秘宝が眠る伝説の山？！四国第2位の高さを誇る「剣山」の観光ガイド

剣山は徳島県三好市東祖谷と美馬市木屋平、そして那賀郡那賀町木沢の間にある山です。その標高は1,955mとなっています。日本百名山の1つにも選ばれ、太郎笈（たろうぎゅう）という愛称で地元の人からは親しまれています。今回はそんな剣山がどのような山なのか、特におすすめできる登山コースはどれか、見応えのある白骨林などについてご紹介しましょう。徳島観光で剣山に行こうと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

剣山とは？

剣山は、徳島県のシンボルになっている山です。まずは、剣山がどのような山なのかご紹介しましょう。

■パワースポットや絶景を巡りながらハイキングができる

剣山には、大劔（おおつるぎ）神社というパワースポットがあります。大劔神社は、悪い縁を全て絶つと同時にこの世で最も良い縁を結んでくれる神社として評判です。神社の横にある登山道を下っていくと、日本百名水の1つでもある御神水（おしきみず）が湧き出ています。

また、剣山の山頂からは素晴らしい絶景を堪能できます。四国山地の西側にある石鎚山を見渡すことが可能。天気が良い日には土佐湾や瀬戸内海まで見渡せるので、何度も足を運ぶ人が多いです。

■剣山頂上ヒュッテには宿泊も可能

山頂には剣山頂上ヒュッテがあります。山小屋スタイルの宿泊ができるのですが、綺麗な水洗トイレなどが完備されているため、快適に過ごせます。条件が良い日には地上では見られない雲海を楽しめるので、剣山の魅力をより実感できるでしょう。

おすすめの登山コース

剣山には、いくつか登山コースがあります。続いては、その登山コースの中でも特におすすめのコースをピックアップしてみました。

■遊歩道コース

遊歩道コースは、西島リフト駅から二度見展望台を通過して山頂を目指します。所要時間は約80分で、初心者もチャレンジしやすいコースです。

このコースの見どころは、ゆっくり歩きながら剣山の美しい自然を堪能できることです。途中で立ち寄れる二度見展望所からの絶景を楽しめ、ミステリースポットである鶴岩・亀岩も通ります。

■尾根道コース

尾根道コースは、刀掛けの松から直線に進むコースで、山頂まで約40分と最も早い距離のコースです。遊歩道コースよりは急な道を進まなければいけませんが、素晴らしい景色に出会えます。ただし、体力に自信がない人は無理をしないようにしましょう。

この他にも、大剣道と行場の2種類があるので、自分に合ったコースにチャレンジしてみてください。

体力に自信がない方でも安心「登山リフト」

剣山は体力に自信がない人にも安心して訪れてもらえるスポットです。なぜなら、剣山には登山リフトが完備されているからです。見ノ越駅から西島リフト駅の約830mまでの距離はリフトで楽々移動できます。

■リフトの所要時間
15分

■料金
・大人 / 子ども
往復　1,900円 / 900円
片道　1,050円 / 520円

■営業期間 / 営業時間
4月中旬～11月末日まで
平常時 / 9：00～16：30
夏季 / （7/23～8/28）　8：00～17：30
※料金などの情報は、2020年1月末の情報です。

豊富な高山植物にも注目

豊かな自然を観察できる剣山には、多くの高山植物が生息しています。次は、剣山で見られる高山植物について見ていきましょう。

■ツルギミツバツツジ

ツルギミツバツツジは、ツツジ科の植物で徳島県の剣山や愛媛県の石鎚山などに分布。本州でも見られるダイセンミツバツツジと似ていますが、葉の厚さなどが異なるため、ツルギミツバツツジとして区別されています。

■ツルギカンギク

ツルギカンギクは、その名前からも分かるように剣山で見つかりました。ツルギカンギクよりも標高が低い場所に生息しているシマカンギクと似ています。しかし、葉に切れ込みがあるなどの違いがあるので、違う種類と考えられています。

この他にも、イブキトラノオやツマトリソウ、コメツツジ、テンニンソウなどの高山植物を見ることができるでしょう。

青空に映える「白骨林」は必見

剣山の見どころの1つが白骨林です。名前だけ聞くと怖そうに感じるかもしれませんが、白骨林と青空のコントラストでとても美しい絶景を生み出すスポットです。

白骨林にはブナなどの木々が生い茂っていて、白い木肌が際立ちます。その白い木肌と青空のコントラストはとても美しいと評判です。剣山ならではの景色として、多くの人に愛されています。秋から冬かけては雲海や樹氷も見られ、より幻想的な姿に期待できるでしょう。

注意事項

剣山は、登山リフトもあるので比較的気軽に挑戦できる山です。しかし、いくつか注意点があります。

■登山用の服装で挑戦しよう

登山リフトを使えるとは言え、本格的な登山であることに変わりはありません。そのため、しっかりと登山用の服装で挑戦するようにしましょう。インナーとミドルレイヤー、アウターを重ねて着用し、歩きやすい登山用のパンツを選んでください。

■山頂付近は事故が多い

麓は比較的なだらかですが、山頂に向かうにつれてどんどん急に道になります。山頂の岩場は事故も多いので、細心の注意を払って登山を楽しみましょう。

アクセス

■車の場合

車の場合は、美馬ICで高速道路を降りると、およそ90分で到着します。見ノ越駐車場には無料駐車場が完備されているので、そちらに駐車してください。

■公共交通機関の場合

公共交通機関の場合は、JR徳島線「貞光」駅で降り、剣山登山バスを利用します。剣山登山バスは貞光から一宇まで運行していますが、夏季のみなので注意が必要です。所要時間はおよそ80分です。

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