山形県唯一の有人島・飛島でのんびり離島観光を満喫

山形県唯一の有人島・飛島でのんびり離島観光を満喫

飛島(とびしま)は、山形県酒田市の酒田港からおよそ40㎞の距離にある離島です。隠れ観光スポットとして人気で、一年を通して飛島ならではのバードウォッチングや釣りなどを目当てに多くの人たちが訪れます。昭和38年に鳥海国定公園の一部に指定された飛島では常にゆったりとした時間が流れており、日常の忙しさを忘れさせてくれるでしょう。今回は、飛島の概要や見どころ、おすすめのアクティビティなどをご紹介します。離島への旅行が気になっている方はぜひチェックしてみてください。

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山形県唯一の有人島・飛島でのんびり離島観光を満喫

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飛島とは?

飛島とは、酒田港から北西におよそ40km離れた沖合にある離島です。山形県で最北の位置にあり、秋田県の方が近い距離にありますが、山形県酒田市に属します。

島内に公共交通機関はありませんが、300人程の住民が勝浦、中村、法木の3つの集落に分かれて生活しています。島民の平均年齢は70歳前後で、主に漁業を行って暮らしているゆったりとした雰囲気の離島です。

鳥海山の山頂部分が噴火で吹き飛んで島になったという言い伝えから、飛島と呼ばれるようになりました。鼻戸崎展望台からは日本海と鳥海山を遥かに見渡せます。

昭和38年には鳥海国定公園の一部に指定され、平成28年には「鳥海山・飛島ジオパーク」として日本ジオパークに認定されました。ジオパークとは「大地の公園」を意味した造語で、地球に親しみそこで生活する人の文化や自然を楽しむ場所を表します。

体験ダイビングでドチザメに触る!

飛島の夏はスキューバダイビングに挑戦できます。飛島からチャーターボートで御積島付近まで移動すると、1~2m程もあるドチザメが現れるダイビングスポットがあります。ドチザメは大人しいので、近くまで潜れば直に触れられる人気のスポットです。※写真はイメージ

ドチザメは毎年春から7月にかけて産卵のために大量出現するので、ツアーに参加すれば確実に出会えるでしょう。一度に数十匹のドチザメが折り重なり群れを成している光景は、日本中でも飛島でしか見られないレアな体験です。

ドチザメが集まるトド穴付近はダイビング初心者でも辿り着きやすいので、春から夏にかけて飛島を訪れた際にはぜひ挑戦してみてください。

初夏に花咲くトビシマカンゾウ

出典: 鉄 / PIXTA(ピクスタ)

飛島の西部にある荒崎海岸は「日本の渚100選」にも選出されている美しい海岸です。荒崎海岸では多くの海浜植物を見ることができますが、特に初夏から夏にかけての期間はトビシマカンゾウが咲き乱れます。一面に染まった鮮やかな橙色の花々は飛島ならではの風景で、見る人たちに美しい印象を残します。

トビシマカンゾウは飛島や佐渡のみで見られる日本の固有種で、酒田市では市の花として制定。飛島では昔から植物研究が盛んにおこなわれており、飛島で初めに発見されたためトビシマカンゾウという名前が付けられました。飛島内のラーメン屋さんでは、トビシマカンゾウの花びら入りのラーメンも食べられます。

300種もの野鳥が集まるバードウォッチングスポット!

ヤツガシラ

出典: Voodison / PIXTA(ピクスタ)

飛島は多くの渡り鳥が羽休めをするスポットでもあり、特に春と秋はバードウォッチング目当てで訪れる人々で賑わいを見せます。日本では稀にしか見られないスズメ目の小鳥類が多く見られるとバードウォッチャーに人気です。

春は4月下旬から5月下旬、秋は9月下旬から10月下旬が渡りの時期です。カラフトムシクイやヤツガシラ(※写真)、ギンムクドリ、オウチュウなどなかなか見られない鳥たちが飛島に集合します。

それぞれの渡りの季節でバードウォッチングツアーも行われており、鳥にあまり詳しくない人やバードウォッチング初心者の人もガイド説明付きで楽しめるのでおすすめです。

飛島海づり公園で気軽にフィッシング

飛島では漁業も盛んですが、飛島海づり公園は子どもから大人まで気軽に釣りを楽しめるスポットです。釣りをしない人も海沿いの散歩など楽しめる貴重なスポットになっています。飛島港からも近いのでぜひ訪れてみてください。※写真はイメージ

■開園期間

4月第4土曜日~10月第3日曜日

■開園時間

9:00~17:00(7月20日~8月20日は8:00~18:00)

■休園日

毎週水曜日(祝日と7月20日~8月20日は無休)

■入園料

無料

■道具代

釣竿…無料
エサ…300円(冷凍オキアミ)

ゴトロ浜

島の南西にあるゴトロ浜は、海底火山が長年をかけて何度も噴火を繰り返し火山灰と火山弾が交互に体積した地層が、波に削られた崖になっている場所です。崖を見上げると縞模様がよく分かります。夕日のスポットとしても人気で、海岸からの風景も見事ですが海に沈む夕日が眺望できます。

飛島内の移動手段

飛島島内には電車やバス、タクシーなどは走っておらず、移動手段は基本的に徒歩か自転車になります。自転車の無料貸し出しを行っているので、島内を周りたい人は港に到着したら自転車を借りると良いでしょう。飛島はこぢんまりとした島なので、大人であれば時間はかかりますが徒歩で一周できます。宿泊予約をしている場合は、宿から港まで車の送迎サービスもあるので安心です。自転車は旅館でも貸し出しを行っています。

飛島(とびしま)は、山形県酒田市の酒田港からおよそ40㎞の距離にある離島です。隠れ観光スポットとして人気で、一年を通して飛島ならではのバードウォッチングや釣りなどを目当てに多くの人たちが訪れます。昭和38年に鳥海国定公園の一部に指定された飛島では常にゆったりとした時間が流れており、日常の忙しさを忘れさせてくれるでしょう。今回は、飛島の概要や見どころ、おすすめのアクティビティなどをご紹介します。離島への旅行が気になっている方はぜひチェックしてみてください。

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