知床の百名山「羅臼岳」|易しくないけど、絶景と温泉に癒される人気の山

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知床の百名山「羅臼岳」|易しくないけど、絶景と温泉に癒される人気の山

北海道の知床半島にある羅臼岳(らうすだけ)は、日本の百名山や花の百名山にも数えられている人気の山です。登山の難易度は少し高めですが、山頂から見える景色や登山コースの出発地点が温泉であるなど人気の要素が多く、毎年多くの登山客が訪れています。そんな羅臼岳の魅力やおすすめの登山コース、登山ガイドについて、山に登る際の注意点などをご紹介していきます。

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知床の百名山「羅臼岳」|易しくないけど、絶景と温泉に癒される人気の山

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羅臼岳ってどんな山?

羅臼岳は、知床半島の中央付近にある知床火山群の中でも最も高い標高1,661mを誇る山です。アイヌ語では「爺爺岳(チャチャヌプリ)」と呼ばれ、良牛岳と記録されていたこともあります。

2005年には羅臼岳を含む知床半島が世界遺産に正式に登録されました。現在では日本百名山、また花の百名山にも選出されている日本を代表する山の1つです。

初心者におすすめ「岩尾別温泉コース」

羅臼岳の登山道には2種類のコースがあります。どちらも難易度は高いですが、初心者におすすめなのは「岩尾別温泉コース」です。こちらは岩尾別温泉から出発して、オホーツク展望や銀冷水を通り羅臼岳まで登るコースとなっています。

岩尾別コースの時間目安は往復8時間で比較的傾斜や高低差が少なく、歩く道も整備されています。岩尾別温泉まではアクセスも良好で、日帰りが可能なコースです。初めて挑戦する際にはこちらを選択すると良いでしょう。

ガイドツアーならもっと楽しめる

自分たちだけで登るのは難易度が高いと感じる方は、ガイドツアーを予約すればより安全に楽しく羅臼岳登山ができます。ガイドツアーは一度に最大4名の少人数登山で、ガイドの方が安全確保を行ったり、歩くペース配分も常に考慮してくれます。

ガイドコースはウトロ側の岩尾別コースを往復する初心者向けコースと羅臼岳の山頂を経由してウトロ側へ下る城九者コースの2種類あります。開催期間は6月中旬~10月初旬までです。

羅臼岳登山ガイド(2019年10月時点の情報です)

★岩尾別コース
1名…27,000円
2~4名…17,000円

★羅臼横断コース
1名…30,000円
2~4名…20,000円

登山経験が豊富なら「羅臼温泉コース」に挑戦

登山慣れしている方であれば、さらに難易度の高い「羅臼温泉コース」にチャレンジするのもおすすめです。こちらのコースは羅臼温泉から出発し、国営羅臼温泉キャンプ場や里見台、屏風岩を経由して羅臼岳に至ります。

羅臼温泉コースの目安登山時間は往復で10~11時間もかかり、登山道も険しいので上級の健脚者向けになります。こちらのコースを登るのは大変ですが、より知床の自然を身近に体験できるでしょう。

羅臼温泉コースは登山時間が長く、宿泊が必須になります。登山の前日に羅臼温泉野営場に宿泊し、朝から登り始めるとスムーズに登山できます。羅臼温泉野営場はオートキャンプ式ではなく、少人数で静かな環境でキャンプできるので、登山目的の利用者が多いです。

岩尾別温泉までのアクセス

車で行く場合

札幌から道央自動車道を利用し、終点の旭川鷹栖I.C.で下り、旭川市街から国道39号線を使って網走市へ向かう。さらに国道244号線と国道334号線を経由し道道93号線を走る。(所要時間:約7時間30分)

JRを利用する場合

札幌駅から函館本線・石北本線の特急に乗って網走駅まで行く。網走本線に乗り換え知床斜里駅で下車。(所要時間:約6時間)

バスを利用する場合

知床斜里駅前から知床五湖か知床大橋行のバスに乗り、岩尾別温泉で下車し、徒歩約3分。(所要時間:約1時間30分)

※バスは1日3便運行しています。

羅臼温泉までのアクセス

車で行く場合

札幌から札樽自動車道を利用し、道道493号線まで行く。道央自動車道と旭川紋別自動車道を使って国道450号線を進む。国道39号線、国道333号線を進んで美幌バイパスに入り、道道246号線を進み国道334号線まで行く。(所要時間:約6時間)

バスを利用する場合

中標津バスターミナルから阿寒バス「釧路羅臼線・釧路標津線羅臼行」に乗り羅臼営業所停留所で阿寒バス「羅臼ウトロ線ウトロ行」に乗り換え、羅臼温泉停留所で下車。(所要時間:約1時間)

※阿寒バス羅臼線は夏期のみ運行なので注意してください。

登山の際の注意(服装/クマ除け)

羅臼岳登山をする場合、注意しなければならない点がいくつかあります。羅臼岳の2つの登山コースはどちらも登山客が何度もヒグマに遭遇しているので、まずはヒグマ対策が必須です。クマよけ鈴やスプレー、線香、ホイッスルなどを準備しておくと良いでしょう。
また、羅臼岳は標高が高く山頂付近は寒くなるので防寒着やレインウェアは必須です。知床半島は夏が短く、一年の大半は涼しいか寒いので防寒対策をしっかりと行うことが重要となります。防寒対策として、フリースやアンダーウェア、スパッツなどを着用するか持参しましょう。

足元は、履き慣れた登山用の靴かトレッキングシューズを選択するのが基本です。他にも軍手や帽子、タオル、ヘッドランプなどがあると便利なのであらかじめ用意しておきましょう。

初心者におすすめの季節は…

羅臼岳の山開きは7月の第一日曜日で、登山シーズンは毎年6月下旬~10月上旬頃までです。基本的にこのシーズン中の登山がおすすめの期間となりますが、毎年9月頃には既に冠雪が始まっているので、初心者に特におすすめの時期は7月~8月の夏場です。雪が多く残っていたり、降り始めている時期は避け、足元の不安が少ないシーズンを選びましょう。

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