見どころ満載!オタワのシンボル「カナダ国会議事堂」の観光情報

画像出典:tiger_barb

見どころ満載!オタワのシンボル「カナダ国会議事堂」の観光情報

オタワの小高い丘の上にそびえる「カナダ国会議事堂」は、その外観の美しさだけでなく、見どころの多い観光スポットとして世界中の観光客に親しまれています。一際目を引く時計台「平和の塔」を中心に中央棟、東棟、西棟、図書館で構成されており、無料の内部見学ツアーを開催中。そのほか、野外イベントやカリヨンコンサートなどのイベントも開催され、年中いつ訪れてもたくさんの人々で賑わっています。この記事では、「カナダ国会議事堂」の歴史や見どころ、アクセス情報について詳しくご紹介していきます。

※2019年に始まった大改修により、現在、メインとなる中央棟が完全閉鎖されています。内部見学できる箇所が限られているほか、見学ツアーの内容も通常とは異なるので、訪れる際は充分に注意しましょう。ちなみに、改修工事は2029年まで約10年間にわたって行われる予定です。

目次

見どころ満載!オタワのシンボル「カナダ国会議事堂」の観光情報

目次を閉じる

カナダ国会議事堂の歴史

出典: bauhaus1000

カナダ国会議事堂は、1859年からおよそ7年の歳月を費やして建設されました。中央棟(センターブロック)、東棟(イーストブロック)、西棟(ウェストブロック)からなる荘厳な建物で、カナダ連邦が誕生した1967年以降は、カナダの政治の中心地として機能しています。

出典: ChristopheLedent

メインとなる中央棟は1916年に大火に見舞われており、7名の職員が犠牲となったほか、建物の大部分が焼失してしまいました。しかし、鉄の扉で守られた図書館は火の手を免れ、現在も建設当時のままの姿で残されています。

出典: Robert Linsdell/Flickr

1922年に再建された中央棟には、上院室と下院室、コンフェデレーションホール、閲覧室、イベントスペースなどが備わっており見応え充分。1927年には、展望台を備えた「平和の塔」が完成し、オタワの街のシンボルとして親しまれています。

出典: Gary A Corcoran Arts/Shutterstock

そんな中央棟ですが、2019年より10年間におよぶ大規模な改修工事が始まったため、現在は「平和の塔」と図書館を含む全館が立入禁止となっています。上院と下院は、それぞれ上院ビルと西棟に移されており、見学ツアーもそちらにて開催中です。

美しい外観に注目

出典: LSOphoto

オタワの街を見下ろす小高い丘にそびえるカナダ国会議事堂は、その美しい外観で訪れる観光客を魅了し続けています。ネオゴシック様式を用いた立派な建物には、約490もの部屋を完備。中央棟にはロンドンの「ビッグベン」にも似た時計台(展望台)の姿も見られます。

出典: Abrar Sharif/Shutterstock

中央棟の前庭では、6月から8月の夏限定で衛兵交代が行われているほか、夏と冬には、中央棟をスクリーンに見立てて映し出されるプロジェクションマッピングのショーを開催中。オタワの夜を彩る最高のエンターテインメントを、ぜひこの機会に!

赤の「上院」と緑の「下院」

◆上院会議室

出典: Tony Webster/Flickr

赤を基調とした「上院会議室(Senate Chamber)」には、カナダ総督が座る王座を中心に105議席が設けられています。存在感ある王座は、なんと1867年のカナダ議会設立時のもの。中央棟を襲った大火の中で無事に救出され、その後も使用され続けているのだとか。

出典: Steven_Kriemadis

上院室の壁には、カナダ独立までの歴史を描いた8枚の壁画もあるので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。

※2019年に始まった大改修のため、上院会議室は現在、リドー通り沿いにある上院ビルに移転しています。ホテル「フェアモント・シャトー・ローリエ」と国立芸術センターの間にある建物です。

◆下院会議室

出典: bukharova

一方で、「下院会議室(House of Commons)」は、イギリス下院議会の伝統カラーである緑を採用。2階には傍聴席が設けられており、いつでも見学および傍聴ができるようになっています。

出典: Steven_Kriemadis

下院室の見どころといえば、色とりどりの美しいステンドグラス。これは、カナダを構成する10州と2の準州(1967年当時)の州花を描いたものだそうですよ。

※下院会議室は中央棟の大改修のため、現在、西棟に移転中です。

趣ある国会図書館は一見の価値あり!

出典: aprott

唯一、1866年当時の姿を残す「国会図書館」は、中央棟の裏手に佇んでいます。趣ある外観も見応えがありますが、驚くのはその内装。

出典: Pillon

円形の図書館の中央には、カナダ連邦結成当時の国王・エリザベス女王の彫刻が鎮座しているほか、パイン材を用いてつくられた書物棚には、動物や紋章の彫刻が施されとても豪華です。まるで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめますよ。

「平和の塔」から眺める絶景

出典: KeithBinns

第一次世界大戦の戦没者を追悼するため、およそ8年もの歳月をかけて建てられたという「平和の塔」。高さ約92mの塔には展望台が備えられており、オタワの街並みを一望することができます。

出典: achinthamb/Shutterstock

オタワ川の対岸に広がるのは、緑豊かなケベック州の街ガティーノ(Gatineau)。オタワとともに首都圏を形成するガティーノは、姉妹都市ならぬ「双子都市」と呼ばれています。

出典: Alessandro Lai/Shutterstock

展望台へと向かうエレベーターからは、53個の鐘を備えたカリヨンも見えるので、ぜひチェックしておきましょう。重さ4kgほどの小さな鐘から、10tを超える大きなものまで揃っており、さらにその美しい音色を聞くこともできます。

カリヨンの演奏は、平日の正午から約15分間です(7月と8月は午前11時~12時)。毎日異なるプログラムが演奏されるので、滞在中に何度も足を運んでみてはいかがでしょうか?

※中央棟の大改修により、残念ながら「平和の塔」の見学は不可となっています。ただし、カリヨンの演奏をはじめとする野外イベントは通常通り開催中です。詳細やスケジュールは、公式ホームページにてご確認ください。

アクセス

出典: shankar s./Flickr

【市営バス】
OCトランスポ社の市営バス「1番/7番/11番/61番/95番ほか」が議事堂近くを通ります。バス停「Wellington/Metcalfe」または「Wellington/O'Connor」で下車しましょう。

【ツアー集合場所】
参加するツアーによって集合場所が異なるのでご注意ください。ちなみに、下記の集合場所は、中央棟の大改修期間中(~2029年予定)のみの情報となります。

上院会議室ツアー:上院ビル(1ブロック先のリドー通り沿い)
下院会議室ツアー:ビジターウェルカムセンター(西棟と中央棟の間)
東棟ツアー:枢密院入口(東棟の北西)

◎無料のガイドツアーを利用してみよう

出典: shankar s./Flickr

せっかく訪れたのなら、外観だけでなく内部の見学も楽しみたいですよね。ガイドツアーは英語とフランス語の2ヶ国語のみですが、無料なのでぜひ参加しておきたいところ。中央棟の大改修が行われている2020年現在は、上院ツアーと下院ツアーのほかに、夏季限定で東棟ツアーが開催されています。いずれも事前予約が必要なので、詳細は公式ホームページ、または国会議事堂の向かいにある首都観光案内所(Capital information Kiosk)にてご確認ください。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

オタワでおすすめの記事

オタワのアクセスランキング