日本一男前な大仏?!高岡市のシンボル「高岡大仏」の魅力を徹底解説

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日本一男前な大仏?!高岡市のシンボル「高岡大仏」の魅力を徹底解説

富山県高岡市の大佛寺に鎮座する「高岡大仏」は、市のシンボルとして愛される一方で、イケメン大仏としても全国的に有名です。高岡大仏が広く知られるようになったのは、歌人・与謝野晶子が「鎌倉大仏より一段と美男」と絶賛したことが始まり。さらに高岡大仏は美しいご尊顔だけでなく、素晴らしい歴史や絶品グルメ、ここでしか見られない冬の衣替えなど、観光客を魅力して止まない見どころが目白押しです。この記事では、そんな高岡大仏の魅力について詳しくご紹介していきます。

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日本一男前な大仏?!高岡市のシンボル「高岡大仏」の魅力を徹底解説

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高岡大仏の歴史

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高岡大仏の歴史は古く1221年まで遡ります。源義勝が、高岡市の最高峰「二上山(ふたがみやま)」の麓に約5メートルの木造大仏を建立。それから約400年後の1609年に前田利家が現在の場所に移し、1745年には初めての修復が行われます。

しかし、1821年に発生した火災により焼失。再建されたものの1900年には再び大火に見舞われ、そのほとんどが失われてしまいました。

地域住民の「焼失しないような大仏を再建してほしい」との声を受け、1907年には高岡銅器の職人の協力のもと、4度目の再建が確定します。そして1933年に完成したのが、現在の青銅製の大仏様です。1981年には、高岡市の有形文化財にも指定されています。

見どころ満載「台座回廊」

高岡大仏が鎮座する台座下には回廊が広がっており、午前6時から午後6時まで参拝することができます。回廊の壁には13作の仏画が飾られているほか、1841年に造られた木造大仏の頭部が安置されており見応え充分です。

◆13作の仏画

回廊に展示されている13枚の仏画は、高岡市ゆかりの画家たちによって描かれたもの。絵自体も素晴らしいのですが、実は描かれているキャンバスが非常に貴重なものなのだとか。

かつて高岡駅前の大通りにあった「七本杉」は、樹齢300年以上を誇る御神木として人々に親しまれていました。しかし、道路拡張のためやむなく伐採。市はその木をキャンバスへと再生させ、仏画を描いて台座に納めたのです。

13つの作品にはそれぞれ「仏の世界」「人間の世界」「地獄の世界」が描かれており、色鮮やかでとてもリアル。特に地獄絵は生々しい描写が多く、子供のみならず大人も目を背けたくなってしまうかもしれません。

◆2代目のご尊顔

1221年に造られた初代大仏以降、3回もの火災に見舞われ焼失しているという高岡大仏。そんな危機的状況を救ったのが、高岡市の伝統工芸品である銅器です。現在の大仏は1933年に完成した3代目で、二度と焼けてしまわないようにとの願いから青銅製となっています。

回廊の最も奥には、2度の大火を忘れまいと安置された2代目大仏の仏頭があります。かすかに焼けた部分も見られるそうなので、じっくり観察してみると良いでしょう。

冬にだけ見られる「給食当番」

白い雪に頭と身体をすっぽり覆われている大仏様。その様子がまるで白衣を着た給食当番のように見えると、一時期SNSなどで話題となりました。うつむき加減や目線は真剣そのもの。慎重にお味噌汁をよそう姿を彷彿とさせます。

そんな御姿を見られるのも、積雪量が多い富山県ならではでしょう。条件が揃った時にしか見られないので、お目にかかれた方はラッキー!ただし、降雪時に行かれる際は地面が滑りやすいので足元にご注意くださいね。

大仏グルメを味わってみよう

出典: inazakira/Flickr

コロッケの消費量が多いことから、高岡市では町興しのためにB級グルメとして「高岡コロッケ」を販売しています。数あるコロッケの中でも一際目を引くのが「大仏コロッケ」。まさに大仏のような特大サイズのコロッケで、ジャガイモとコーンの素朴な味わいが特徴です。

「道の駅 万葉の里高岡」には、他にもオリジナリティあふれるコロッケが揃っていますよ。名産品の氷見牛や白エビのコロッケをはじめ、富山ブラックの味を再現した「ブラックコロッケ」やピザをモチーフにした「オレンジコロッケ」など、話題性もバッチリです。

アクセス

出典: c6210/PIXTA(ピクスタ)

【電車】
・あいの風鉄道「高岡駅」から徒歩約10分
・万葉線(路面電車)「坂下町」から徒歩約5分

【車】
能越自動車道「高岡IC」から県道57号線に入り2kmほど進みます。羽広町交差点を右折し県道40号/247号線へ入り、約2.5km直進すると左手に看板が見えてくるので左折。さらに200mほど進むと右手に大仏が見えてきます。所要時間は約15分です。(無料駐車場12台あり)

◎「日本三大仏」の一つ(諸説あり)

高岡大仏は、奈良県の東大寺にある「奈良の大仏」、神奈川県の高徳院にある「鎌倉大仏」とともに日本三大仏に数えられることがあります。3尊目に挙げられる大仏は時代によって異なり、江戸時代には京都府・方広寺の「京の大仏」が、戦前は兵庫県・能福寺の「兵庫大仏」が、そして戦後以降に「高岡大仏」が挙げられるようになりました。さらに現在は、岐阜県・正法寺の「岐阜大仏」を3尊目とする説もあり注目を浴びつつあります。いずれにせよ、どの大仏も見応え充分なので、ぜひ間近でその迫力を体感してみてくださいね。

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