ナイアガラの滝を100倍楽しむ方法|あなたはどこから眺める?

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ナイアガラの滝を100倍楽しむ方法|あなたはどこから眺める?

自然を驚異を体感できる景勝地として知られる「ナイアガラの滝」は、年間1,400万人もの観光客が訪れる北米屈指の人気観光スポットです。アメリカのニューヨーク州とカナダのオンタリオ州に跨る国境付近に位置し、南米にあるイグアスの滝、アフリカ大陸にあるビクトリアの滝と共に「世界三大瀑布」の一つにも数えられています。アメリカからもカナダからもアクセスできるので、日帰り観光にもぴったり。特にカナダ側はナイアガラ・フォールズの街全体が観光地化されており、ホテルやレストラン、レジャー施設などが充実していますよ。今回は、そんなナイアガラの滝をカナダ側から楽しむ方法や観光情報についてご紹介していきます。

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ナイアガラの滝を100倍楽しむ方法|あなたはどこから眺める?

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1.ナイアガラの滝とは?

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世界三大瀑布の一つにも数えられている「ナイアガラの滝」は、アメリカ大陸で最も大きな滝です。アメリカとカナダの国境を流れるナイアガラ川に位置し、アメリカ滝とブライダルベール滝、カナダ滝(ホースシューフォールズ)の3つの滝とゴート島やルナ島を含む大小いくつかの島で形成されています。

アメリカ側にあるのは、幅330m・落差58mを誇るアメリカ滝とその隣にある幅15mのブライダルベール滝で、両方の滝を含む一帯が「ナイアガラ・フォールズ州立公園」となっています。一方のカナダ滝はそれよりも大きく、滝幅は驚きの675m。「Horseshoe Falls」の名の由来となった馬の蹄のような形が特徴です。

17世紀初期に発見されたナイアガラの滝は、18世紀に入る頃にはすでに観光地化され、この地域の主要産業として発展しました。1846年には、ナイアガラ観光の名物である遊覧船「霧の乙女号」が運航を開始。その後もナイアガラを楽しむためのアトラクションが次々と誕生し、訪れる観光客を魅了し続けています。

2.カナダ側の絶景ポイント「テーブルロック」

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「テーブルロック」は、テーブルのように張り出した岩場の上の展望台です。カナダ滝を真横から眺められる絶景スポットとして、常にたくさんの観光客で賑わっています。展望台にはしっかりと柵が張られていますが、滝が流れ落ちる迫力と轟音に圧倒され、吸い込まれそうな錯覚に陥ることがあるのだとか。風向きによってはびしょ濡れになるので、カメラなどの扱いには充分注意しましょう。

テーブルロックには、レストランとショップを備えた観光案内所「テーブルロック・ウェルカムセンター」があります。無料の地図やガイドブックが用意されているので、観光前に立ち寄っておくと良いかも。アトラクション「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」の受付もこちらで行っています。

3.真裏からも滝を楽しめちゃうずぶ濡れポイント

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正面や真横から滝を眺めるのも良いですが、せっかくなのでここでしか体験できないとっておきの観光を楽しんでみませんか?「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」は、なんとナイアガラの滝を裏側から眺められるというアトラクション。今からおよそ200年近くも昔の1832年に始まりました。

「テーブルロック・ウェルカムセンター」にある専用エレベーターで40m下まで降下し、トンネルを歩いて行くと、その先はもう滝の裏側。岩肌に開けられた大きな空間から眺める滝は、時速65kmのスピードで落下しているにもかかわらず、あまりの迫力にスローモーションに見える程なのだとか。夏場は外に設置されたデッキに出ることもできます。

4.「ナイアガラ・ホーンブロワーツアーズ」でより間近で迫力ある観光を

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ナイアガラの滝では、現在2つのクルーズ船が運航しています。かつては、アメリカの観光船「霧の乙女号」がアメリカ側とカナダ側からそれぞれ出航していましたが、2013年にカナダからの運航を終了。2014年にカナダの観光船「ホーンブロワー」が誕生し、以来たくさんの観光客を楽しませています。

最大700人も収容できるという「ホーンブロワー」は、大パノラマでナイアガラの滝を楽しめるオープンデッキと、濡れずに滝を鑑賞できる屋根付きエリア、さらには売店やトイレなどを完備。8ヶ国語対応の音声ガイドも備えられているので、英語が苦手な方でも安心して乗船できます。

ちなみに「ホーンブロワー」では、ライトアップされた滝を巡る「フォールズ・イルミネーション・クルーズ」も行っていますよ。運航時間は季節毎に異なるので、詳細は公式サイトを要チェック。「ホーンブロワー」は日時指定でのチケット予約も可能です。

5.パノラマビューなら「スカイロンタワー」がおすすめ

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滝をより高いところから眺めたいなら、「スカイロンタワー」がおすすめです。全面ガラス張りの高速エレベーター「イエロー・バグ(YELLOW BUG)」に乗って、わずか50秒で展望台へ。地上160m地点にある展望デッキからは、毎秒約200万リットルもの水が流れ落ちる様をあらゆる方向から楽しめます。

タワー内には展望デッキのほかに、360度回転するレストラン「リボルビング・ダイニング・ルーム(Revolving Dining Room)」やゲームセンター、映画館、ショップなどもあり、ゆっくりと観光を楽しめるのがポイント。ただし、花火大会などのイベント期間中は非常に混み合うので注意しましょう。

6.歩いてアメリカ側へ行ってみよう

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滝の下流・ナイアガラ川にかかるのが、カナダとアメリカを結ぶ「レインボーブリッジ」です。カナダ側の「テーブルロック」からアメリカ側の「ナイアガラ・フォールズ州立公園」までは、徒歩でおよそ45分。橋のちょうど真ん中あたりに国境があり、アメリカ滝とカナダ滝の両方を見渡せる絶景ポイントとなっています。橋の手前(カナダ側)で入国手続きがあるので、訪れる際はパスポートをお忘れなく!

7.おすすめの観光シーズンは?

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ナイアガラの滝のベストシーズンは、6月から8月の夏季です。気温が程よく快適に滝を鑑賞できるのはもちろんのこと、一年で最も水量が多いため大迫力の滝を楽しむことができます。春から初夏にかけての水量は、なんと毎秒570リットル以上!これは夏場の2倍、冬場の4倍にも達するというから驚きです。

8.気軽に参加できるツアー情報

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アメリカのニューヨークやカナダのトロントでは、ナイアガラの滝へ行く日帰りツアーが開催されています。今回ご紹介した鑑賞スポットをほとんど網羅しているほか、日本語ガイドとバスでの送迎、お食事もセットになっておりまさに至れり尽くせり。個人で行くのが不安な方には、特におすすめです。

のんびり泊まりがけでナイアガラを観光したい方は、宿泊付きのツアーをどうぞ。定番スポットに加え、ナイアガラ・オン・ザ・レイクやワイナリーも回れるお得なコースとなっていますよ。カナダ名物のアイスワインもぜひ味わってみてくださいね。

◎最後に:アメリカ側から見るナイアガラもおすすめ

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北米観光の定番スポットとして知られる「ナイアガラの滝」ですが、実はこのように様々な楽しみ方があります。今回ご紹介したのはカナダ側からの鑑賞スポットのみでしたが、アメリカ側にもちゃんと絶景スポットがあるので、時間がある方はぜひ両方から眺めてみましょう。日本では見ることのできないビッグスケールの滝を、ただ眺めるだけじゃなく、全身で体感できるアドベンチャースポット「ナイアガラの滝」。一度訪れれば、きっと誰もがその魅力の虜になりますよ!

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