宮崎屈指の城下町!時代を感じられる飫肥エリアの観光ポイント

画像出典:東奔西走 / PIXTA(ピクスタ)

宮崎屈指の城下町!時代を感じられる飫肥エリアの観光ポイント

宮崎県日南市の中心エリアである飫肥(おび)は、九州の小京都とも呼ばれている歴史ある街です。明治の初めまで飫肥藩の城下町として栄えており、城跡や武家屋敷など、江戸時代を感じさせるスポットが盛りだくさん。今回は、飫肥の歴史やアクセス情報、各観光スポットなどをまとめてご紹介していきます。宮崎観光のプランを立てている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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宮崎屈指の城下町!時代を感じられる飫肥エリアの観光ポイント

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南九州・日向の小京都「飫肥」の歴史を予習

飫肥の街並み

出典: isoyan (CC BY-SA 3.0)

飫肥は古くからの歴史ある土地として知られています。鎌倉時代に活躍していた武将・工藤祐経は、当時の将軍源頼朝から全国各地に領地を与えられており、伊豆国伊東の地に住んでいました。

祐経の息子である祐時は住んでいた土地の名前から姓を工藤から伊東に改姓しました。そして6代目の伊東祐持は当時の将軍である足利尊氏に日向国都於郡(ひゅうがのくにとのこおり)を与えられて住居を移します。

それから伊東氏は勢力をさらに拡大していき、16代目の伊東三位入道義祐の時代に飫肥城を島津氏から勝ち取って日向国の覇権を得ます。しかし、大正5年(1577年)には再び島津氏に敗れ日向国を失ってしまいました。

その後、義祐の息子である伊東祐兵が天正15年(1587年)の九州平定で功績を上げて豊臣秀吉から飫肥城を与えられます。以後280年以上の間、伊東氏が14代にわたって飫肥藩の領主として5万1千石を治めていました。

飫肥地区は現在も飫肥城跡や武家屋敷通りなど城下町の風格ある雰囲気を色濃く残しており、江戸時代を感じさせる街並みが広がっています。昭和52年(年)には石垣や漆喰塀、武家屋敷のシンボルである門構えなどが評価され、重要伝統的建造物群保存地区にも認定されています。

宮崎空港から飫肥にアクセスする方法

宮崎空港

出典: Tzuhsun Hsu (CC BY-SA 2.0)

宮崎空港から飫肥へのアクセスをご紹介します。

電車を利用する場合

宮崎空港駅から特急電車に乗り南宮崎駅まで行き、JR日南線の快速志布志行に乗り換え飫肥駅で下車。(所要時間:約1時間30分)

車を利用する場合

国道220号とひむか神話街道を経由して県道434号に入り、さらに国道222号を進む。(所要時間:約1時間)

電車を利用する場合

JR日南線快速志布志行に乗車し飫肥駅で下車。(所要時間:約1時間10分)

バスを利用する場合

宮崎駅から宮崎交通「飫肥」行に乗車し飫肥で下車。(所要時間:約1時間10分)

飫肥城跡は日本100名城のひとつ

飫肥城下

出典: ブルーインパルス / PIXTA(ピクスタ)

飫肥城は国指定史跡にもなっている歴史ある城跡で、日本100名城の1つに選定されています。昭和53年(1978年)に大手門が樹齢100年の飫肥杉を使用して復元されました。敷地内には門と同様に樹齢100年以上を誇る飫肥杉がたくさんあり、大きな石段や石垣など城跡らしい見どころが多くあります。

春には敷地内の様々なところで桜が咲き乱れ、桜を目当てに訪れる人も多いです。敷地内は広く、本丸跡には小学校も建てられているほか、伊東藩に関する資料が展示された飫肥城歴史資料館もあります。

また、2004年~2005年にかけて放送されていたNHK連続テレビ小説「わかば」のロケ地としても使われたこともあります。

開館時間

9:30~16:30

定休日

12月29日~12月31日

入館料

無料

飫肥藩主・伊藤家が暮らした豫章館

豫章館

出典: z tanuki (CC BY 3.0)

豫章館(よしょうかん)は、明治2年(1869年)に移住してきた藩主・伊東家が住んでいた場所です。主屋や御数寄屋、雑舎、蔵などがあり、飫肥地区で最も格式高い武家屋敷と言われています。

南側にある庭園は水を表現する砂の造形が見事な枯山水式庭園です。

入館料

・個人
大人…200円
子供…100円

・共通券
大人…610円
高校生・大学生…460円
小学生・中学生…360円

・団体
大人…500円
高校生・大学生…400円
小学生・中学生…300円

近代日本の外交を担った偉人を知る「小村記念館・村寿太郎生家」

小村記念館

出典: soa21 / PIXTA(ピクスタ)

近代における日本の外交に大きく貢献した外交官、小村寿太郎の功績を讃えることを目的とし、没後80年の節目である平成5年(1993年)に開館しました。記念館の中では、小村寿太郎氏の生い立や業績などが分かる資料を展示しています。

開館時間(常設展示)

9:00~17:00

入館料

・共通券

大人…610円
高校生・大学生…460円
小学生・中学生…360円

・団体(20名以上)
大人…510円
高校生・大学生…410円
小学生・中学生…300円

・障害者の方…1名につき付き添い1名の2名分が無料。

共通券を購入すると、飫肥城有料施設の7ヶ所すべてに入館可能です。

江戸時代の飫肥の街並み「武家屋敷通り」

大手門の東側には、江戸時代の街並みがそのまま残されている武家屋敷通りが広がっています。電柱など景観を乱すものがないので、まるで武士の時代にタイムスリップしたような気持ちを味わってみてください。飫肥城に向かう道のりにある水路では、鮮やかな色合いの美しい錦鯉が泳ぐ姿が見られます。

飫肥観光で買って帰りたいお土産情報

おび天

飫肥のおび天

出典: kan_khampanya

江戸時代から続く飫肥名物と言えば「おび天」です。日向海岸で水揚げされた魚をすり身にして豆腐、黒砂糖、味噌、だしを加えて揚げた独自の天ぷらであるおび天は、ここでしかゲットできないので、お土産にもおすすめです。酒の肴にもぴったり。

飫肥せんべい

こちらも飫肥の城下町で生まれたせんべいです。もち米に砂糖を加えた甘いお菓子で、宮崎・日向銘菓として親しまれています。子どもから大人まで人気のお菓子です。

※各開館時間・入館料等は2020年4月時点の情報です。

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