名称:那谷寺
住所:石川県小松市那谷町ユ122
公式・関連サイトURL:http://www.natadera.com/
石川県の名所!紅葉が素晴らしい那谷寺には見どころが満載!
那谷寺(なたでら)は豊かな自然に囲まれた石川県の人気観光スポットの一つです。四季折々の自然を満喫できる那谷寺ですが、特に秋の紅葉シーズンには沢山の人が訪れます。紅葉シーズンの奇岩遊仙境は、幽玄な白岩肌に赤色が映えて美しい景色を作り出します。景色だけでなく、那谷寺の書院や茶室、金堂華王殿、展望台「鎮守堂」など、情緒ある建築物も見どころです。四季によって様々な景色を見せてくれる那谷寺について、ご紹介します。
目次
石川県の名所!紅葉が素晴らしい那谷寺には見どころが満載!
目次を閉じる
那谷寺は紅葉の秋がベストシーズン!
四季折々の楽しみがある那谷寺ですが、紅葉シーズンは特に格別の景色が見られると高い人気を誇っています。美しい秋の景色は、松尾芭蕉が「石山の石より白し秋の風」と詠んだほどです。紅葉シーズンになると23万平方メートルの境内が鮮やかに色づき、9月にはサルスベリ、10月・11月には萩や紅葉が見頃になります。境内の白い奇岩に映える鮮やかな紅葉色は一見の価値があること間違いなしです。また、展望台から臨む景色も見どころの一つ。角度によって表情を変えるため、じっくり紅葉を堪能するにはおすすめの場所です。紅葉は10月から見られますが、11月上旬から下旬の間がベストですよ。
また、那谷寺は2015年にフランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に南加賀で初めて掲載された寺院でもありますので、寺院自体をじっくり堪能したい方は混雑しない秋以外のシーズンに訪れることをおすすめします。
那谷寺の山門・参道|仁王像や灯篭、植物に注目
那谷寺の山門・参道は訪れた人々を迎え入れてくれる素朴なスポットです。自然に囲まれた那谷寺の山門には「自生山」と書かれた扁額がかかり、扉の左右には仁王像が彫られています。この仁王像は昭和51年松久宗琳師によって彫られました。立派な門をくぐると、苔むした情緒ある庭園が現れます。その先に続くのが参道です。
参道は数百年を経た杉椿の樹林に囲まれています。参道に並ぶ石灯籠は江戸期に寄進されたものです。また、杉並木は小松から那谷寺にいたる「御幸街道杉」の一部で、これは寛永年間に加賀藩三代藩主前田利常公が植樹しました。参道には古くから残されたものがとても多く、歩いているだけで歴史を感じられるスポットとなっています。
歴史が育んだ自然豊かな空間で、日々の疲れを癒しに訪れてみてくださいね。
那谷寺の本殿「大悲閣」|欄間の透かしがすごい
那谷寺の本殿は「大悲閣」と呼ばれています。岩壁に寄りそう形で作られた建物は唐木造、向拝、杮葺です。四方の欄間には、山上善右衛門作の透かしが彫られています。こちらの本殿は、昭和16年に国宝指定されました。それを受け昭和24年に解体修理が行われ、昭和25年には重要文化財に新指定されています。本殿は大悲閣拝殿、唐門、本殿の3つの重要文化財建造物の総称です。
唐門は拝殿と本殿の間に接しており、前方に屋根が傾斜しています。岩窟内にある本殿には屋根も軒先もなく、内部には本尊を安置する向唐破風付きの厨子があります。唐破風は県内唯一の日光廟式の珍しいものですので、一見の価値ありです。
本殿には本尊である十一面千手観世音菩薩を安置している「いわや胎内くぐり」があります。
那谷寺の金堂華王殿|松久宗琳師の十一面千手観音が圧巻
那谷寺における法会が執り行われる金堂華王殿は、那谷寺の山門をくぐった先のすぐ左手にあります。金堂華王殿は南北朝時代に一度焼失しましたが、平成2年に650年ぶりに再建されました。
