長崎県雲仙市は、島原半島のおよそ西半分を包摂する市。半島を形成する雲仙岳の西側に位置し、ロープウェイで登れる妙見岳は、とくに紅葉の美しさで知られています。島原観光というと、中心街島原や世界遺産に登録された原城跡などが有名ですが、雲仙市にも見どころはたくさんあります。とくに温泉は全国的にみても良質で、島原半島に宿をとるなら雲仙市でホテルを探すのがおすすめ!そこで今回は、雲仙市のおすすめ温泉ホテルをどどんと10選お届けします。
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雲仙市のおすすめホテル。雲仙岳の麓の温泉街で日々の疲れを癒しません?
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温泉街で心も体もポカポカ
雲仙市には、雲仙温泉と小浜温泉という大きく2つの温泉街があります。雲仙温泉は雲仙岳の山上にあり、荒涼とした雲仙地獄から噴き出す白煙が印象的。雲仙地獄では江戸時代にキリシタンの拷問が行われたこともありましたが、昭和初期からは国際的な保養地として開発されて今日に至ります。
一方の小浜温泉は橘湾沿いに弓なりに伸びる海辺の温泉地。「湧出量×湯温」で求められる「放熱量」で日本一と称され、やはり道路脇の側溝や家々の煙突からもうもうと湯けむりが上がっています。こちらは日本一の長さの足湯や蒸し釜も名物で、近年はB級グルメとして小浜ちゃんぽんを売り出しています。
どちらも大きな温泉街なので、ホテルや旅館の選択肢もいろいろ。湯量も豊富なので、どの宿のお風呂に入ってもしっかり熱々で温まります。
雲仙観光ホテル
雲仙温泉の発展の基礎となったのが、昭和10年開業のこちらの「雲仙観光ホテル」です。外国人誘致による外貨獲得を目的とし、政府出資の国策として建設された洋式ホテルの1つで、海外の賓客からも高く評価されてきた高級ホテルです。
外国人向けに建てられていることは、たとえば扉のドアノブが明らかに日本人には高すぎる位置に設けられていることなどからもうかがえます。時代とともに改修工事は重ねつつも、創業当時の雰囲気だけは変わらず残し続け、ホテルが掲げる「新しくノスタルジア」を大成しています。
自然湧出の自噴泉を使用したかけ流しのお風呂ももちろん魅力!ドーム型の天井やステンドグラスの窓、それにアールデコ調のタイル壁が洋風ホテルとしての格式を物語っています。
湯快リゾート 雲仙東洋館
雲仙温泉でリーズナブルに泊まるなら、「雲仙東洋館」はおすすめの1つ。西日本を中心に展開する「湯快リゾート」グループの一員で、小さなお子さま連れのファミリー層に人気があります。
その理由が、多彩なアミューズメント施設。子供用ボルダリングのあるキッズルームのほか、卓球やカラオケも無料で楽しめます。パノラマビューの温泉展望露天風呂も、大人も子供も開放的で気持ちよく浸かれます。
食事は朝晩ともにバイキング。雲仙の食材を活かした「ご当地贅沢バイキング」は、和洋メニューも盛りだくさんでお子さまも大喜び間違いなし!期間限定メニューもあるので、いつ宿泊しても新し楽しみがあります。
Mt.Resort 雲仙九州ホテル
雲仙九州ホテルも創業100年余の老舗ホテルですが、こちらは2018年にまったく新しい高級リゾートホテルとしてリニューアルしました。全25室の落ち着いた空間では、上質で特別なプライベートの時間を満喫できます。
メインダイニングルーム「1917」はクラシカルな雰囲気を残した和洋折衷のしつらえ。夜は洋食を中心とした欧風献立で、地元の食材はもちろん土地の名物や伝統も取り入れた、シェフ厳選のコース料理が味わえます。
2Fのカフェバーや屋上ラウンジでは、宿泊者なら無料でドリンクもいただけます。全室に温泉を引いたバスルームが付属しているので、いつでも好きなときに雲仙のお湯に浸かることができます。
ゆやど雲仙新湯
こちらも創業100周年を迎える雲仙屈指の老舗旅館。なによりの自慢は、1軒で4種の源泉からお湯を引いていることです。4つの源泉は混ぜて使用されることはなく、貸切風呂に大浴場、庭園露天風呂に客室付き露天風呂と、それぞれにお湯が異なるのが大きな特徴です。
客室は和室のほかにツインの洋室もあり、さらに2種のスイートや4室限定の露天風呂付き客室もおすすめ!料理に使う食材は、ホテルから15マイル以内の山海のものを極力使うというのがこだわりです。島原半島の自然の恵みを詰め込んだ、和洋シェフ考案のオリジナル会席やコース料理はホテルに欠かせない魅力となっています。
