名称：恵山
住所：北海道函館市御崎町
公式・関連サイトURL：https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014050800075/
函館から恵山へシーサイドドライブ。活火山トレッキングと海辺の温泉も満喫
2019年9月17日 更新
函館市内から車で1時間ほどの場所にある恵山は、今も噴気をあげている活火山。地球のエネルギーを目の当たりにできる火口近くまで車で行けることから、函館からのショートトリップにピッタリ！函館定番の観光スポットだけでは物足りないという方必見の恵山を、眺望スポット、遊歩道と登山情報、干潮時だけ入れる天然露天風呂や立ち寄りたい周辺観光情報を交えてご紹介します。
目次
函館から恵山へシーサイドドライブ。活火山トレッキングと海辺の温泉も満喫
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1.「恵山」とは
恵山（えさん）は、函館から約50km東、三方を海に囲まれた渡島（おしま）半島南東端に位置する火山。『新日本百名山』『北海道百名山』『北海道の百名山』などに重複選定されている山で、春から秋にかけて多くの観光客や登山者が訪れます。
標高618.07ｍの恵山は、国土交通省の噴火警戒レベルが運用・監視されている活火山です。溶岩ドームや火山麓扇状地などがあり、中腹部から上は噴気や地熱などの影響で、ほとんど植生がありません。
硫黄が噴出し、山肌が露出している荒涼とした景観は、独特な雰囲気を漂わせています。
また、山岳信仰の山である恵山は、青森県下北半島にある恐山と並ぶ霊場。「賽の河原」があり、歩道横には小石が積み上げられています。
2.海峡展望台
車で手軽にアクセスできる恵山へドライブに出掛けましょう。国道278号線から県道635号線を東へ走り、バス停「恵山登山口」付近で左折。恵山登山道路に入ります。
目的地である火口原駐車場方面へ向かう途中、恵山中腹あたりに海峡展望台（登山道展望台）があります。海峡展望台は、津軽海峡を一望できるおすすめの眺望スポット。晴れていれば、青森県の下北半島まで望めます。
美しい山の緑の奥に見えるのが、荒涼とした恵山の山頂です。この展望台には10台ほどの無料駐車場があるので、ぜひ寄ってくださいね。
※恵山登山道路は18:00～6:00の夜間、12月～4月20日頃の冬季は閉鎖。
名称：恵山登山道路・海峡展望台（登山道展望台）
住所：北海道函館市柏野町117
公式・関連サイトURL：https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014041800084/
3.火口原駐車場
海峡展望台から先へ、ドライブを再開しましょう。ほどなく、恵山への玄関口・火口原駐車場に到着します。
火口原は、恵山の標高約350m付近に広がる平たんな高原地帯。車でこの火口原駐車場までアクセスできるので、体力のない方でも安心です。駐車場からでも荒々しい恵山の様子を見ることができ、トイレもあります。
4.遊歩道を散策
火口原駐車場から、歩きやすく舗装された遊歩道を散策してみませんか？少し歩くことで、恵山のダイナミックさを体感できます。
遊歩道を歩くだけで、火山特有の荒涼とした光景、噴気が立ち上る場所にグッと近付けますよ。
5.恵山のおすすめ登山コース
火口原駐車場スタートの4つのコースで、登山やトレッキングを楽しめます。
恵山山頂へ登る「権現堂登山コース」、室蘭方面の眺望を楽しむ「岬眺望コース」、津軽海峡方面を望む「恵山展望台コース」、恵山の西にある海向山（かいこうざん）へ登頂する「海向山コース」から、おすすめの2コースをご紹介しましょう。
◆権現堂登山コース
恵山の山頂に、一度は登頂してみたいですよね。「権現堂登山コース」は、火山の迫力を感じながら山頂へ登るコースです。
舗装された遊歩道を進み、分岐点で山頂に向けて右折。勾配のきつい階段や山道を登るので、最低でもスニーカーは必要です。所要時間の目安は、駐車場から約1時間。
山頂からの眺望は、頑張って登って良かったと思える素晴らしい絶景！このコースは、恵山の魅力を存分に堪能できておすすめですよ。
◆岬眺望コース
久しぶりに青空が広がった恵山の岬展望台へ。日高の山々も見えて、自分が見た中でも最高の光景でした。
— 摩周丸と同い年 (@jnr_mashu) July 12, 2018
1枚目 左:豊浦町〜右:苫小牧市
2枚目 左から #ニセコアンヌプリ #有珠山 #昭和新山 #羊蹄山 pic.twitter.com/hUT197A3JZ
勾配が緩やかで歩きやすい「岬眺望コース」は、室蘭方面を眺望できる手軽なトレッキングコース。途中までは権現堂登山コースと同じ、舗装された遊歩道を歩きます。
