【佐賀県】鹿島ガタリンピック|6月開催の泥と熱気あふれる大イベント!

【佐賀県】鹿島ガタリンピック|6月開催の泥と熱気あふれる大イベント!

鹿島ガタリンピックは、佐賀県鹿島市で毎年初夏に行われているイベントです。ガタリンピックとは、干潟の「ガタ」とオリンピックの「リンピック」を合わせた造語です。鹿島市の町おこしの一環として1985年に第1回が開催された「ガタリンピック」では、全国、全世界から参加者を集い、泥まみれ必至のいろんな競技・パフォーマンスが繰り広げられています。

この記事では、「鹿島ガタリンピック」の概要や、どのような競技が開かれるのか、ガタリンピックの会場までのアクセスについて解説いたします。

目次

【佐賀県】鹿島ガタリンピック|6月開催の泥と熱気あふれる大イベント!

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鹿島ガタリンピックとは?

佐賀県鹿島市で行われる鹿島ガタリンピックでは、日本一干満の差が大きい広大な干潟を利用したさまざまな競技が行われています。

泥まみれになりながら競技に参加する参加者の姿がテレビで取り上げられることが多く、近年では日本国内からの参加者はもちろんのこと、そのインパクトの強さが話題になり海外からの参加者も増加中のイベントです。
なお、2024年は6月2日(日曜)の開催となります。

競技参加は公式HPから要エントリー!「鹿島ガタリンピック」の参加方法の詳細

鹿島ガタリンピックの競技に参加希望の場合は、公式ホームページから事前にエントリーをする必要があります(※1人2種目まで参加可、人間むつごろう・The Gatalympic・HAKKEYOI ・DOSUKOI・25m自由ガタは4/22正午~5/10正午まで受付。ガターザンとガタチャリは5/1まで受付。いずれも参加人数に達し次第締切)。

また、競技に参加する際には当日、会場内受付テントにて受付が必要です。受付をするとゼッケンが渡され、競技に参加することができます。詳細については公式HPの指示に従ってください。

なお、競技に参加しないで観戦のみの場合は予約不要です。
※ガタっ子3150トレジャー(後述)は当日受付のみ

注目の「鹿島ガタリンピック」競技内容と見どころは?

ここからは鹿島ガタリンピックの競技種目の内容についてみていきます。干潟を生かした個性あふれる種目ばかりなので、もし参加される場合は、どの種目に参加するかの参考にしてみてください。

【教育長杯】オープニングレース「ガタフラッグ」

11:00に行われる開会式の後は、鹿島市内の小学生たちがビーチフラッグならぬ、「ガタフラッグ」に挑戦!いきなり泥まみれの一戦でガタリンピックのアツい戦いは始まります!

◆定番競技の「潟スキー」を用いた「人間むつごろう」

人間むつごろう

出典: 写真提供:佐賀県観光連盟

鹿島ガタリンピックで定番の競技のひとつに「潟(ガタ)スキー」を用いた「人間むつごろう」があります。潟スキーは、ムツゴロウ漁で用いられる、身長ほどの長さのある木の板で、「人間むつごろう」はこれで干潟の上をすべる競技です。

干潟は泥ですべりやすく沈みやすいため、板から落ちる人が大半です。干潟に落ちてしまうと体中泥だらけとなりますが、それでも大人でも童心に返ったように楽しめるので、この「人間むつごろう」はたくさんの人が参加する注目種目といえます。

◆大半の人がゴールまでたどり着けない!?「ガタチャリ」

ガタチャリ

出典: 写真提供:佐賀県観光連盟

ガタチャリとは、干潟の上に細長い板が縦に並べられ、その上を自転車で走る種目。干潟の上の板は非常に沈みやすくなっており、板自体も泥で滑りやすいので、転倒者や自転車ごと干潟に沈む人が続出します。

言葉でいうと簡単そうに思えるかもしれませんが、これが結構至難の業で、鹿島ガタリンピックの中でもかなり難易度は高めです。

また、自転車にはもともとブレーキが付いていないので、ゴールすることができても最後には泥に飛び込まないといけません。しかし、参加者たちは泥だらけになることを楽しんでいるので、自ら笑顔で泥に向かってダイブ!会場から拍手が沸き起こります。

珍プレー・好プレーの続出に観戦者も愉快になること間違いなしの、鹿島ガタリンピックの醍醐味ともいえる人気競技の1つです。

◆干潟へダイブ!パフォーマンスも採点する『ガターザン』

ガターザン

出典: 写真提供:佐賀県観光連盟

クレーンから下げられたロープから干潟へダイブする『ガターザン』。着地距離だけでなく、パフォーマンス面も得点として加点されます。
なお、この種目は『人間むつごろう』および『ガタチャリ』との同時進行なので、お好きな方をご覧ください。

ガタスキーは、木板にうつぶせになり、両手で漕ぎ進んで競います。子供から大人まで幅広い層から人気です。親子の部もあるので2人乗りをして親子参加しても楽しいでしょう。

