富士山を眺めながら温泉を楽しめる「ほったらかし温泉」を徹底解説

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富士山を眺めながら温泉を楽しめる「ほったらかし温泉」を徹底解説

「ほったらかし温泉」は、JR中央本線山梨市駅から車で約10分程走ったところにある露天風呂。日本一の絶景露天風呂はどこかと問われると、必ずと言ってもいいほど候補にあがる温泉です。日本一の山・富士山を望み、眼下に広がる甲府盆地はまさに絶景そのもの。露天風呂に浸かりながらここでしか見れない景色や日の出、夜景は一度体感すると忘れられない素敵なひとときとなるでしょう。温泉好きなら一度は足を運びたい、ほったらかし温泉の魅力を徹底的にご紹介します。

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富士山を眺めながら温泉を楽しめる「ほったらかし温泉」を徹底解説

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ほったらかし温泉とは?

ほったらかし温泉は、名前の通りほったらかされているため、あまり宣伝などを行っていません。元々は老人ホームの温泉にする計画でしたが建設中止になり、温泉のみが残りました。

他の温泉では受けられるサービスをしないため、お客さんにがっかりさせないようあらかじめ「ほったらかし温泉」と命名。最低限のものを用意し後は「ご自由に」といったシンプルさが、かえって人気を呼ぶことになったのです。

1999年の開業後すぐに全国放送の番組に取り上げられ、口コミで沢山の人に広まり今や関東屈指の人気を誇る日帰り温泉となりました。全国的にも希有の絶景を眺望できます。

檜造りの湯舟はぬるま湯と熱湯に別れていて、好みに合わせてご入浴が可能。硫黄泉に比べて刺激が少ない泉質なので、お肌の弱い方や高齢者の方やお子様も安心して入浴できます。強アルカリ性温泉は柔らかい手触りでお肌もすべすべになり、湯冷めしにくくゆったり過ごせます。

初心者におすすめ「あっちの湯」

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ほったらかし温泉では「あっちの湯」「こっちの湯」と入りたい方を選んで入浴できます。

初心者におすすめ「あっちの湯」

あっちの湯は2003年末にオープン。スタッフによる手作りの建物は風情を感じられます。温泉の広さがこっちの湯よりも2倍のスケール。シャワーやカランもあっちの湯の方が多いです。

今まで体感したことのない開放感や自然の景色を楽しめるので、初めての方はあっちの湯から入浴するのがオススメ。目の前を遮るものは何もない上下段の露天風呂では、絶景をパノラマで堪能できます。日帰りでは勿体なく何度も訪れたい温泉です。

風情ある「こっちの湯」は常連さんに大人気

あっちの湯より少し狭いですが「こっちの湯」でも文句なしの絶景を一望できます。

吹き抜ける風は心地良く空気も美味しいです。こっちの湯も上段と下段に別れていて、上段はぬるま湯と熱湯、下段は岩作りの露天風呂。上段から望む景色は、開いた口が塞がらない程の絶景です。正面に富士山、右には兜山の稜線、眼下には甲府盆地。なんとも贅沢な眺望ですね。

熱過ぎずぬるすぎない丁度良い湯加減で、時間を忘れて長湯してしまうほど。あっちの湯は観光客などで混雑しますが、こっちの湯は比較的常連さんが多くアットホームな雰囲気が漂っています。あっちの湯、こっちの湯で入り比べて好みの温度、絶景スポットを探してみてください。

早朝から夜まで楽しめる

こっちの湯の営業時間は、朝10時30分から夕方17時迄(土日祝は22時)。あっちの湯は日の出1時間前からから22時まで営業しています。日の出や夜景を楽しみたい方はあっちの湯一択となります。

日本には数多の温泉がありますが、早朝から営業している温泉は珍しいです。日の出が見れる上に甲府盆地の絶景や富士山を望めるのは、ほったからし温泉でしかできない体験。温泉に浸かりながら望む日の出は、この上なく美しく目に焼き付けたくなる光景です。

夜は少し肌寒さを感じながら浸かる温泉が極上。身体の芯まで温まり湯冷めしにくいので、ついつい時間を忘れて長風呂してしまいます。

早朝から夜までいつ来ても楽しめる絶景と温もりを、是非ほったらかし温泉に訪れて感じてみてください。

名物の「温玉揚げ」を食べてみて

ほったかし温泉の楽しみどころは温泉だけではありません。朝食の定番とも言える白米・味噌汁・漬物・生卵などの定食セットを提供している食堂や軽食コーナーがあります。

その軽食コーナー、「軽食スタンド桃太郎」ではうどんやラーメンなどの軽食を提供しています。中でも大人気なのがほったらかし温泉名物の「温玉揚げ」で、名前の通り温泉卵を揚げたもの。サクッとした衣に包まれた卵を噛むととろりとした黄身が出てきます。程よい塩味のスパイシーな衣と温泉卵は簡単には真似できない絶妙な半熟トロトロ具合。一度食べるとクセになる食感に虜になること間違いなしです。

ほったからかし温泉に訪れた際には温泉でさっぱりし、休憩所でのんびりと温玉揚げを頬張ってみてはいかがでしょうか。

アクセス

【電車の場合】
JR中央本線新宿駅特急から山梨市駅(約90分)まで。そのあとはタクシーで約10分です。

【バスの場合】
山梨市駅→山梨市民バス・フルーツ公園行きに乗車し、フルーツセンターバス停で下車徒歩25分です。

【お車の場合】
・中央自動車道:勝沼IC・一宮・御坂ICから約25分
・甲府市から国道20号線を利用の場合は約30分
・秩父市内から国道140号線を利用の場合は約90分

◎それぞれ異なる泉質

ほったらかし温泉の内風呂、露天風呂の全ては天然温泉。こっちの湯は泉温32℃の旧源泉より温泉をひき加温して使用してます。あっちの湯は42℃の新源泉をひいています。

こっちの湯のpHは9.68で、あっちの湯のpHは10.1。泉質はどちらもアルカリ性単純温泉で色や匂いはほとんど同じです。なので大きな違いは特にありませんが、全ての内湯と露天風呂は少しずつ温度が違っています。38度程のぬるま湯から42度程のあつ湯まであるので、入り比べて自分好みを探すのも入浴の醍醐味ですね。

あえて温泉施設らしいサービスをせず、自然に佇むほったらかし温泉。ここでしか味わえない雰囲気や心地良さが感じられます。アクセスもしやすい立地なので是非一度訪れてみてください。

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