名称:鳴門市ドイツ館
住所:鳴門市大麻町桧字東山田55-2
公式/関連サイトURL:http://doitsukan.com/
日本で初めてベートーベンの『第九』が演奏された鳴門市ドイツ館とは?
徳島県鳴門市の大麻町南部にある「鳴門市ドイツ館」は、とくしま88景にも選ばれた博物館です。この施設では建物の近くにベートーベンの像が建っており、日本で初めて『交響曲第9番ニ短調作品125』(第九)が演奏された場所でもあります。そんな鳴門市ドイツ館ではどのような展示が見られるのでしょうか?今回は、鳴門市ドイツ館の展示や庭園の様子、冬季限定のイルミネーションなどについて詳しくご紹介していきましょう。
目次
日本で初めてベートーベンの『第九』が演奏された鳴門市ドイツ館とは?
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鳴門市ドイツ館の歴史
そもそも、なぜ鳴門市ドイツ館が誕生したのでしょうか?時代は大正時代の第一次世界大戦時にまで遡ります。
第一次世界大戦では、フランスやイギリス、ロシア、日本などを含む連合国とドイツやオーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国などを含む中央同盟国が交戦していました。この時、捕虜のドイツ兵を収容するための「板東俘虜収容所(ばんとうふりょしゅうようじょ)」を現在の鳴門市大麻町桧に作ったのです。
当時の所長を務めていた松江豊寿や施設のスタッフは、捕虜として囚われていたドイツ兵に対して人権を大きく尊重し、比較的自由な生活が送れるように配慮したのです。ドイツ兵は持ち合わせていた技術を活かし、色んな活動を行っていました。特に行っていたのが音楽活動です。
ベートーベンの第九が初めて全楽章演奏されたのもドイツ兵による音楽活動がきっかけでした。ここに住むドイツ兵たちは近隣住民とも打ち解けた交流を続けていたとされており、最終的には模範収容所として評価されたのです。その功績を受け、鳴門市ドイツ館が創設されました。
板東俘虜収容所について学べる展示室
鳴門市ドイツ館の2階には資料展示室と企画展示室があります。資料展示室では当時の板東俘虜収容所(ばんどうふりょしゅうようじょ)にいたドイツ兵たちがどのような暮らしを送っていたのか、どのような活動を行っていたのかが垣間見える展示がなされています。また、近隣住民との交流している様子や、当時の収容所を再現したジオラマも展示されており、歴史を振り返ることができるでしょう。
企画展示室は基本的に開放されていないものの、個展などの特別展示が行われる際には使われる展示室です。運が良ければ企画展示室にも足を運ぶことができるでしょう。
なお、資料展示室を観覧するには1階のインフォメーションでチケットを購入する必要があります。
■観覧料
通常:大人400円、小・中学生100円
団体(20名以上):大人320円、小・中学生80円
※2020年1月末時点の情報です
第九シアターで演奏を聴いてみよう
出典: Alenavlad/shutterstock.com
資料展示室などがある2階にはもう1つ、見逃せない展示があります。それは、「第九シアター」という演奏展示です。日本で初めて第九が全楽章演奏された記念として、その時の様子やエピソードを映像やロボットによって紹介している展示になります。※写真はイメージ
演奏や映像は、10:00~16:30まで30分ごとに上映されています。当時の第九演奏の様子を肌で感じてみたいという方は、第九シアターに訪れてみましょう。
鳴門市ドイツ館の美しい庭園を散策
鳴門市ドイツ館には施設の前に美しい庭園が広がっています。庭園内にはベートーベンの像や当時所長を務めた松江豊寿像なども設置されています。
庭園内はそれほど広いわけではないため、軽く散策したい方にはピッタリです。季節ごとに花壇には様々な花が咲いており、美しい庭園とドイツ館の外観が相まって、まるで日本ではなくドイツにある洋館を訪れたような気分になるでしょう。
冬季限定で楽しめるイルミネーション
鳴門市ドイツ館では冬季限定で美しいイルミネーションが開催されています。毎年恒例のイベントで、鳴門市ドイツ館だけでなく周辺の樹木にも電飾を設置し、光り輝く空間を生み出しています。元々美しく整備された庭園と、施設の外観が相まって、より感動的なイルミネーションを堪能できるでしょう。
2019年~2020年のイルミネーションは1月7日で既に終了してしまいましたが、来年度以降も開催される可能性は高いです。デートなどで訪れたいと考えている方は、最新のイルミネーション情報をチェックしておきましょう。
鳴門市ドイツ館のアクセス
■車で訪れる場合
高松自動車道 「板野」ICを降りて約10分
徳島自動車道 「藍住」ICを降りて約15分
神戸淡路鳴門自動車道「鳴門北」ICを降りて約40分
鳴門市内中心部(市役所周辺)から約20分
■電車で訪れる場合
JR高徳線 板東駅から歩いて約25分(タクシーで約5分)
■バスで訪れる場合
JR鳴門駅から徳島バス鳴門大麻線「ドイツ館」バス停で下車
■高速バスで訪れる場合
「鳴門西」バス停から歩いて約15分
※道なりは階段が多いため、注意してください
■飛行機で訪れる場合
徳島阿波おどり空港からタクシーで約30分
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