旭川の地酒といえばここ!日本酒好きにおすすめの「高砂酒造」

画像出典:www.istockphoto.com

旭川の地酒といえばここ!日本酒好きにおすすめの「高砂酒造」

高砂酒造は、北海道旭川市にある有名酒造です。明治創業で100年以上もの歴史がある老舗酒造は工場見学もでき、お酒特に日本酒が好きな人に大人気のスポットになっています。旭川を観光で訪れる際には、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。今回は、高砂酒造の歴史やお酒について、工場見学の詳細情報や交通アクセスなど気になるポイントをご紹介していきます。

目次

旭川の地酒といえばここ!日本酒好きにおすすめの「高砂酒造」

目次を閉じる

高砂酒造の歴史

高砂酒造の前身である小檜山酒造店は、明治32年に創業されました。旭川の上川酒造組合の一員として酒造を続け、小檜山酒造店は創業からたったの10年で酒蔵を作り、旭川でも有数の地位にのし上がります。

その後も切磋琢磨し研鑽を重ね、大正13年には「全国新酒鑑評会」で北海道初となる金賞を受賞。そして昭和4年に鉄筋コンクリート製の酒造工場を建設するなど、革新的な発展を遂げていきました。

やがて戦争の時代を挟んで小檜山酒造は旭川の酒造会社を合併・吸収し、「高砂酒造」に改名。モットーは「時代の嗜好に合った酒造り」とし、昭和50年には「国土無双」を発売し、全国的に名を知られるきっかけとなります。さらに、平成2年に「一夜雫」が脚光を集め、現在では北海道・旭川に高砂ありと言われるほど有名な酒造となりました。

雪国だからこその貯蔵法

出典: www.istockphoto.com

高砂酒造では、醸造した酒をそのまま貯蔵するのではなく、そのタンクごと野外に運んで雪に埋め、冬期間低温熟成させるという「雪中貯蔵」の形を取っています。これは平成9年から始まったもので、旭川の自然の力を酒造りに活かしたいという思いからこの個性的な貯蔵法が生み出されました。

雪中貯蔵は、まず雪の中にタンクを埋め、さらに完全にタンクが見えなくなるまで雪をかけます。この工程によってタンク内の温度は0℃前後に保たれ、タンクの表面が外気に直接触れることもないので温度変化による空気対流も最小限に抑えられ、酒の熟成環境が安定します。あとは長い時間をかけて自然の力で酒が美味しく変化するのを待つだけです。

雪中貯蔵のお酒

友人へのお土産や、自分自身で愉しむためにぜひ購入されてみてはいかがでしょうか。

純米雪中貯蔵酒 雪のゆりかご

名前の通り、美瑛の丘で冬の間、雪中で熟成させた数量限定の純米酒です。冷やで飲むのがオススメ。

本醸造雪中貯蔵酒 大雪

冬の間、美瑛の丘にタンクごと新種を雪で覆い、貯蔵されることから冬眠熟成酒といわれています。ロックや常温でも飲めますが、オススメの飲み方は冷やです。

『国士無双』ができるまで

出典: www.istockphoto.com

時代の最先端に乗って生み出された国土無双

終戦後の昭和20年~30年代初頭にかけては、辛口の酒ばかりが流通していました。その理由は多くの酒造メーカーがわずかな原料米から多くの酒を作ろうとしたため、アルコール度数を上げて水で薄めるという手法をとっていたからです。しかし原料不足が解消されると反作用的に甘口が清酒の主流になっていったのです。

その後昭和40年代半ばになると酒の味・品質が見直され始めます。そんな時代の風潮を汲み取った高砂酒造がタイミング良く生み出したのが、辛口清酒の「国土無双」。味・品質を求める清酒界の流れに乗って国土無双は大ヒットを記録します。

「国土無双」の名前の由来

「国土無双」は4代目蔵元の小檜山亨氏が考案した名前です。司馬遷の「史記」韓信列伝から引用した言葉であり、中国・漢の時代に活躍したと言われている将軍・韓信を「国土無双(天下に二人といない傑出した人材)」として称えたという逸話から来ています。

「国土無双」という名付けは、その男性的な辛口清酒のイメージを強く想起させると高い評価を受けました。国土無双は、インパクトのある唯一無二の味とそれを後押しする力強いネーミングによって、全国的に広まったと言えるでしょう。

工場見学は冬がおすすめ

出典: www.istockphoto.com

高砂酒造は無料で工場見学ができ、観光客からも人気です。蒸米機、放冷機、麹室、タンク室、貯蔵室が見学でき、蒸米から貯蔵までの一連の酒造り肯定が間近で見られます。特に冬期に訪れると雪中貯蔵も見られるので、工場見学は冬に行くのがよりおすすめです。

工場見学の後は直売店ですべての日本酒の試飲ができます。ぜひ色々なお酒を楽しんでみてください。

工場見学について

ここでしか味わえないオリジナルグルメ

直売所では、お酒だけでなくオリジナルスイーツも注目の1つです。夏期限定で酒粕ソフトクームが食べられ、直売所の奥にはイートイン用のスペースもあります。ソフトクリームは夏期限定スイーツですが、他にも注目のお酒のスイーツがいくつかあります。

酒粕アイスはミルクと甘酒の味を基本にしつつ、酒粕の風味を感じる味わい深いアイスになっています。日本酒のジュレは、がっつり日本酒の香りや味が詰め込まれたスイーツで、お酒好きにはぴったりの味わいです。

お土産もお忘れなく

高砂酒造の直営売店では、看板銘柄の「国土無双」シリーズはもちろん、季節限定酒や蔵元限定の蔵酒、オリジナルグッズなど様々売られています。単体のお酒だけでなく、純米大吟醸酒セットや動物園の仲間たちがカップに描かれた純米酒セットなどバリエーションが豊富なので見ているだけでも楽しいです。

オリジナルグッズは、旭川の老舗「近藤染工場」で作られた本染めを使用したオリジナルの前掛けやエコバッグ、日本酒のグラスに使えるコースターなどこちらも個性的なものばかり。お土産選びも盛り上がること間違いなしです。

アクセス

出典: www.istockphoto.com

【徒歩の場合】
JR旭川駅から徒歩約15分

【車・タクシーを利用する場合】
JR旭川駅から約5分。道央自動車道鷹栖I.C.から約30分

【バスを利用する場合】
JR旭川駅からバス(旭川電気軌道)で1・3・33で乗車、「1条15丁目」バス停で下車

気になるものはどんどん試飲して

工場見学後、酒造の直売店に戻ると試飲タイムが始まります。試飲タイムでは、今年の新酒から直売店で販売している銘柄はすべて試飲が可能です。

案内してくれた方が利き酒をさせてくれるので、この機会に少しでも気になるものがあれば遠慮せずにどんどん試飲してみましょう。

高砂酒造の代表的な日本酒「国土無双」はもちろん、雪氷室で作られた「一夜雫」や雪中貯蔵によってまろやかな甘味が生まれた「雪のゆりかご」など、飲みやすいお酒もたくさんあるのでおすすめです。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

旭川でおすすめの記事

旭川のアクセスランキング