アート好き必見！人気上昇中の「大塚国際美術館」を巡る旅

観光をする時は有名な観光スポットや美しい自然、美味しいグルメなどを満喫する方は多いと思います。ですが、徳島にこられた際には日本最大級の常設展示スペースを有する陶板名画美術館の大塚国際美術館がおすすめです。ここでは数々の芸術作品に触れることで癒しを得られます。今回は、大塚国際美術館の魅力を知ってもらうために、見どころを解説していきましょう。

大塚国際美術館とは？

大塚国際美術館は大塚グループが創立した美術館であり、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。まずは、大塚国際美術館とはどんな美術館なのかをご紹介します。

■大塚国際美術館が作られたきっかけ

美術館が創立されたのは、大塚グループ会社の大塚化学が鳴門海峡の白砂をタイルにしたいと申し出たことがきっかけでした。

その後、タイルの製造を行う「大塚オーミ陶業」を作り、タイルに絵を描く技術を取り入れるようになります。そうして世界で初めて陶磁器への名画複製を成功させ、白砂を使うきっかけとなった鳴門海峡への恩返しに徳島県鳴門市に大塚国際美術館を作ったのです。

■陶板名画が特徴

大塚国際美術館に展示される作品は全て陶板名画であるところが特徴で、再現度の高さが優れた評価を得ています。紙に描かれた絵は時間が経つと劣化しますが、陶板名画は陶器を焼いて作るため耐久性が高いです。絵画の印刷や転写、焼成など全ての工程に高度な技術が使われ、品質の高い名画が完成しています。

名画に大興奮！

高度な陶板画の技術によって数々の名画が蘇り、世界中の作品が大塚国際美術館に集まっています。階によって作品の年代が分かれているので、作品の時代背景を感じながら堪能できるでしょう。大塚国際美術館に展示されている名画をいくつかご紹介します。

■レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」

イエス・キリストの最後の晩餐を再現した作品で、レオナルドダヴィンチによって描かれました。ルネサンス期の名画であり、当時では新しい絵画技術が盛り込まれているところも魅力的です。

■ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

1665～1666年にオランダの画家・フェルメールによって制作されました。少女のモデルは明かされていませんが、当時のオランダで地位の高いトローニーという市民だと言われています。

ちょっと珍しい屋外展示

大塚国際美術館は自然に囲まれており、B1・B2・B3階は山の中に美術館があります。B2階には屋外展示が設けられていて、少し珍しい展示が人気を集めちています。

屋外展示といえば立体的な作品の展示に活用されることも多いですが、大塚国際美術館の屋外展示では絵画と自然を融合させているのです。モネの名画「大睡蓮」を大パノラマで展示し、周りには絵画の情景を引き立たせる美しい池を配置しています。

また、通常の紙やキャンバスに描かれた絵画の場合、屋外に展示すると日焼けをしたり劣化しやすくなったりすることがあります。しかし、大塚国際美術館の作品は陶板名画なので、屋外で日光を浴びても綺麗な状態を長く楽しめるでしょう。

「システィーナ礼拝堂」もお見逃しなく

入り口にあるチケットセンターからエスカレーターに乗って上がっていくと、最初にたどり着くのがB3階です。B3階は古代・中世の作品が揃っており、中でも空間を大きく使った展示「システィーナ礼拝堂」が魅力的です。

システィーナ礼拝堂は、バチカン宮殿にありコンクラーヴェ（ローマ教皇選挙）が行われていました。また、教皇公邸としても使用された場所で有名です。

ルネサンス期に活躍した芸術家たちが内装を手掛けており、巧妙で繊細な美しい模様に目を奪われます。大塚国際美術館ではこの繊細な作品を忠実に再現すべく、技術を向上させて完全再現に挑戦しました。開館10周年を記念して完成させた、美しいシスティーナ礼拝堂は必見です。

日本一高額な入館料

数多くの名画を展示する大塚国際美術館は、日本一高額な入場料の美術館としても知られています。当日券が3,300円（一般）、前売り券が3,160円なので、確かに他の美術館と比較すると高く感じてしまうかもしれません。

前売り券は大塚国際美術館公式オンラインチケットサイトで申し込みでき、コンビニのチケットでの購入も可能です。さらに、鳴門市や徳島市、淡路島などの各施設での前売り券販売も行っています。（料金等は2020年1月末時点の情報です）

歩きやすい靴で行くのがおすすめ

大塚国際美術館はB3～2階までの大きな美術館となっており、広々した空間をたくさん歩いて鑑賞するので歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。じっくり見るとかなり時間がかかるので、途中で疲れてしまうこともあるでしょう。そんな時は館内にあるレストランやカフェでひと休みしつつ、数々の名画を堪能してみてはいかがでしょうか？

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