名称:三浦綾子記念文学館
住所:北海道旭川市神楽7条8丁目2番15号
公式/関連サイトURL:https://www.hyouten.com/
神楽外国樹種見本林は北海道旭川市でぜひ訪れたい観光スポットの1つです。国有林の神楽外国樹種見本林は、外国の樹木が北海道で育つかを調べるために植栽された明治時代からの歴史がある外国樹種の人工植栽地で、約52種類の樹木が植えられています。今回は、故・三浦綾子氏の「氷点」ゆかりの地でもある神楽外国樹種見本林の魅力についてご紹介します。
目次
小説『氷点』の舞台となった「神楽外国樹種見本林」を巡る旅
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神楽外国樹種見本林とは?
北海道で外国種の樹木が育つかどうかを調べるために、明治31年に欧米原産の樹木が植栽された神楽外国樹種見本林は、歴史ある人工植栽地です。近くには石狩川の支流である美瑛川が流れる自然豊かな場所で、野鳥や小動物などが生息。市民や観光客が訪れ、散策や森林浴を思い思いに楽しんでいます。
また、旭川市出身の女流作家である故・三浦綾子氏の代表作「氷点」は、神楽外国樹種見本林が舞台となっていて、入口には「三浦綾子記念文学館」が建っており、全国から多くのファンが訪れることでも知られます。「氷点」の冒頭に出てくるストローブマツの林の影を神楽外国樹種見本林で体感してみましょう。
どんな木があるの?
神楽外国樹種見本林は外国種の人工植栽地なので、たくさんの外国種の樹木が植栽されています。ストローブマツやヨーロッパカラマツなどの樹木は明治31年に植えられました。2019年10月現在え育てられている樹木は52種6,000本です。
始めに植えられた樹木は、ストローブマツとヨーロッパトウヒ、ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパカラマツの4種類。ヨーロッパトウヒは欧米でクリスマスツリーにも利用される樹木で、クリスマスシーズンにニューヨークのロックフェラーセンターに設置されるツリーとしても有名です。ヨーロッパカラマツはアルプス山脈に生息し、真っ直ぐに伸びる幹が特徴的な木で、アロマテラピーの精油にも使われます。
ストローブマツの原産地は北アメリカ東部で、成木になるまでに200年以上かかると言われています。日本国内ではあまり見られない珍しい外国の木が植えられた、まるで北欧の森のような世界を散歩しながら堪能してみてください。
ここに生息する野生動物たち
樹木だけでなく、自然豊かな神楽外国樹種見本林には様々な野生動物が生息しています。特に森の人気者はエゾリスです。エゾリスはミズナラやカシワ、オニグルミの木がある場所に多く生息していて、北海道全域にいます。しっぽは16~20cm、しっぽ以外の体長は22~27cmで、エゾシマリスよりも2倍ほど大きな体をしています。
夏毛は赤茶色をしていて、冬になると灰褐色の毛になります。エゾリスに会いたい場合には、春から夏は日の出から日没まで、秋は昼までがチャンスです。冬のシーズンも冬眠はせずに主に朝に活動する習性があります。
木の枝が揺れたり、樹木の上から「シュシュ」「ジュージュー」などの鳴き声が聞こえたりしたら、枝を見上げてエゾリスを探してみましょう。運が良ければ、エゾリスが地上を走る姿や、地中にドングリを埋める姿が見られることもあります。
「三浦綾子記念文学館」にも立ち寄ってみよう
神楽外国樹種見本林の入り口には「三浦綾子記念文学館」があり、全国から多くの三浦綾子ファンが訪れます。三浦綾子記念文学館は1998年6月13日にファンの募金によって建てられた民営の文学館です。キリスト教徒であった三浦綾子氏の世界観と文学、「人はいかに生きるべきか」というメッセージを感じてみましょう。
三浦綾子氏とは
1922年に北海道旭川市に生まれた三浦綾子氏は、高等女学校卒業後の17歳から7年間小学校教師を勤めました。太平洋戦争後には肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の療養生活を送っています。闘病中にキリスト教と出会って洗礼を受け、1964年には朝日新聞の懸賞小説に「氷点」で入選、作家活動に入りました。「塩狩峠」「道ありき」「泥流地帯」など数多くの小説・エッセイなどを発表しました。
三浦綾子記念文学館詳細情報
【開館時間】9:00~17:00
【入館料】大人700円、学生300円(小中学生は無料)
※2019年10月時点の情報です。
おすすめシーズン
四季折々の美しさがある神楽外国樹種見本林は、それぞれの季節ごとに訪れる価値があります。春には北海道に春を告げるエゾエンゴサクが淡く青い花を咲かせる可憐な姿や、早春の山の妖精カタクリの赤紫の花が見られ美しい景色が広がります。夏のシーズンにはライトアップが、秋には紅葉が楽しめておすすめです。
冬には林内をスノーシューや歩くスキーなどで楽しむスノーハイキングが人気で、凛とした美しさの冬景色を満喫できます。何を目的に訪れるかにより、おすすめシーズンは変わるものの、いつ訪れても美しい景色が広がる神楽外国樹種見本林は隠れた観光名所と言えるでしょう。
アクセス
【空港・駅からのアクセス】旭川市の郊外に位置する神楽外国樹種見本林へのアクセスは、旭川空港からは車で約35分、旭川駅からは車で約10分、バスで約15分です。
【公共交通機関を利用する場合】道北バス・神楽農協行きに乗車して、神楽4条8丁目・神楽農協駅前停留所で下車し徒歩5分となります。
まとめ
旭川市の観光では有名なスポットも訪れながら、ぜひ神楽外国樹種見本林を巡ってみましょう。
市街地にほど近い場所にあるのに、まるでヨーロッパの森を散歩している様な気分が味わえ、豊かな森の中では鳥のさえずりやエゾリスの姿に心が癒されます。
訪れる前に故・三浦綾子氏の代表作「氷点」について下調べをしておくと、より神楽外国樹種見本林の世界を深く味わえるのでおすすめです。
四季折々の姿を見せる豊かな自然を神楽外国樹種見本林で堪能しましょう。
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