知床旅行の拠点!北海道東の最果て・羅臼町の観光スポットを紹介!

画像出典:柳井研一郎 / PIXTA(ピクスタ)

知床旅行の拠点!北海道東の最果て・羅臼町の観光スポットを紹介!

世界自然遺産に認定され話題となっている知床への旅行プランでは、羅臼(らうす)町の観光スポットに注目が集まっています。オホーツク海に面した羅臼町は流氷がやってくる世界最南端の町で、流氷が運ぶ栄養分により水産資源にも恵まれた人気観光地です。今回は、様々な魅力に溢れる羅臼町のおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。

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知床旅行の拠点!北海道東の最果て・羅臼町の観光スポットを紹介!

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知床の観光シーズン到来を告げる「知床開き」

羅臼町最大の祭り「知床開き」は、知床半島に観光シーズンが到来したことを告げる歴史あるお祭りです。毎年6月の第3土曜日・日曜日に開催されている知床開きは、約半世紀の歴史を持つ恒例の祭りで、知床旅行で見逃せないイベントの1つ。

初日の土曜日には前夜祭が開かれ、郷土芸能の知床いぶき樽が演奏されたり、地元の高校生がよさこいの演武を披露したりし、締めくくりには花火大会が実施されています。翌日の日曜日に開催される本祭りでは、羅臼町民が大勢参加して羅臼音頭を踊りながら市街地を練り歩く「知床千人踊り」が見所です。

羅臼漁港をメイン会場に開催される知床開きでは、2日間を通して羅臼の特産物・海産物を食べられるお店が多数出展し、美味しい羅臼グルメもいっぱいです。特に羅臼漁業協同組合のウニ部会青年部のウニ販売は人気で、数量限定なのでぜひチェックしてください。

町の観光案内所と道の駅「知床・らうす」

羅臼町の観光拠点として立ち寄りたいスポットが観光案内所と道の駅。観光案内所と道の駅「知床・らうす」は国道334沿いの知床横断道路の羅臼側入り口にあり、建物の1階に観光案内所が、正面右側に道の駅の売店、左側に道の駅の飲食店が並んでいます。建物の目の前に広がる根室海峡と国後島の眺め、後ろにそびえる日本百名山の1つである羅臼岳の眺望も観光気分を盛り上げてくれるでしょう。


道の駅内の売店には、羅臼漁業協同組合の直営店などがあり、魚の城下町と呼ばれる羅臼町の海産物などのお土産が手に入り、飲食店ではお刺身定食・羅臼産のホッケ定食、めんめ(キンキ)定食など地元の味を楽しめます。観光案内所には最新情報掲示板があるので、観光施設の情報や見所ポイント、宿泊施設や飲食店についてスタッフに気軽に相談してみましょう。ホエールウォッチングの出航状況についてや、羅臼ならではの体験型観光についての情報も網羅しています。

観光船でホエールウォッチング!

自然豊かな羅臼の海では季節それぞれに様々な野生動物が見られます。知床・羅臼エリアではツチクジラやマッコウクジラ、ミンククジラなどが良くみられるので観光船でホエールウォッチングを楽しんでみるのもおすすめ。

野生のクジラが泳ぐ滑らかで美しい姿を間近で見たいなら、遭遇率の高い時期を狙うと良いでしょう。北の海を悠々と及ぶクジラを観察し、躍動感と迫力を味わえば旅の思い出もひとしおです。ホエールウォッチングにおすすめのシーズンは3月から10月で、クジラの他にも夏ならイルカやシャチ、冬にはトドやアザラシなどの希少な野生動物にも出会えます。

知床横断道路の「峠の展望台」と「熊越の滝」

ドライブコースとして人気の知床横断道路は観光におすすめのスポットです。知床横断道路は斜里町ウトロと羅臼町を結び、知床連山の尾根筋にあたる標高738mの峠越えのコースとなっています。7月の下旬でも雪が残る景色が印象的で、秋には羅臼岳の紅葉が美しく、天候に恵まれれば遠く北方領土も望めるのでドライブにおすすめ。

峠の展望台からの見晴らしは気持ちが良く、早朝からカメラを構える人の姿も見られます。熊越の滝は知床横断道路沿いにある小さな滝で、羅臼八景の1つに数えられる観光スポットとして知られています。木々が茂り野の花が咲く遊歩道を400m程歩いて約20分の場所にある熊越の滝は、落差8m、水量が多めで幅が広い美しい滝です。虫よけ対策と熊対策をして訪れましょう。

最果て感がたまらない「道道87号線」と「相泊温泉」

せっかく羅臼町を訪れるなら、北海道の東端ならではの最果て感を楽しんでみましょう。道がなくなってしまう「キケン、道なし」の看板の通りに道道87号線は、道路なのに終点があります。最終地点の先には道も無ければ人家も無く、あるのは昆布漁の番屋と断崖だけという最果て感を味わえます。

道道87号線を最終地点まで行って、突端つまり地の果てを意味するアイヌ語、シリエトクが語源となっている知床ならではの雰囲気を感じてみましょう。

羅臼町の最果て相泊地区には究極の天然温泉も湧いていて観光客に人気。日本最北東端の秘湯である相泊(あいどまり)温泉は、道道87号線の終点から少し戻った海辺にあり、地元住民が管理しています。海辺に小屋があるだけの海辺の食塩泉で、観光客でも無料で利用できるので最果ての湯で温まってみるのも良いでしょう。

観光難易度が高めの秘境「羅臼湖」

羅臼湖は知床半島最大の湖で、深い原生林の中に佇む神秘的な魅力があり、湖面には雄大な羅臼岳を映す観光名所です。秘境とされる羅臼湖は標高680~760mの場所にあり、羅臼湖入口からは往復で約6㎞、約3時間と気軽には辿りつけないからこそ、歩いた人だけが味わえる贅沢な観光名所と言えるでしょう。

羅臼湖までのトレッキングルートでは本州中部の標高2,000m級の山でしか見られない繊細な高原植物や希少な動物も見られます。羅臼湖は観光難易度が高めなものの、訪れる価値のある観光スポットです。

国後島まで見渡せる「羅臼国後展望塔」

羅臼の市街地近くから気軽に景色を楽しみたいなら羅臼国後展望塔がおすすめです。中心市街地から近い高台にある羅臼国後展望塔の屋上展望デッキからは、国後島の雄大な姿が一望でき人気があります。

施設内には展望室や映像室、展示室、研修室などがあり、北方領土問題の歴史的な経緯や相互交流の様子についての紹介や説明、ビザなし交流で撮影された北方領土の写真などが並んでいて詳しく学べるので、北方領土についての理解も深まるでしょう。

標高167mの高台にある施設で、見晴らしがよく日の出の名所としても知られています。展望デッキは24時間出入り自由なので、気軽に羅臼の街並みや港、国後島の素晴らしい眺望や、冬のシーズンなら流氷の接岸などを眺めてみましょう。

中標津空港から羅臼町までのアクセス

羅臼町までは根室の中標津(なかしべつ)空港から約70㎞、車で約1時間50分でアクセス可能です。空港からは道道69号そして国道272号を使って根室海峡に面する標津町へ向かい、海沿いの国道335号を北上します。前方に知床連山を眺めながら、根室海峡を挟んで国後島が間近に迫る道を快適にドライブしてみましょう。世界自然遺産の知床の自然を感じながらのドライブも旅の1ページとして楽しんでみてください。

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