【滋賀県・多賀大社】しゃもじが縁起物!?長寿延命がご利益の神社を観光しよう

【滋賀県・多賀大社】しゃもじが縁起物!?長寿延命がご利益の神社を観光しよう

滋賀県犬上郡にある多賀大社は、滋賀県三の宮という社格の歴史ある大社。738年創建で、古くから「お多賀さん」の名で親しまれてきました。滋賀県観光の人気スポットとしても知られ、有名なしゃもじ型のお守りを求めて多くの参拝客が訪れます。この記事では、長寿祈願の「寿命石」や秀吉ゆかりの「奥書院庭園」など、見所の多い多賀大社について観光情報が満載です!ぜひ参考にしてみてください。

目次

【滋賀県・多賀大社】しゃもじが縁起物!?長寿延命がご利益の神社を観光しよう

多賀大社の由緒・見どころ

多賀大社鳥居

多賀大社は「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢は多賀の子でござる」と謳われるように、伊勢参り、熊野詣と同様に古くから参拝客の絶えない大社です。御祭神は伊邪那岐大神と伊邪那美大神の二柱で、日本の国土と八百万の神々を産みました。日本最古の書物である『古事記』には「伊邪那岐大神は淡海の多賀に坐すなり」と記されています。

生命の親神様として「延命長寿・縁結び・厄除け」の御利益がある多賀大社は、古くから信仰を集めてきました。鎌倉時代から江戸時代には、武家だけでなく民衆にも信仰が広まり、現在、多賀大社の分祀社は全国に239社もあります。

御神木は多賀大社から約6㎞東にある杉板峠の三本杉です。神代の昔、国生みをした伊邪那岐大神が杉板峠に降りて休憩した際に、地元の民が差し上げた粟飯を食べ、杉の箸を地面に突き刺したところ大木になったという言い伝えがあります。三分枝した樹形から"三本杉"と呼ばれるこの御神木は、滋賀県下で最大の杉です。

◆お多賀さんのお守り・絵馬はしゃもじ型!

多賀神社のお守り

多賀大社のお守りは形がユニークなことで有名です。多賀大社のお守り・絵馬はしゃもじ型をしているのが特徴的で、「お多賀杓子」と呼ばれています。"おたまじゃくし"の名前も、お多賀神社のお多賀杓子が語源です。

お守りがしゃもじ型をしている理由は元正帝の縁起であると伝えられています。元正天皇の時代に、多賀神社の神官らが帝の病が治るようにと祈念して米を炊き、シデの木で作った杓子を添えて献上した結果、帝の病が全快したことから、多賀神社のしゃもじは縁起物として信仰されるようになりました。お多賀さんのしゃもじ型のお守りには、実用的なタイプもあれば飾るための大きなタイプもあります。

多賀杓子には「お多賀杓子」の文字が、杓子絵馬には「お多賀さん杓子えま」の文字が描かれています。杓子絵馬には合格祈願用のものも用意されているので、進学や就職、検定等の合格を祈りたい人にもおすすめです。拝殿にある巨大なお多賀杓子もぜひ見逃さないようにしましょう。

◆「寿命石」で長寿祈願!

寿命石

長寿祈願の神として特に信仰されてきた多賀大社では、寿命石に長寿を願いましょう。寿命石は東大寺再建の命を受けた俊乗坊重源上人ゆかりの石。重源上人は、寿命岩の上に背負っていた荷物を下ろして休んだと言われています。

寿命石は拝殿の右横に鎮座しており、石の周りには願いを書き込んだ白石が敷き詰められています。後白河上皇から東大寺再建の名を受けた時に、重源上人は既に高齢でした。しかし、多賀大社の寿命石の加護によりさらに20年の寿命を得て大業を成し遂げたと伝わります。

寿命石に願いをかければ、健康で長生きして大業を成し遂げられる御利益を授かれるといわれています。祈願用の白石は授与所に用意されているので、長寿を祈願してご神徳を授けていただきましょう。

