輪島の観光名所!風格のある佇まい總持寺祖院の観光ポイント

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輪島の観光名所!風格のある佇まい總持寺祖院の観光ポイント

石川県輪島市にある總持寺祖院(そうじじそいん)は、ゆったりとした情緒を感じる観光名所です。風格のある佇まいと自然豊かな境内が魅力の總持寺祖院には、一年を通して参拝者が訪れています。威厳と風格のある山門や法堂、仏殿などの建造物はもちろんのこと、周辺のスポットを散策するのも楽しみ方の一つです。そんな總持寺祖院やアクセス方法、周辺スポットについて詳しくご紹介します。

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輪島の観光名所!風格のある佇まい總持寺祖院の観光ポイント

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總持寺祖院のアクセス

總持寺祖院へのアクセスは、車やバスがおすすめです。

▼ 車を利用する場合
・のと里山海道穴水ICから約20分
・のと里山空港(能登空港)から約30分
・輪島市朝市会場から約30分
_和倉温泉駅から約60分

總持寺祖院には駐車場があり自家用車50台、大型バスが20台停めることができます。また、のと里山空港からはふるさとタクシーの利用も便利です。

▼ バスを利用する場合
・金沢駅から北鉄能登バス門前急行に乗って總持寺前で下車
・のと鉄道穴水駅よりバスで20分

すごく立派な「山門」

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總持寺祖院の山門は法堂の西北に建っています。山廊のある3間3戸2階建ての二重門で、入母屋造桟瓦葺です。總持寺祖院の顔ともいえるこの山門は高さ17.4m、間口20m、奥行き14.4mと大きく、非常に立派。国登録有形文化財に登録されています。また、山門だけでなく、山門回廊も国登録有形文化財となっています。

2007年に起こった能登半島地震で屋根がゆがむなどの被害を受けましたが、2019年に山門の修復工事が完了し、12年ぶりによみがえった姿を人々に見せました。修復工事が2016年に本格的に始まり、2017年には推定重量約200tの山門をジャッキで持ち上げ、レールで移動させる曳家(ひきや)作業が行われました。總持寺祖院の工事は2021年3月に完了する見込みです。なお、2019年9月に仮の通路が設けられたため、山門から法堂までの通り抜けはすでにできるようになっています。山門の修復工事が終わったことで、歴史的な建造物を見学に訪れる人も徐々に増えています。

ケヤキ造りの大伽藍「法堂」

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法堂は開山堂も兼ねていることから、大祖堂と呼ばれています。この建物も国登録有形文化財に指定された歴史的建造物の一つです。

法堂は総欅(けやき)造りの大伽藍(だいがらん)で、伽藍(寺院の建物)としては県内最大級。正面には開祖である瑩山禅師が、左右には道元禅師と二祖峨山禅師が祀られています。左殿には本山守護神、三宝大荒神、總持寺の前身である諸嶽寺の住職定賢律師が祀られています。また、欄間に彫刻された瑩山禅師の誕生から諸国行脚の一代記は、山形県の名工の親子二代にわたる作品です。ぜひ一度はご覧になることをおすすめします。

質の高い書院風仏堂「仏殿」

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總持寺祖院の仏殿は法堂の西南に建っています。この仏殿は国登録有形文化財に指定されています。

入母屋造桟瓦葺で、前後2列からなる八間取方丈形式、正面には広縁と土間を設け、側面には広縁を設けた構造です。また、後列西から第2室は須弥壇を構えた仏間となっています。この仏殿は曹洞宗客殿の遺風を伝える、質の高い書院風仏堂と称されているんですよ。仏殿の正面に安置されているのは、本尊である釈迦牟尼仏です。また、左には達磨大師、右には大権修理菩薩が安置されています。法堂と仏殿をつなぐ慧心廊(けいしんろう)は、仏殿と共に国登録有形文化財に指定されています。

輪蔵で読経制覇「経蔵」

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経蔵(きょうぞう)は名前の通り、お経を納めた倉庫です。總持寺祖院の入り口からすぐ左手にあります。この建物は明治31年の大火で焼失を免れた数少ない建造物の一つです。1743年に建設されて以来、当時の建築様式そのままの姿を残している貴重な歴史遺産でもあります。そのため、石川県指定有形文化財に指定されています。

室内の中央には八角形の柱があり、この柱は経典を収めた輪蔵(りんぞう)というものです。輪蔵には四角い引き出しがいくつも並んでおり、そこには334巻の経典が収められています。この輪蔵はぐるぐると回せるようになっており、これを回すことで334巻の経典をすべて読んだことになります。

輪蔵の上部には加賀梅鉢紋(かがうめばちもん)が見えますが、この家紋は加賀藩前田家の家紋です。6代目藩主前田吉徳によって建てられたため、この家紋が刻まれています。前田吉徳は経蔵を建築するにあたり、まず大阪で輪蔵を作って一度解体し、船で總持寺祖院まで運んで再構築しました。建物と輪蔵は別々に造られ、その後組み合わせて経蔵は完成したのです。参拝に訪れた際は輪蔵を回してみて下さい。

瑩山禅師を祀る霊廟「伝燈院」

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總持寺祖院の伝燈院の建立は1693年(元禄6年)です。開祖である瑩山禅師を祀る霊廟として知られていて、總持寺祖院内でも最も敬意を払われる聖域の一つでもあります。

伝燈院は先の大火で焼失を逃れた建造物でもあります。しかし、伝燈院の前にあった回廊は能登半島地震で壊れてなくなりました。

伝燈院のそばに建つ放光堂では、納骨が収められ供養されています。

總持寺祖院周辺でおすすめの食事/お土産

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總持寺祖院に参拝した後は飲食店で休憩したり、お土産を見たりするのはいかがですか。※写真はイメージ

▼ ランチにおいしいそば
参拝後のお食事処としておすすめなのは、能登手仕事屋です。こちらのお店は、總持寺祖院の門前にあるおそば屋さんです。先祖は總持寺の代官職だそうで、總持寺御用達として豆腐屋を創業したのがお店の始まりでした。お店のおすすめメニューは、こだわりのコシのあるおそば。十割と二八そばがあり、ぶっかけそば、かけそばには自家製の豆乳が入っています。おそばと一緒に付いてくるお豆腐もぜひ召し上がってみて下さい。

▼ お土産に總持寺水ようかん
おすすめのお土産は、輪島の水ようかんです。大本山總持寺祖院御用達「總持寺水羊羹」は、總持寺祖院を参拝した際のお土産にはうってつけです。無添加の上品な甘さのため、甘いものが苦手な方でもあっさり食べられるんです。素朴な小豆の風味と甘さが魅力の水ようかんは、冬でも夏でも美味しく嬉しいお土産です。

總持寺祖院のパワースポット「乳もらい地蔵」

總持寺祖院の境内にある乳もらい地蔵は、パワースポットとして有名です。乳もらい地蔵には、死んだ母親が墓の中で生まれた我が子のために飴屋へ夜な夜な通い、飴を母乳の代わりに買って育てたという言い伝えがあります。そうして育てられた子が總持寺五代目の通幻寂霊禅師であり、住職になった時に母親の慈恵に報いるため、乳もらい地蔵を安置したそうです。乳もらい地蔵は、母乳が出ないことで困っている女性や、子育ての悩みにご利益があると言われています。

その他のご利益として、癒しや気力充実などが期待できます。ぜひご利益をもらいに、總持寺祖院へ足を運んでみて下さいね。

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