名称:桃林寺(とうりんじ)
住所:沖縄県石垣市字石垣285
公式・関連サイトURL:https://www.okinawastory.jp/spot/30000066
海や山など美しい自然に恵まれた石垣島ですが、パワースポット&石垣島の意外な観光地として「桃林寺」が密かに注目されています。桃林寺?と思った方がほとんどだと思うので、この記事ではそんな桃林寺の歴史と見どころ、起死回生の御朱印、お守り、アクセスなど詳しくご紹介!滅多にお寺に行くことがない方も、日本最南端に位置する桃林寺と、隣接する「権現堂」の歴史にふれてみてはいかがでしょうか?
目次
石垣島「桃林寺」日本最南端・八重山最古の寺院は起死回生のパワースポット
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「桃林寺」日本最南端・八重山列島最古の寺院
出典: (WT-shared) Shoestring at wts wikivoyage (CC BY-SA 4.0)
沖縄県石垣島の市街地にある「桃林寺」は、日本最南端に位置する八重山列島で最も古いお寺。400年あまり前に創建された臨済宗妙心寺派の禅寺です。
それまで八重山列島には神社仏閣がなかったため、薩摩藩からの進言を受けた琉球王国第二尚氏王統第7代国王の尚寧王(しょうねいおう)が、江戸時代初期の慶長19年(1614年)に桃林寺を創建しました。
1771年に起きた八重山地震による大津波で建物は倒壊していまいましたが、翌1772年に再建。戦争や台風被害による修復、幾度の改修が施され今に至ります。
石垣島にお寺?とピンとこないかもしれませんが、石垣市内の便利な場所にあるので、ちょこっと観光しやすいのもおすすめポイント。赤瓦屋根と琉球石灰岩の石垣などが沖縄を感じさせてくれます。
後述する仁王像の霊異と、災害に屈しないことにあやかり、厄除けや起死回生のご利益を授かれるパワースポットとしても注目の桃林寺。重要文化財や沖縄県指定文化財を含む桃林寺の見どころを、順にご紹介しましょう。
1. 山門
琉球赤瓦の屋根をもつ桃林寺の山門は、沖縄の独特な雰囲気を醸し出しています。
琉球赤瓦は、沖縄の南部一帯で採れるクチャと赤土を練り混ぜて焼いた沖縄伝統の瓦です。クチャは化粧品などにも使われている沖縄や石垣の人たちにとって馴染み深い土。そんな土から作られる赤瓦は、割れにくく耐久性が高いという利点があります。
桃林寺の山門の屋根には、創建当時からこの琉球赤瓦を使用。山門の左右に安置されているのは、沖縄最古の木造彫刻であり、見ごたえのある仁王像です。
2. 起死回生の仁王像【沖縄県指定文化財】
山門の左右、縦格子の中には、迫力満点の力強い仁王像(金剛力士像)が立っています。開口で怒りを表に出した阿形(あぎょう)像と、口を結んで怒りを秘めた吽形(うんぎょう)像は、桃林寺を守る守護神です。
これら2体の仁王像は、ドシヌ(おがたまの木)を用いた寄木造り。沖縄県に現存する最古の木造彫刻で、沖縄県指定文化財になっています。
縦格子からのぞいてみると、これらの仁王像は傷ついていることがわかります。痛々しく感じるその理由は、1771年に起こった八重山地震の大津波。建物が破壊されるとともに、これら2体の仁王像は大津波で流されてしまいました。
しかし石垣島北西部の崎枝湾に、仁王像が2体とも打ち上げられているのが発見されたのです。これらの奇跡的に戻ってきた仁王像から起死回生のパワーをいただこうと、多くの観光客が桃林寺を訪れています。
3. 権現堂【重要文化財】
出典: Paipateroma (CC BY-SA 4.0)
桃林寺に附した「権現堂」が隣にあるので併せてお参りしましょう。権現堂は、桃林寺と同じく1614年に創建されました。周囲の石垣は桃林寺と続いていて、附表門も沖縄建築らしい独特の手法がとられています。
