名酒『男山』の歴史を学べる「男山酒造り資料館」

名酒『男山』の歴史を学べる「男山酒造り資料館」

男山酒造り資料館は、350年もの歴史を持ち、日本の伝統産業の1つにも数えられてる酒造り文化について伝えている資料館です。江戸時代に書かれた文献や資料、酒器など貴重なものを展示。仕込みの時期には、酒造りの様子を一部見られるため、男山酒造り資料館には大きな魅力が詰まっています。そんな男山酒造り資料館は、旭山動物園などの人気観光スポットがある北海道旭川市にあるので、いろいろな観光スポットを巡るコースの1つとして足を運んでみても良いでしょう。

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名酒『男山』の歴史を学べる「男山酒造り資料館」

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『男山』とは?

『男山』は、北海道の名水として知られている旭川の水で醸されている地酒です。1977年には、日本で初めてモンドセレクション金賞を受賞するなど、多くの功績も残しています。

淡麗辛口の味わいのある『男山』の特徴は、日本百名山の1つでもある大雪山の万年雪から染み出す伏流水が『男山』の味の決め手。北海道の土壌だからこそ『男山』という旭川の地酒が生まれました。

展示を通して学ぶ酒造りの歴史

男山酒造り資料館では、『男山』の酒造りに関する資料をたくさん見ることができます。

男山酒造り資料館の2階には、喜多川歌麿の「名取酒六家選」や歌川国芳の「誠忠義臣名々鏡」などの日本を代表する画家の名画が展示されています。これらの浮世絵は、『男山』の由来や存在などを裏付ける歴史的な資料として重要視されているのです。

また、葛飾北斎の掛軸や『男山』の本家から受け継がれた「酒造り秘法の古文書」など、他では見られないような貴重な資料も見ることができます。

男山酒造り資料館の3階では昔の酒造りに使われていた桶などの道具を展示しています。様々な道具が展示してあるので、日本文化の中にある機能美も感じられる展示だと言えるでしょう。

また、『男山』の歴史や日本酒の製造工程を紹介するVTRも見られるので、興味がある人はぜひ見てみてください。

工場見学は仕込みが行われる冬場に

男山酒造り資料館では、工場見学も行っています。北海道の多くの酒蔵では、毎年10月中旬から酒造りを始めるため、冬の工場見学では仕込み作業を見ることができるのです。北海道の冬はとても寒くて厳しいですが、せっかく男山酒造り資料館へ足を運ぶのであれば仕込み作業が見られる可能性が高い冬に訪れてみましょう。

試飲もお忘れなく

男山酒造り資料館の1階には、試飲コーナーと売店コーナーがあります。酒蔵へ足を運んだならぜひ試飲をされてみてはいかがでしょう。『男山』の日本酒がどのような味わいなのか堪能し、その魅力をぜひ実感してみてください。

おすすめのお土産

男山酒造り資料館のお土産と言えば、やはり日本酒。続いては、おすすめのお土産をご紹介していきましょう。

男山 純米大吟醸

男山 純米大吟醸は、1977年に日本で初めてモンドセレクション金賞を受賞し、それからも多くのコンクールで金賞を受賞しています。なんといっても男山の最高峰にふさわしい味わいが魅力。価格は、1.8Lが1万3,200円、720mlが5,500円となっています。

国芳乃名取酒

国芳乃名取酒は、北海道の気候によって育まれた大辛口の日本酒。歌川国芳の浮世絵・「誠忠義臣名々鏡」から名前を取っているのですが、海外では「特別純米 男山」という名前で展開しています。価格は1.8Lが3,300円、720mlが1,650円、300mlが628円となっています。

男山 生もと本醸造

生もと本醸造は、伝統的な味わいを残しつつ、飲みやすさを追求した一品。自然の力を使って酵母を育てる伝統的な醸造法・生もとを採用しているので、米のうまみがとても引き出されています。価格は、1.8Lが2,256円となっています。

(※価格は、2019年10月時点のものです。)

「延命長寿の水」も要チェック

延命長寿の水は、男山酒造り資料館の入口にあります。『男山』の仕込みにも使われている水で、大雪山の伏流水を地下から汲み上げています。口当たりがとても良いので、美味しい地酒が造られる理由を男山酒造り資料館に入る前から体感できるでしょう。

延命長寿の水は、汲み取って持ち帰ることができます。ただし、1人当たり18Lまで。また、開放している時間は9:00~17:00までとなっているので、欲しい人は間に合うように足を運びようにしてください。

アクセス

男山酒造り資料館は、車でも公共交通機関でもアクセスしやすい場所にあります。

【車の場合】
車の場合は、旭川空港から車でおよそ30分、旭山動物園からおよそ15分、ラーメン村からおよそ5分、鷹栖ICからおよそ15分の場所にあります。駐車場はバスが8台分、自家用車が50台駐車可能なので、車でのアクセスも問題ありません。

【公共交通機関の場合】
公共交通機関の場合は道北バスに乗車し、「永山2条6丁目バス停」で下車します。「永山2条6丁目バス停」からは徒歩でおよそ2分の場所にあるので、お酒を飲みたい人はバスで行くと良いでしょう。

また、タクシーだと旭川空港からおよそ30分、旭川駅からおよそ20分で着きます。そのため、タクシーでのアクセスも便利です。

年に一度の酒造開放も見逃せない!

男山酒造り資料館では、1年に1回酒蔵開放を行っています。酒蔵開放は毎年2月の第2日曜日(10:00~15:00)に行われているイベントです。1979年から始まったこのイベントは、1万人以上の人が足を運ぶほど人気となっています。

酒蔵開放でしか味わえない作りたての酒の味はまさに絶品。地酒好きならぜひ男山酒造り資料館に足を運んでみてがいかがでしょうか?本蔵前庭では平安時代から室町時代の酒を再現した「かめ仕込み酒」や昔懐かしい「麹の甘酒」などが振る舞われ、「こも巻き作業」や「かい入れ作業」の実演も見ることができます。

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