ちなみに「ガタスキー」という板はムツゴロウを釣る伝統漁法「むつかけ」の移動手段に使用される板です。

◆ちびっ子も元気に『ガタっ子3150トレジャー』

ガタリンピックの子どもたち

出典: 写真提供:佐賀県観光連盟

小学校低学年以下の子どもたちにおすすめのなのが『ガタっ子3150トレジャー』です。これは子どもたちが干潟の上にまかれたカラーボールを見つけ出し早い者勝ちで取る競技で、取ったカラーボールは様々な景品と交換できます。もし取れなくても参加賞があるのでご安心ください。

子どもたちもこの日ばかりは泥まみれになって遊ぶことができるので、毎回多数の子どもたちが参加します。

◆鹿島ガタリンピックのメイン!The Gatalympic (障害物競争リレー)

4名1チームで構成されたチームで競う団体種目です。第一走者は25mをひたすら進み、潟スキーを使う第二走者、一本橋などの障害物を進む第三走者、様々な障害物を越えながらゴールを目指す第四走者とタスキをつないでいくリレー方式となっています。

誰でも参加できる競技では唯一の団体戦なので、誰をどこに配置するかも勝負の分かれ目と言えそうです。

『HAKKEYOI』&『DOSUKOI』

女性だけが参加できる『HAKKEYOI』という競技もあります。この種目は、丸い発泡スチロールの上に10人が立ち、お互いに押し合う競技です。前回までは女性限定の競技でしたが、2024年から男性向け『DOSUKOI』が追加!

干潟に落ちたりリング上でひざやお尻、手をついたら負け、最後の1人に残った人が勝ちとなります。予選が8試合行われ、各試合の勝者の中から干潟の王者があわせて男女1つずつ決められます。

泥まみれになることを気にせずに本気で押し合っておりとても盛り上がる人気の競技です。ちなみに最後の1人になった優勝者は、落ちた人から祝福の泥をかけられることが多く、勝者なのに結局誰よりも泥だらけになることでしょう!

◆最後は「25m自由ガタ」で大盛り上がり!

鹿島ガタリンピックのラストを飾る25m「自由型」ならぬ「自由ガタ(潟)」!反則以外であれば、干潟を25mをとにかく前にすすめばOKの種目です。走る人あり!這う人あり!泳ぐ人あり!作戦は選手本人が決めます。
男性・女性・子どもの競争が行われ、それぞれのチャンピオンを決定。チャンピオンはその栄誉が称えられます。

まさに鹿島ガタリンピックのトリにふさわしい種目なので、選手たちの生き生きした様を思う存分楽しんでください。

ガタリンピックの競技へ参加するにあたって

ガタリンピックで使用される地下足袋

参加者は必ず泥まみれになるので、温水シャワーが完備。バスタオルと着替えは必須です。出場するための服装の指定はないですが、ユニークな服装で参加することもパフォーマンス的に喜ばれます。

素足で潟に入ると貝殻などが危険なので参加者には地下足袋の貸し出しがありますが、サイズが22cm~28cmまでの用意となる上、数に限りがあります。当日はできるだけ汚れてもいい厚手の靴下を持参してください。

鹿島ガタリンピックの会場『みちの駅 鹿島』

道の駅鹿島

干潟展望館や農林水産物直売所など施設が充実しているのが「みちの駅 鹿島」。旬の野菜や果物、新鮮な魚介類が手に入れられ、鹿島観光にはもってこいの場所。目の前の干潟がガタリンピックの会場です。

小さな町うまれたたガタリンピックは、今や世界中から応募者が殺到し、参加者も1500人以上いる大きなイベントとなっています。珍しい体験をしたい方はぜひ参加してみてください。

鹿島ガタリンピック会場までのアクセス・駐車場情報

祐徳稲荷神社

JR長崎本線の肥前七浦駅より徒歩約5分。またはJR肥前鹿島駅より祐徳バス「太良線」竹崎港行き乗車、道の駅鹿島前バス停下車すぐ。

車でお越しの方は、隣にある「道の駅 鹿島」には駐車できないので、祐徳稲荷神社に設置される臨時駐車場を必ずご利用ください。当日、祐徳稲荷神社からガタリンピック会場との間にはシャトルバスが運転されます。

鹿島市周辺の楽しめるスポット

大魚神社(太良町)

ディープな体験をしてみたい方はぜひガタリンピックに参加されてみてはいかがでしょうか。

鹿島市にはパワースポットとして知られている祐徳稲荷神社をはじめ、武家屋敷や酒造が並ぶ、国の登録文化財の肥前浜宿(ひぜんはましゅく)、フォトジェニックな太良町の大魚神社などの観光スポットがあります。せっかく鹿島に来たなら佐賀県内の観光もぜひお楽しみください。

また鹿島市周辺には嬉野温泉もあるので気軽に足を伸ばせます。(高速道路で嬉野ICまで25分)
嬉野では種類豊富な温泉が楽しめます。ガタリンピックで疲れた体を癒すのもいいかもしれません。

◎15名以上でミニガタリンピックはいかが?

ガタリンピックで泥まみれの子どもたち

どこまでも広がる有明海の干潟は、まさに潮の満ち引きによる自然の芸術作品です。そんな有明海で開かれる鹿島ガタリンピックですが、実は15名以上の団体ならば4月中旬~10月ごろまで自分たちで「ミニガタリンピック」を行うこともできます。
また、4月~10月ごろの土日祝には個人でも干潟体験が可能です。

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