類未踏の地でした。1959年にこの湖の調査が本格的に行われました。その水の色から「龍泉洞ブルー」とまでいわれるほど透き通った水がライトアップされて幻想的に映っています。
第二地底湖
水深38mの湖です。発見されたのは1962年です。この湖は1950~1960年代における日本の洞窟研究の第一人者越智(おち)研一郎の潜水調査で見つかりました。越智の名前は説明板に1か所しか見られませんが、彼の探検によって今知られている龍泉洞の実態が明らかになったので、今、私たちは龍泉洞を観光できるといっても過言ではないでしょう。
第三地底湖
第三地底湖は1967年に発見されました。現在観光できる地底湖の中では最も深く、その水深は15階建てのビルに相当する98mあります。ライトで照らされており、神秘的な青さが印象的です。マイナスイオンであふれ、地球が持つ底知れぬミステリーを感じられます。
きれいな地底湖を見たいのなら冬がおすすめ
出典: Japan Explorers/shutterstock
普段でも透き通っている地底湖ですが、より幻想的な風景を楽しみたいのなら冬がおすすめです。冬は降水量が少ないため、鍾乳洞に流れ込む水も少なく、底にたまっているシリカという不純物がかき混ぜられることがなく、濁らないためです。
また、5種類いるコウモリもすべて見られるのは冬眠している冬だけ。冬眠中なので起こさないようにしましょう。
龍泉新洞科学館はもう1つの龍泉洞!
龍泉新洞科学館は、龍泉新洞という洞穴を利用した博物館です。道路工事の際に偶然見つかった洞穴で、最近の研究結果ではどうやら龍泉洞とは地底湖の湖底でつながっていることが明らかになってきました。
世界初の洞窟をそのまま利用した博物館であり、この洞窟からは新洞原人という原始時代の人々が暮らしていた痕跡が見つかっています。この博物館では、彼らの生活を再現した展示もされています。
名称:龍泉新洞科学館
住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1−1
公式・関連サイトURL:
◎夕方にはコウモリの大群が見られるかも!?
龍泉洞、龍泉新洞について駆け足で解説してきました。画像だけ見ても龍泉洞に実際に足を運んでみなくてはその良さというのは味わうことはできません。
冬以外の夕方になればコウモリの大群たちが龍泉洞の中を飛び回っている姿を見ることができるかもしれませんね。龍泉洞の主はあくまでも彼ら。我々はそこにお邪魔するような感じで、決められたルールを守って観光しましょう。
龍泉洞はまだまだ知られていない部分があり、研究結果が待たれるところです。ミステリアスな龍泉洞に足をお運びいただき何かを感じ取ってもらえれば幸いです。
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