秋田県の穴場スポット「白瀬南極探検隊記念館」の観光情報とその周辺!

秋田県の穴場スポット「白瀬南極探検隊記念館」の観光情報とその周辺!

白瀬南極探検隊記念館は日本人で初めて南極に到達した白瀬矗とその部隊、白瀬南極探検隊の功績や物語をたたえて作られた記念館です。白瀬南極探検隊記念館は白瀬矗が南極にたどり着くまでの苦労を細かくまとめた書類や当時、着用していた防寒着などを展示しています。白瀬南極探検隊にまつわる展示ゾーンだけではなく、4Dのデジタル地球儀やオーロラをバーチャルで体感できるオーロラドームなど、小さなお子様でも展示ゾーンもあります。今回は白瀬南極探検隊記念館の魅力やアクセスについてご紹介していきたいと思います。周辺の観光スポット、南極公園についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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南極探検家「白瀬矗」について

1861年に生まれた白瀬矗(しらせ のぶ)は近所でも有名なわんぱく少年でした。この頃から冒険好きだったそうです。当時、通っていた寺子屋の佐々木雪斎先生から北極の話を聞き、探検家を志すようになった白瀬矗は、将来の探検を見据えて、まずは陸軍教導団騎兵科に入団します。その後、郡司成忠海軍大尉の隊員として千鳥列島への探検に行くのですが、計画が甘かったため隊員のほとんどが死にました。救助されたのち、南極への探検に目標を変えた白瀬矗は帝国議会に援助金を申請しますが、承諾されませんでした。その後、オーストラリアに拠点を置き、ついに南極大陸に到着します。しかし、南極の過酷な環境に耐えることができず、南極点に到達することはできませんでした。明治45年1月28日、南緯80度05分、西経156度37分から視界に入る一帯を日本領土として帰国しました。ちなみに、南極探検は募金によって実現したのですが、総経費12万円~12万5000円のうち、7万1800円しか募金は集まらず、残りの約4万円(現在の6000~7000万円)は全て、白瀬矗の借金になりました。白瀬矗は74歳でその借金を完済し、85歳に腸閉塞によりなくなりました。

常設展示の主な内容

白瀬南極探検隊記念館の常設展示は大人から子どもまで楽しめるように、体感型の展示物を多数そろえています。その中でも、白瀬南極探検隊記念館のメイン展示物として有名なのが、「南極基地の中継」と「白瀬矗の南極探検ゾーン」です。「南極基地の中継」はその名の通り、南極基地の映像を6時間遅れで中継しているコーナーで、「白瀬矗の南極探検ゾーン」は使用された船の模型や、等身大の白瀬矗のオブジェクトなどが展示されています。「白瀬矗の南極探検ゾーン」の模型はかなり細かく作られているため、小さなお子様でも目で見て楽しめるオススメの展示コーナーです。

オーロラドーム

白瀬南極探検隊記念館のアトラクションのなかで、最も人気のあるオーロラドーム。ここでは南極と北極のオーロラを同時に上映しています。南極と北極のオーロラの同時上映は世界初です。ただスクリーンに映して見るのとは違い、ドーム状になっているので迫力が非常にあります。さらに、オーロラだけでなく南極に生息している生物や南極観測の活動なども上映しているので、見ごたえバツグンです。ロマンチックなアトラクションなので、カップルの方にもオススメです。

雪上車展示ゾーン

雪上車展示ゾーンでは、村山雅美隊長を中心とした第9次越冬隊による極点旅行チームが日本人で初めて南極点に到達した際に、使用した大型雪上車「KD-605」が展示されています。この「KD-605」ですが、当時に限りなく近い状態で保存されているので、生々しい傷跡や色合いを間近で観察することができます。2014年7月に、その保存状態のよさや歴史的な背景から、一般社団法人日本機械学会により機械遺産に指定されました。こういう展示物は厳重に管理されている場合がほとんどですが、白瀬南極探検隊記念館の「KD-605」は実際に乗り込むこともできます。当時の気分を味わえる、オススメの展示物です。

南極公園

白瀬南極探検隊記念館のすぐ前にある公園、南極公園、こちらの公園は文字通り、南極をイメージして設計されています。一番の特徴はなんといっても、東郷平八郎が「開南丸」と命名した、南極探検船です。この南極探検線は、実物大で作られているので、かなり大きく迫力満点です。広々としたのどかな公園なので、ファミリーでお越しの方も存分に楽しめるでしょう。2018年にはリニューアルもされたので、かなりきれいな公園となっています。

浄蓮寺書院

白瀬南極探検隊記念館の裏側には浄蓮寺書院を復元した建物が設置されています。浄蓮寺は白瀬矗の生家で、この書院は客間として建築されました。この浄蓮寺書院は白瀬矗の生前に、1944(昭和19)年8月から1945(昭和20)年9月に埼玉県片山村の自宅に引き上げるまでの間、夫婦で暮らしていた記録が残っています。もちろん、中に入って観察できます。建物の中も外も、非常にのどかで風情があるエリアです。ちなみにお茶会の場所としても使用されているようなので、気になる方はぜひ、白瀬南極探検隊記念館に問い合わせてみてください。

まとめ

白瀬南極探検隊記念館では白瀬矗にまつわるさまざまな資料が保管されています。過去に多くの仲間を失った白瀬矗が、南極大陸で一人の犠牲者も出さなかったことは今でも語り継がれています。白瀬矗のことだけではなく、南極基地に関する資料やオーロラドームのような体感型のアトラクションもあるので、大人から子供まで誰でも楽しめる記念館です。秋田にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?

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