浜観ホテル
小浜温泉を代表する観光ホテルの1つが、こちらの「浜観ホテル」です。名前のとおり浜の向こうに海の景観が望めるリゾート感もある宿で、とくに夕日の美しさは格別です。
ホテル自慢の最上階にある展望大浴場からは、熱々の温泉に入りながら橘湾の壮大な海を一望できます。ホテル内には蒸し釜もあり、希望すればウェルカムサービスで蒸し用の生卵ももらえますよ。
館内には炉端焼きと居酒屋、そしてフレンチレストランの3つの食事処があり、好みに応じて夕食のタイプが選択可能です。朝食はオプションとなりますが、和洋種類豊富なバイキング料理が食べられます。
国民宿舎 青雲荘
長崎の食材をふんだんに使った会席料理が自慢の公共の宿。島原半島の山の幸から海の幸まで、旬の味覚が堪能できます。宿泊プランは料理をメインに選択するため、グルメ好きにはもってこいのホテルです。
雲仙ロープウェイ乗車券付きプランやイルカウォッチングプランなど、観光にも便利なプランを提供しているのも嬉しいポイントです。もちろん源泉かけ流しの温泉も自慢で、とくに露天風呂は空を眺めながらの贅沢な空間。青雲荘ではおでんも名物で、生ビールと合わせて珠玉の湯上がりタイムを過ごすこともできますよ。
福徳屋
こちらは小浜温泉の小ぢんまりとした和風旅館です。部屋数は20室と少なめながら、24時間入浴可能なお風呂が6つもあるのが大きな特徴です。客室はすべて和室で、館内ではWi-Fiも利用できます。
地元島原半島の食材をメインに据えた創作会席料理も宿の自慢。アレルギーや苦手な食材については柔軟に対応してもらえるので、たとえば甲殻類アレルギーがある人でも安心して海の幸を堪能できます。
湯元ホテル
湯元ホテルは、雲仙温泉街の始まりともいうべき老舗中の老舗。その歴史は江戸時代前期の1695年、島原藩に湯守を命じられた加藤善右衛門が、湯宿を設けたことに端を発します。雲仙観光ホテルの開業によって外国人観光客が雲仙を訪れるようになると、湯元ホテルにも今に残るヨーロッパ風のクラシックなロビーなど洋風の意匠が現れるようになりました。
手作業で温度管理を行う源泉かけ流しのお風呂も自慢で、硫黄の香り漂う白濁したお湯がなみなみと波打つ大浴場や露天風呂の入り心地は格別です。料理長こだわりの和会席料理も人気ポイントの1つ。島原半島の海の幸はもちろん、柔らかな赤身とジューシーな脂のバランスが絶妙な長崎牛の溶岩焼きも絶品ですよ!
旅館 山田屋
旅館には珍しいビジネス向けの6畳和室から、家族向けの広々14畳まで、旅行者のニーズに合わせたお部屋を提供しているホテル「山田屋」。海側のお部屋は贅沢にゆっくりしたいという方に、山側はリーズナブルな価格で泊まれることから、大人数やビジネスユースにおすすめです。
小浜温泉の源泉をふんだんにかけ流しているお風呂も自慢で、とくに展望露天風呂「落日(いりひ)の湯」から眺める夕日は素晴らしいですよ。内湯の「ギヤマン風呂」も色ガラスの光がそこかしこに反射して華やかな雰囲気です。
個室でゆっくりいただける夕食も魅力。目の前の橘湾で獲れる身の締まった新鮮魚介は、ひと皿ひと皿が美味で濃厚!観光スポットの足湯「ほっとふっと105」もすぐ近くにあり、食前食後の散策にも最適です。
Guest House TSUDOI
温泉街には珍しいゲストハウス。旅行客の中にはカップルからバックパッカーまで個性豊かな人々が集まります。寝床は2段のドミトリーで、女性専用フロアもあります。
目の前がバス停なので、公共交通機関を使っての気ままな旅にピッタリ!基本は素泊まりですが、1階ではグリーンカレーやホットサンドセットなどの食事もできます。お酒も置いてあるので、さまざまな地域や国の宿泊客同士で盛り上がってしまうのも楽しみですね。
温泉好きには外せない観光地
地獄の周囲に広がる雲仙温泉と、日本一の放熱量を謳う小浜温泉。どちらも熱々の温泉が好きな旅人にはたまりませんね!隣接する島原市や南島原市にも温泉はありますが、これほどの規模と泉質には恵まれていません。島原半島旅行で観光もお風呂も楽しむなら、ぜひとも雲仙市のホテルからベストな1軒をチョイスしましょう。
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