◆秀吉ゆかりの「奥書院庭園」

奥書院庭園

多賀大社の奥の院庭園は、秀吉ゆかりの贅沢な庭園です。太閤秀吉は天正16年に米1万石を多賀大社に納め、母である大政所の病気平癒を祈りました。奥書院庭園と太閤橋は秀吉の奉納により築造されたと言われています。

多賀大社には秀吉の祈願文も残されており、ゆかりを感じながら奥書院庭園を眺めれば感動もひとしおでしょう。奥書院には豪華絢爛な襖絵があり、富士山と鶴、唐獅子や白牡丹などが描かれた図柄が金箔に彩られており見事といえます。奥書院から格調高い美しい庭園を眺めて贅沢なひとときを過ごしてみましょう。

8月の多賀大社のお祭り「万灯祭」は壮麗!

万灯祭

多賀大社では年間を通して様々な祭典や行事が執り行われています。1月1日の歳旦祭に始まり、1月3日には能始めである翁始式、2月には島根県に伝わる鬼の舞が奉納される節分祭を開催!6月の御田植祭りと夏越の大祓なども例年の祭典・行事です。

多賀大社で開催される様々なイベントの中で、8月に3日間にわたって行われる万灯祭は滋賀県の夏の風物詩として知られています。1万灯を超える提灯に明かりがともされる壮麗な祭りで、祖先の御霊を守るとされている女神に感謝を捧げる人の姿も多数見ることができます。

多賀大社参拝後は名物の糸切餅を忘れずに!

糸切り餅

多賀大社の観光では、名物の糸切餅が外せません。真っ白なお餅には、飴細工のような美しい3本の線が入っています。食感が柔らかく、繊細な味わいの多賀大社門前の名物・糸切餅もぜひ味わってみてください。

多賀大社へのアクセスは?

多賀大社前駅

玄関口となる東海道新幹線の駅は、JR「米原駅」。最寄り駅は近江鉄道「多賀大社前駅」で、神社まで徒歩約10分の距離にあります。

最寄りのインターチェンジは、多賀スマートインターチェンジ(下り線のみ)。上り線は、彦根インターチェンジが最寄りです。

◆車の場合

名神自動車道の多賀スマートインターチェンジ(下り線のみ。東京方面からの出口と京都・大阪方面への入口のみ設置。)から車でわずか約3分で到着します。上り線からの場合は彦根インターチェンジから国道306号経由で約10分です。

◆鉄道利用の場合

近江鉄道の車両

「米原駅」から多賀大社の最寄り駅となる近江鉄道「多賀大社前駅」まで、近江鉄道の電車で約32分です。朝晩は米原駅から直通がありますが、昼間の時間帯は「彦根駅」か「高宮駅」での乗り換えとなります。

◆路線バス・乗合タクシー利用の場合

多賀大社前駅から多賀大社まで約500m、徒歩約10分です。

バスや乗合タクシーでのアクセスもおすすめ。
JR彦根駅、南彦根駅からは湖国バス多賀線「国道多賀大社」バス停の下車が便利。神社まで徒歩約3分で到着します。
また、乗合タクシー「愛のりタクシーたが」の「多賀大社」停留所は多賀大社のすぐ目の前にあるので、とても便利です。

名古屋~京都の高速バスが停車する名神自動車道の「名神多賀バス停」からも、この乗合タクシーで多賀大社にアクセスできます(徒歩の場合は名神多賀バス停から多賀大社まで約20分)。
ご利用の場合は時刻表をご覧の上、乗りたい便の利用1時間前までに"0749-22-1111"に電話予約してください。
乗合タクシーについてはこちら

◎滋賀県の歴史ある名刹を参詣してみよう

滋賀県を代表する名刹、多賀大社の歴史は738年なので、1300年近い歴史があることになります。多賀大社がある多賀町からは、井伊家の居城で有名な彦根市や米原市、さらには三重県のいなべ市も近いので、多賀町周辺もぜひ観光・散策してみましょう。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

多賀でおすすめの記事

多賀のアクセスランキング