分岐点を恵山山頂方面でなく、まっすぐ進んで岬展望台へ向かいます。駐車場からの所要時間は30分ほど。ミネズオウの咲き乱れる5月頃がおすすめです。
6.恵山つつじ公園
恵山の麓にある恵山つつじ公園では、例年5月下旬から6月上旬にかけておよそ60万本のツツジが咲き誇り、それはそれは見事な景観となります。山肌一面をピンク色に染めるツツジは圧巻の見ごたえ！公園内には遊歩道が完備されていて、のんびりとつつじを観賞しながらの散歩を楽しめます。
また、恵山つつじ公園は紅葉の観賞スポットとしても人気があります。北海道の豊かな自然を気軽に体感できるおすすめの場所なので、この時期に函館を訪れる予定のある方は足を運んでみてください。
名称：恵山つつじ公園
住所：北海道函館市柏野町
公式・関連サイトURL：https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2015051800026/
7.恵山岬灯台
恵山岬灯台は、恵山北東側の海岸線に建つ白亜の灯台です。灯台の目前には青い太平洋の絶景が、そして振り返れば恵山の荒々しい姿が見える絶好のフォトスポット。灯台周辺は恵山岬灯台公園として整備され、芝生が敷かれています。
遊歩道を散策したり、ベンチに座って海を眺めたり。遊具もあり、トイレ・駐車場完備なので、子供連れにもおすすめです。
夕刻以降は灯台が点灯。ライトアップされた灯台のそばで星空観賞もできるので、デートスポットにいかがでしょう？
名称：恵山岬灯台
住所：北海道函館市恵山岬町
公式・関連サイトURL：https://lighthouse-japan.com/hokkaido/esanmisaki/esanmisaki.html
8.椴法華 水無海浜温泉
恵山岬灯台から歩いて10分あまり、車なら数分南へ走った沿岸に、干潮時にだけ入れる珍しい天然温泉があります。
水無海浜温泉（みずなしかいひんおんせん）は、満潮時には湯舟が水没してしまう露天風呂。波打ち際に岩風呂の浴槽が造られています。源泉に海水が交ざることでぬるめの適温になるという、まるで温かい海に入っているかのような錯覚に陥る不思議な温泉です。
水無海浜温泉は無料で入れる天然露天風呂のため、男女混浴。水着を着用して入りましょう。脱衣室、トイレ、無料駐車場は設置されています。
入浴できる時間帯は潮の満ち引きにより変わるので、下記の函館市公式サイトで入浴可能時間を事前に確認の上お出かけください。
▶函館市 水無海浜温泉 入浴可能時間
名称：水無海浜温泉
住所：海道函館市恵山岬町
公式・関連サイトURL：https://www.hakobura.jp/db/db-onsen/2008/11/post.html
9.日の浜海岸：道の駅「なとわ・えさん」
「なとわ えさん」は、津軽海峡と恵山を見渡せる位置にある絶景の道の駅です。「なとわ」とは道南の方言で「あなたとわたし」の意。「な＝あなた」と「わ＝わたし」、そして人々が寄り合う賑やかな場所という願いを込めて名付けられました。
恵山の名産品がそろった物産コーナー、カフェ「自家焙煎caféくるみの森」のほか、屋上デッキとトランポリンが設置された子供の遊び場が好評！
隣接するキャンプ場は、5月から9月まで利用できます。キャンプ場の利用料金は2人以下だと300円、3人以で500円という激安設定。目の前に津軽海峡の広がるロケーションでのキャンプは、一生の思い出になるのではないでしょうか。
名称：道の駅 なとわ・えさん
住所：北海道函館市日ノ浜町31-2
公式・関連サイトURL：http://www.natowaesan.com/roadside_station.htm
10.汐首岬のアーチ橋
函館市街地と恵山の中間あたり、汐首岬（しおくびみさき）に大きな8連アーチ橋があるのでご紹介します。
海岸沿いの国道278号線を走っていると、北側の海岸段丘下部に見えてくるのが、水道橋を思わせるコンクリート造りのアーチ橋。結局使用されることが無かった未成線ながら、崖にそびえる8連のアーチ橋は存在感があります。意識しないと通り過ぎてしまいますが、函館～恵山間の通り道なので、ドライブの行き帰りにチェックしてみてください。
名称：汐首岬第1陸橋（汐首陸橋）
住所：北海道函館市汐首町
公式・関連サイトURL：https://www.hakobura.jp/db/db-view/2012/07/post-214.html
◎おすすめのシーズン
恵山登山のおすすめシーズンは、5月下旬から6月上旬のツツジが満開の頃と、10月中旬から下旬の紅葉の時期です。きっと思い出に残る感動的な絶景を観賞できることでしょう。恵山付近は初夏でも肌寒い日があります。登山にお出かけの際は羽織るものを用意して行くことをおすすめします。
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