鎌倉時代の和様建築様式の建物は総桧造りです。祀られている十一面千手観音は松久宗琳師作。金堂の中で鎮座している木曽檜の寄木で作られた観音像は7.8mもの大きさを誇り、その迫力には驚かされること間違いないでしょう。他にも泰澄神融禅師、白山曼荼羅、花山法皇像が安置されています。壁面に飾られた郷土出身作家による神仏習合の白山信仰を表す作品も見どころの一つです。
那谷寺の摩訶不思議な「奇岩遊仙境」
那谷寺にある奇岩遊仙境は、そそり立つ奇岩霊石にいくつもの窟が開口しており、観音浄土浮陀落山をほうふつとさせます。その昔、奇岩遊仙境は海底噴火の跡であったと言われており、長い年月をかけ吹き付ける風と波に少しずつ削られて現在の姿になったと伝えられています。素朴に生きたいと望む心の奥深くの自然智を呼び起こすこの景観は、平成26年におくのほそ道の風景地として国名勝に指定されました。奇岩遊仙境は自然智を具現化している場所ということで、あえて手すりなどは設置されていません。そのため、登る際には歩きやすい運動靴やスニーカーを履くことをおすすめします。
奇岩遊仙境の中腹には朱色の鳥居があり、その先には鮮やかな稲荷社が祀られています。この稲荷社は五穀豊穣と豊かな自然をお祈りしているそうです。こちらもぜひ一見していただきたいですが現在は安全と景観保護のために立ち入り禁止となっていますので、注意して下さい。
那谷寺の展望台・鎮守堂|境内で最も美しい眺め
展望台・鎮守堂は地上から約20mの場所にあり、奇岩遊仙境など那谷寺の境内を一望できます。展望台からの眺めは「那谷寺の境内で最も美しい眺め」と称されるほどです。春には桜、夏には青々とした新緑、秋には紅葉、冬には純白の雪など四季折々の那谷寺を楽しむのにもってこいのスポット。
特に秋に見られる紅葉と真っ赤な建物の華やかな景色は、非常に美しく参拝者に人気があります。ここからの景色を撮影するだけでなく、写生を楽しむ方も多くおられます。写真で見るだけでも十分すぎるほど美しい景観ですが、本当の美しさは訪れた人にしか分かりません。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
鎮守堂に祀られているのは、秀麗な白山の神様である白山妙理大権現です。白山妙理大権現は五穀豊穣、子孫繁栄、良縁成就の御利益があります。
那谷寺の書院庭園・茶室|石川県で最も古い庭園
書院庭園・茶室は石川県で最も古い庭園として、昭和4年4月2日に文部省名勝指定園となりました。書院から見える庭園は、天才茶人である小堀遠州の指導を受けて、加賀藩の作庭奉行・分部卜斉が造りました。庭園には歩石を布置し、石を所々に建て、椎の老樹や杉の巨木が配されています。苔に覆われた古色ゆかしい庭は、安らかな気持ちになりたい人にぜひ訪れてほしいスポットです。
書院の奥に広がる「琉美園」にある三尊石は、自然が作り出した風景と人の手が加わった庭園とが融合し、独特の魅力を感じさせます。
庭園の隅にある茶室は、前田利常のために千家4代の仙叟が建てたもの。この茶室は隠居後の利常が愛用されたそうです。
書院庭園・茶室は自然と人の技術の調和による美を併せ持つ場所です。
那谷寺のアクセス|加賀温泉郷が近い
那谷寺へ車で行く場合は小松IC、もしくは加賀ICで降りて約30分です。タクシーの場合、栗津駅から約10分、小松駅から約30分、加賀温泉駅から約20分かかります。金沢駅からだとタクシーでは約65分です。また、JR加賀温泉駅を起点にして加賀周遊バスも利用できます。その他、特急バス「ブルーライナー加賀四湯号」が毎日1往復運行しています。
国内のエリア一覧
海外のエリア一覧
カテゴリー一覧
skyticketで最安値を確認!
-
航空券
-
レンタカー
-
ホテル