L.A.アートの旅!ダウンタウンのMOCA&The Broadの見どころを紹介

L.A.アートの旅!ダウンタウンのMOCA&The Broadの見どころを紹介

近代的な街として賑わうロサンゼルスのダウンタウンには、「MOCA」「The Broad(ザ・ブロード)」といった現代美術館があります。世界のトレンドの発信地ダウンタウンならではの斬新かつ最先端のアートが見学できることから、観光スポットとしても大人気。かつては治安が悪いと言われていたエリアですが、現在はすっかりとお洒落で安全な街になっています。本記事では、おすすめのロサンゼルス現代美術館(MOCA)とThe Broad(ザ・ブロード)、2つの見どころをまとめました。

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L.A.アートの旅!ダウンタウンのMOCA&The Broadの見どころを紹介

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MOCA(ロサンゼルス現代美術館)とは?

ダウンタウンのグランド通り(Grand Avenue)にある、コンテンポラリーアートミュージアム、通称「MOCA」。1940年以降の現代アートを中心に展示されており、個性溢れるアーティストの作品が多数見学できる人気のスポットです。

メインブランチには色鮮やかウォールペイントが施されており、赤茶の石張りが施されたファサードは、日本の建築家「磯崎新」の設計によるもの。常設コレクションに近代アートの著名なアーティストの作品を見ることができるほか、期間限定のユニークな展示も行われており、観光客のみならずローカルにも注目されています。また、ほとんどの作品が個人からの寄贈という一面もあります。

グランドと呼ばれる本館と、別館のゲフィン、PDCという合計3つ館で構成されていますが、規模はそれほど大きくはないため、1~3時間ほどあれば十分見学できるでしょう。

奇想天外な面白さがL.A.モダンアートの真骨頂

MOCAでは、近代的なダウンタウンという街に馴染む、1960年代~80年代のアメリカアーティストによるモダンアートが中心です。美術館といえば古典的なイメージがつきものですが、L.A.のモダンアートでは、これまでの概念にとらわれない新しい発想を楽しめることが醍醐味といえます。

一見「これは何?」と思うオブジェや絵画は、なかなか理解することが難しいと思われることが多いでしょう。しかし、その「よく分からない」という感覚には、鑑賞者に解釈を委ねられるという見方もあります。見る人が作品に対して想像力を持ち、どのようなメッセージが込められているのか能動的に考えることが、現代アートの楽しみ方なのかもしれません。これまで見たことのないアートに触れることで、自由で新しい発想を得られ、より深く現代アートを楽めるようになるでしょう。

MOCAでは常設展示のほかにも、2~3ヵ月ほどの周期で特別展が開かれています。創造力や発想力を培いたい!という方は、L.A.のモダンアートで刺激を受けてみてはいかがでしょうか。

MOCA自慢のコレクション&アーティスト

MOCAでは、近代アートを知らない方でも一度は聞いたことがある、世界的に有名なアーティストの作品が見学できます。アメリカを代表するポップアーティスト、アンディ・ウォーホルや、グラフィティアートの作品で知られるジャン=ミシェル・バスキア、ピカソと並ぶスペイン出身のアーティスト、ジョアン・ミロなど、名立たる顔ぶれとなっています。

中でもおすすめの作品は、アメリカの画家、マーク・ロスコが手掛けた部屋のようなエリア。彼は抽象表現主義の巨匠とも言われ、微妙な色彩の変化や調和を四角形の画面に並べた構成が特徴。色のバランスやぼやけた風合いのみで表現された作品は、色味によって異なった風情を感じられます。

その他にも、日常にある何気ないものを色鮮やかに表現する、マニー・ファーバーや、ピカソやダリに挙げられるシュルレアリスムに影響を受けたジョゼフ・コーネルなど、日本ではあまり知られていない前衛的なアーティストによる作品にも注目です。

The Broad(ザ・ブロード)とは?

MOCAの向かいにある現代美術館「ザ・ブロード」は、2015年9月にオープンしたばかりのL.A.で最も新しい美術館。ダウンタウンの名所であるウォルト・ディズニーコンサートホールの隣に位置しており、その斬新なファサードは街のなかでも圧倒的な存在感を放っています。

面白いことに、ザ・ブロードへ展示されている作品は、資産家であるブロード夫妻がコレクションしている所有物なのだそう。世界的にも有名な現代アーティストの作品が2000作以上も展示されていることには驚きです。

流線形のユニークな外観はさることながら、内部は開放感ある巨大な空間となっており、白を基調とした近未来的な空間が特徴。色鮮やかで明るい雰囲気が漂っているところも素敵です。

名だたる現代芸術家の作品がラインナップ

ザ・ブロードに展示されている作品には、日本でも有名なアーティストが手掛けているものがあります。水玉模様のモチーフが特徴的な草間彌生や花を髄所に描いたポップアートが特徴的な村上隆など、日本人を代表する現代美術家の作品が納められています。

他にも、ストリートアートの先駆者とも呼ばれているアメリカの画家、キース・へリングや、バルーンのようなステンレス製彫刻が象徴的なジェフ・クーンズ、アメリカンコミックの1コマをインクのドットまで描いた作品で知られる、ロイ・リキテンスタインなど、現代美術ではお馴染みのアーティストが揃います。美術に詳しくない人でも、どこかで見たことがある!という有名アートがたくさんあるため、館内を周るだけでも十分価値のある美術館といえるでしょう。

The Broadの入館料

なんと、ザ・ブロードの入館料は無料。ただし、期間限定の特別展などには別途料金がかかる場合があります。無料というだけあって観光客で行列ができていることが多く、事前に前売りチケット(一般は12ドル)をインターネットで購入しておくと比較的スムーズに入館することができるでしょう。

開演時間は以下となります。

月曜:休館
火曜、水曜:11時~17時
木曜、金曜:11時~20時
土曜:10時~20時
日曜:10時~18時

MOCAとザ・ブロードまでのアクセス

MOCAとザ・ブロードまでは、L.A.を走る地下鉄(LA Metro)が便利です。

最寄り駅から徒歩10分ほどでアクセスできます。

■LAメトロの路線:レッドライン、パープルライン
■下車駅:Civic Center/Grand Park(シビックセンター/グランドパーク)

運賃は、日本のSuicaのようなチャージ式TAPカード(2ドル)を購入する必要があります。その後、チャージ分から乗車毎に料金が引かれるものと、1日、1週間などのフリーパスを選択可能。長く滞在する人はフリーパスがおすすめです。

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