ここがかの有名な鬼ヶ島？！「女木島」で楽しむロマンあふれる旅

いま注目の観光スポット、「女木島（高松市）」をご存じでしょうか。桃太郎が鬼退治に行く場所といえば誰もが知っている”鬼ヶ島”ですが、香川県の「女木島」（めぎじま）こそが、その伝説の島ではないかと言われているんです。高松市から沖合に4kmほどのに位置する小さな島。桃太郎伝説にゆかり深く、見どころ満載のこの島を訪ねてみましょう。今回は「女木島（高松市)」の魅力やお出かけスポットをまとめましたので参考にしてくださいね。

桃太郎伝説ゆかりの地・女木島とは？

古くから鬼が住んでいると言われ、桃太郎伝説と結びつけて”鬼ヶ島”として親しまれてきた「女木島」（めぎじま）。
高松からフェリーで約20分と気軽に訪れることのでき、観光スポットとして人気があります。のんびりした雰囲気の小さな島はゆったり散策するのにちょうど良い場所。瀬戸内国際芸術祭にも参加しているので、芸術祭の開催中に直島や豊島だけでなく、”鬼ヶ島”まで足を伸ばしてみるのもおすすめです。

『桃太郎』にちなんだ観光スポット

「鬼ヶ島大洞窟」

真っ先に訪れたいスポットは、鬼が住んでいたとされる「鬼ヶ島大洞窟」。桃太郎の世界観を感じることができるユニークなスポットで大人気です。さまざまな場所に大きな鬼が飾られていて、時々ギョッとするかもしれませんが、怖さよりも愛着がわく風貌で、家族連れでも楽しめるアトラクション的なスポットとなっています。この洞窟は自然にできたものではなく紀元前100年頃に作られたのではないかと言われています。内部には人（伝説では鬼）が生活していた痕跡があって、天井から水がしたたる「鬼の力水」や仏間、宝庫など様々な部屋があります。洞窟内はとても涼しいので、真夏に訪れると外界の暑さを忘れてしまうほどです。

「おにの館」

鬼ヶ島の鬼についてもっと知りたいなら「おにの館」へ。女木港の待合所でもある「おにの館」には「鬼の間」があり、鬼に関する展示があります。食堂やバスのチケット売り場があり、島の観光拠点となっています。島内はお手洗いも数が限られているので、こちらでトイレ休憩をとってから散策に出かけましょう。帰りのフェリーを待つ時間も、こちらで時間をつぶすことができますよ。
毎年秋には「鬼の市」が催され、特産品の展示即売が行われます。
おにの館ではレンタサイクルもあり、通常の自転車はもちろん、電動自転車も借りられます。島内をサイクリングしながら観光したいという方はチェックしてみてくださいね。

カップルで訪れたい「恋人岬」

恋人や夫婦での女木島旅行なら、ぜひ訪れておきたい場所があります。通称「恋人岬」というロマンティックなスポットです。弓ヶ浜の海水浴場に沿うように歩いて行くと、上から見るとまるで鬼の角のような形をしている突き出た場所があります。この広場が恋人岬と呼ばれ、先端まで歩いて行くことができて素晴らしい景色が見られるので人気なのです。女木島全体が見渡せるほか、瀬戸内海と屋島を眺めながらゆったりとした時間が過ごせるのが魅力。もちろん、友人同士や女子旅にもおすすめのスポットです。岩に腰かけたり、ごろんと横たわれるくらいの平らな岩もあるので、素敵な時間を過ごせると思います。

島独特の景色「オーテ」

女木島で有名なものに「オーテ」があります。「オーテ」は、南の海岸沿いの家にだけ見られる石垣。馴染みのない人にはどうしてこんな石垣が造られているんだろうと不思議ですが、冬季の厳しい風や、冬の風とともに吹き込んでくる海水の潮から家々を守るために築かれたものなのです。大自然の中で暮らすための昔ながらの知恵が生み出したオーテは、女木島の美しい景観としても知られるようになっています。
女木島の海岸沿いは、冬になると風速30mの風が日常茶飯事。島の独特の形状から強風が発生するようです。風により波しぶきが巻き上がり、霧状となった海水が家屋に降り注ぐのです。少しでも家屋が傷まないように編み出された生活の工夫の形がオーテなのです。山に近いほど高く、離れるほど低くなるオーテは自然とともに暮らす島の生活の一端を感じ取れる景色と言えます。

桜の季節がおすすめ「鷲ヶ峰展望台」

瀬戸内の島々の絶景も旅行の楽しみの一つ。女木島にはとっておきの展望スポットがあるんです。鬼ヶ島大洞窟から歩いて10分ほどで行ける、鷲ヶ峰（わしがみね）山頂の「鷲ヶ峰展望台」。標高約188mのこのスポットからは、360度のパノラマビューが望めます。ぐるっと一周見渡せる展望スポットは、数ある瀬戸内の島の中でもこの場所だけなんです。波の合間を行き交う船たちや、いろいろな形の島々が海に浮かんでいる様子をたっぷりと眺められます。
桜の時期には、あたり一面の桜を楽しむ究極の”お花見”ができます。春に旅するなら、ぜひ「鷲ヶ峰展望台」をプランに入れてみましょう。

島内に点在するフォトスポット

「20世紀の回想」

「おにの館」にほど近い海岸沿いにある、船のようなアート作品。船に見立てたグランドピアノに、帆が4本立っていて、大航海時代を象徴しているそうです。背景の海と併せて楽しむことができるこのオブジェ、まるで波の音を奏でているかのように感じます。

モアイ像

同じエリアで本物そっくりのモアイ像のレプリカも見られます。イースター島のモアイ像を立て直すプロジェクトの際に高松のクレーンメーカーがテスト用に作ったものです。世界七不思議のモアイ、ぜひ写真に納めましょう。

アクセス

「女木島」へは、高松からフェリーでアクセスすることができます。フェリー乗り場は高松駅のすぐ近くにあり、「高松港」の看板を目印に歩くと5分から10分ほどで着きます。切符を購入する必要があるので、船の出発時間に余裕を持って乗り場に向かいましょう。
「男木島」行きのフェリーに乗り、「女木島」で途中下車する形になります。フェリーの旅は約20分ほど、あっという間につくので船酔いの心配も少ないですね。小ぶりのフェリーフェリーはレトロな雰囲気でとてもかわいいのでぜひ写真にも納めたいですね。1日6便ほどの就航ですが、8月のオンシーズンは増便があります。

◎夏には海水浴も楽しめる！

魅力いっぱいの女木島、気になるスポットはありましたでしょうか？高松からほど近く自然豊かなプチリゾート地として、四季折々の魅力がありますが、夏には海水浴も楽しむことができます。瀬戸内の美しい景色を眺めながらビーチでリフレッシュなんて最高ですね。桃太郎伝説にゆかりの深いこの島へ、都会の喧騒を離れて訪ねてみてはいかがでしょうか？

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