ついに完成?!世界中を魅了する「サグラダ・ファミリア」を完全ガイド

画像出典:ValeryEgorov

ついに完成?!世界中を魅了する「サグラダ・ファミリア」を完全ガイド

ガウディの最高傑作と名高い「サグラダ・ファミリア」は、バルセロナで最も人気の観光名所です。荘厳な佇まいと煌びやかな内装はもちろん、着工から140年近く経つにもかかわらず、未完成であるというミステリアスさで世界中の観光客を魅了し続けています。最大の見どころである「生誕のファサード」には、日本人彫刻家・外尾悦郎氏が手掛けた「15体の天使像」があるほか、地下にはガウディが眠る「地下礼拝堂」と建設用の模型が展示された「地下博物館」があるなどとにかく見どころがいっぱい。今回は、そんなサグラダ・ファミリアの見どころや観光情報についてご紹介していきます。

目次

ついに完成?!世界中を魅了する「サグラダ・ファミリア」を完全ガイド

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1.サグラダ・ファミリアとは?

出典: basiczto

サグラダ・ファミリアは、スペインの有名建築家アントニ・ガウディが設計したカトリック教会です。着工は1882年。当初まだ無名だったガウディは1883年に建築家として就任し、亡くなる1926年までサグラダ・ファミリアの設計と建築に携わってきました。

出典: catalby

2005年には「アントニ・ガウディの作品群」として、地下礼拝堂と生誕のファサードがユネスコの世界遺産に登録されています。

2.サグラダ・ファミリアの完成予定が2026年って本当?

出典: gandhi/PIXTA(ピクスタ)

完成まで約300年かかると言われたサグラダ・ファミリアですが、工期が大幅に短縮されたことが発表されました。かつては模型や設計図をすべて手作業で製作していましたが、IT技術の発展により、3Dによる設計やCGを使用した完成予想図を作れるようになったためです。

出典: NH53/Flickr

また、2005年に世界遺産に登録されて以来、観光客が大幅に増え工事費が潤沢になったのも大きな要因のひとつです。完成予定は、ガウディが亡くなってちょうど100年に当たる2026年。果たして完成したサグラダ・ファミリアを見ることができるのか、永遠に未完成ののままなのか。その日が待ち遠しいですね。

3.外観だけでも見応え充分

出典: Nikada

バルセロナのシンボルだけあって、遠くからでも一目でわかるほど荘厳な大聖堂です。別名「立体聖書」とも呼ばれているこのサグラダ・ファミリアには、聖書にまつわる様々なシーンが精巧な彫刻で表現されています。

「生誕のファサード」には受胎告知からキリストが初めて説教を行う場面まで、「受難のファサード」にはキリストの死から復活までが描かれており、どちらも見応え充分です。

生誕のファサード中央の「生命の木」の下には、母の愛を象徴するペリカンの彫刻があります。親しい人の愛情は近くにいると気づきにくいということを表すため、建物の真下からは見えにくい構造になっているのだとか。そんな思いが秘められているのも、サグラダ・ファミリアの魅力の一つと言えるでしょう。

4.美しいステンドグラスと天井飾り

出典: genki/PIXTA(ピクスタ)

サグラダ・ファミリアは一見すると地味な色合い建物ですが、中に入るとその印象は一変するはず。ガウディ建築に共通する、優れた色彩感覚を用いてはめ込まれたステンドグラスが、鮮やかな色彩と自然光で教会全体を温かく包みこみます。

出典: ptwo/Flickr

また、主祭壇の上の飾りも見どころの一つ。磔にされたキリストを照らすように囲む、黄色のライトと金色の天蓋は圧巻です。まるでキリストが光に包まれているようにも見えます。

5.塔から眺めるバルセロナの絶景

出典: LARISA SHPINEVA

サグラダ・ファミリアに来たのなら、塔に登らずしては帰れません。1枚のチケットで登れるのは、どちらか一つの塔のみ。生誕のファサード側と受難のファサード側でそれぞれ見える景色が異なるので、じっくり考えてから決めることをおすすめします。

ちなみに、上りはエレベーターですが下りは階段です。生誕のファサードからはバルセロナの街の東側が、受難のファサードからはモンジュイックの丘が見えます。

観光客により人気があるのが、見晴らしの良いバルコニーがある生誕のファサード側。ここからは、生誕のファサード中央にある「生命の木」を間近で眺められるほか、バルセロナの新たなランドマーク「アグバルタワー」や眼下に広がるガウディ広場を見渡すことができます。

6.建築好きの方必見!地下博物館

出典: sunsnow/PIXTA(ピクスタ)

サグラダ・ファミリアの地下には、設計時に使われたガウディのデッサンや模型などを展示した博物館があります。コンピューターもなかった時代に、こんな複雑な設計の建物を造り上げるなんて驚きですよね。

ガウディがフニクラ実験で使用したという逆さ吊りの模型も必見です。

7.チケット購入&アクセス方法

出典: BANBI/PIXTA(ピクスタ)

◆チケット

Sagrada Família Basic Ticket(入場券)
:一般17ユーロ/割引対象者14ユーロ
Sagrada Família(オーディオガイド付き)
:一般25ユーロ/割引対象者23ユーロ
Sagrada Família with Guided Tour(ガイドツアー付き)
:一般26ユーロ/割引対象者24ユーロ
Sagrada Família and Gaudí House Museum(ガウディ博物館&入場券セット)
:一般27ユーロ/割引対象者23ユーロ
Sagrada Família with Towers(塔への入場券&オーディオガイド付き)
:一般32ユーロ/割引対象者26ユーロ
※10歳以下の子供、障がい者とその同伴者1名までは無料です。65歳以上のシニアおよび、30歳未満の方は割引が適用となります。
※割引対象者(年金受給者・学生・ユースカード保持者含む)は、証明書を持参しましょう。
※情報は、2019年9月現在のものです。

◆アクセス

地下鉄L2号線/L5号線「サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)駅」で下車後すぐ

◎写真に収めるならここから!

やはり一番の撮影スポットは、塔をつなぐ渡り廊下(展望台)でしょう。特に生誕のファサード側は、ワイヤー製の柵しかないため見晴らし抜群!眼下には公園やバルセロナ市街地が見渡せるほか、遠くにはカタルーニャ音楽堂と共にユネスコの世界遺産に登録されたサンパウ病院の姿も見えます。一方で、受難のファサード側からは建設途中の様子を間近で見ることができ、ある意味レアな1枚を手に入れられるかも。ぜひ塔の上まで登ってみてくださいね。

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