権現堂もまた、大津波による損壊や大戦による被害の修復を経て、現在に至ります。1981年に、戦災から逃れた貴重な伝統的建造物として、国の重要文化財に指定されました。
出典: Paipateroma (CC BY-SA 4.0)
「拝殿」は寄棟造。拝殿の向こうに赤壁の「神殿」が見えています。
出典: Paipateroma (CC BY-SA 4.0)
神殿の御神体は、琉球最古のものと言われる銅製の宝鏡。木彫りの仏像が併せて祀られています。
神殿は三間社流造で、階段両脇の登高欄(のぼりこうらん)に唐獅子、両脇間の板戸には麒麟が描かれているのが特徴。本土の建築様式とは異なる沖縄独特の雰囲気を感じることができます。
名称:権現堂(ごんげんどう)/文化庁 国指定文化財等データベース
公式・関連サイトURL:
(拝殿)https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3658
(神殿)https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/3657
4. 鐘楼
桃林寺の本堂手前に鐘があり、大晦日や初詣にはたくさんの参拝客が訪れています。琉球赤瓦が使われている鐘楼からも、沖縄の伝統と歴史を感じることができるでしょう。
5. 起死回生の御朱印
御朱印(ごしゅいん)というのは、神社仏閣にお参りした証として拝受できるもので、お経を写したもの(写経)を納めた際にもらえる印が由来です。桃林寺でもこの御朱印をもらうことができます。寺社によってデザインがそれぞれ違うので、御朱印を集める方が増えてきました。
桃林寺では左側お手洗いのすぐ横に御朱印をもらえる授与所があります。桃林寺は「起死回生」のご利益があると言われているので、日本最南端の寺院に参拝した記念として御朱印をもらってみてはいかがでしょうか?
6. おみくじ
石垣島に寺社は少ないので、桃林寺にはたくさんの初詣客が参拝に訪れます。
初詣といば、おみくじですよね。桃林寺は石垣島で唯一、おみくじが引けるお寺です。桃林寺のおみくじは、筒から棒が出るタイプではなく、お賽銭箱にお金を入れて箱から掴み取るタイプ。シンプルなおみくじですが、おまけに付いてくる七福神のお守りが人気です。
お守りを購入できるのもこの桃林寺だけ。厄除け祈願に参拝される方が多いため、やはり一番人気は「厄除」。病気平癒や、権現堂の名前が入ったお守りもあります。
7. アクセス/駐車場
桃林寺について色々紹介してきましたが、気になるアクセスもご案内します。遠くて行きづらくないの?と思うかもしれませんがその心配はありません。
桃林寺は市街地にあってアクセス抜群なんです。市街地中心地にあるユーグレナモールから、徒歩10分弱。車なら数分で行けてしまいます。離島ターミナルからでも徒歩約15分、車で約5分と、空き時間を利用できる観光スポットとしてもかなりおすすめ。
さらに、道路を挟んだ南側には参拝者用の無料駐車場も完備、と至れり尽くせり。徒歩はもちろん、レンタカーでも気軽に寄れますよ。
8. 参拝時間
開門時間は毎朝6:30~18:00です。参拝料が必要な寺院が多いなか、桃林寺は無料でお参りできます。歴史が長く、伝統的な石垣や建築物、文化財などを見られる桃林寺の境内をのんびり歩きながら参拝しましょう。
◎周辺も散策観光しよう。
桃林寺の駐車場横に、琉球石灰岩の庭園らしきものが目に入ります。これは「仲本家庭園」。歩道に面した部分は自由に見学できるので要チェック!
▶仲本家庭園・石垣氏庭園|石垣島で琉球石灰岩の枯山水庭園を観光。
桃林寺の少し北、歩いて数分の場所に「石垣氏庭園」もあるので、散策コースとしてもおすすめです。
※記載は、2019年12月の情報です。
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