宮城の一大紅葉スポット！栗駒山のおすすめ観光情報をまとめてご紹介

「栗駒山」という東北地方が誇る素晴らしい紅葉スポットの名前を聞いたことはありますか？日本全国には津々浦々、美しい紅葉が見られる場所は数多く存在しています。旅行好きの方は既にたくさんの国内の紅葉スポットを訪ねたことがあるかと思いますが、そんな人でも大満足できる、山がまるごと紅葉する圧巻の絶景が広がります。

この記事を見て、次の紅葉の旅のプランは、東北の雄大で豊かな自然を感じられる日本屈指の紅葉スポット「栗駒山」にされてはいかがでしょうか。

紅葉の「いわかがみ平」は絶景！

栗駒山は秋田県・岩手県・宮城県の３つの県にまたがる形で奥羽山脈のほぼ中央に位置しています。標高1626m、全山紅葉の山として有名で、9月下旬から10月中旬の旅行シーズンに色鮮やかな紅葉が楽しめます。宮城では栗駒山、岩手では須川岳、秋田では大日岳とも呼ばれています。

栗駒山にはたくさんの登山口がありますが、一番メジャーで初心者にもおすすめなのが「いわかがみ平」。この「いわかがみ平」、何を隠そう素晴らしい紅葉スポットなんです。

ファミリーでも大丈夫。軽めの登山コースになりますが、登る前に既に絶景に出会えるなんてモチベーションも上がりそうですね。紅葉シーズンに栗駒山を訪れるなら、ぜひこの「いわかがみ平」を起点に計画を立ててみましょう。

山頂まで登ってみよう

栗駒山を訪れるなら、ぜひ山頂まで登ってみましょう。山頂は鳥海山、月山、蔵王連峰や岩手山、早池峰といった東北の数々の名峰が見渡せる、まさに絶景ポイント。

”奥羽山脈の女王”とも称されるこの山の美しさは、紅葉そのものはもちろん、円錐状の裾野が広がっている様子からも感じられると思います。

もちろん、山頂まではちょっと、という方や家族連れ向けのコースやおすすめスポットにも事欠かないので自分にぴったりのコースを選べます。

復活した名湯「駒の湯温泉」

栗駒山で絶対に外せないスポットが、駒の湯温泉。長い歴史ある温泉ですが、2008年の岩手宮城内陸地震で甚大な被害を受けしばらく閉鎖していたのです。

2015年に日帰り入浴施設として復活したこの名湯、ぜひ立ち寄ってみたいですよね。お湯は加温や加水による循環消毒をしない完全掛け流し。源泉のお湯がそのまま浴槽に注がれています。

湧出温度が低いため、少しぬるめのお湯なので、ゆっくりとつかって体を温めて至福の時をどうぞ。雄大な栗駒山の自然と美しい空気の中で、天然のぬくもりを堪能しましょう。

毎年オープン時期が決まっており、冬季はクローズしていますのでご注意ください。

高山植物の宝庫「世界谷地」

栗駒山は「花の百名山」にも数えられるくらい夏季には高山植物が豊富に生長しています。150種類もの高山植物が群生していて、植物マニアにも一目置かれています。カエデ、ブナやミズナラといった落葉広葉樹林で覆われているので、紅葉時期はもちろん新緑の季節もそれは美しい山なのです。

「世界谷地」原生花園は、アクセスしやすく珍しい植物をたくさん見られる素晴らしいスポット。第一湿原は駐車場から徒歩10分と、やや勾配のある道筋ですが比較的気軽に訪れることができます。

栗駒山の絶景をバックに、ススキに囲まれた木道をてくてくと歩いているだけでもとても雰囲気がよく散策を楽しめるエリアです。お目当ての植物がある場合は開花時期をリサーチして計画を立てるといいと思います。

こちらも秋がおすすめ「行者滝」

栗駒山、次のおすすめスポットは「行者滝」です。「いわかがみ平」側のメインの見どころの一つになるのでぜひコースに入れたいですね。

この滝は、県道沿いにあり駐車場やトイレも完備しているので、山の中の滝としては訪ねやすく人気があります。また、休憩にも適しています。

滝の上部は残念ながら地震で崩れてしまったのですが、それも自然の力によって成されたこと。古くから栗駒山は山岳信仰の対象となっていて、山伏やお参りする人々が滝で身を清めていたとされています。

信仰の有る無しに関わらず、マイナスイオンたっぷりの滝とせせらぎを目と耳で感じて時間を過ごすひとときは、旅の合間の最高のリフレッシュになるのではないでしょうか。

◎岩手・秋田県側にも見どころがいっぱい

３つの県にまたがる栗駒山、宮城県側からのアクセスではなくても、たくさんのおすすめスポットがあります。

例えば秋田県側には食事が美味しいことでも有名な栗駒山荘があり、温泉の源泉が流れる脇を登っていけば、名残ケ原の湿原地帯を眺めることができます。

湿原特有の草花たちをシャッターにおさめたり、燃えるように紅葉した山稜の景色を楽しめます。

須川湖にはキャンプ場や野鳥の森もあります。いろいろなバリエーションが組めるので、とっておきのプランを立てたいですね。